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2017年11月21日 プラチナカード

知っておきたいコンシェルジュの基本(1)<~コンシェルジュサービスとは?~

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更新日:2023年6月28日
(公開日:2012年11月29日)

 

せっかくクレジットカードを持つなら、決済ツールとして利用するだけでなく、贅沢なカードライフも味わってみたいものです。

カードの最高峰といわれるプラチナカードなら、世界130ヶ国、1000ヵ所以上の空港ラウンジの無料利用、最高1億円の海外旅行傷害保険、一流ホテルの優待サービス、一見さんが入れない料亭(レストラン)の利用など、お金に換えられない豪華な特典が与えられます。その中でも人気は、 “執事のように使ってほしい”と言われるコンシェルジュサービスです。
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コンシェルジュサービスは、どんなシーンで使うのか

コンシェルジュサービスは、ホテルのサービス係のようにカード会員のさまざまな要望に24時間、365日応えてくれます。

よく使われるのが、予約や手配の代行。航空チケットの手配、宿泊先の予約や周りのレストラン情報なども教えてくれるので、急な出張や旅の準備を一気に片付けることができます。さらに渡航先ではATMの場所案内、航空会社で行方不明になった荷物の追跡などのサポートも行なってくれるので、いざというときに頼りになります。

また、コンシェルジュサービスを利用して、国内・海外のコンサート、ミュージカル、スポーツ観戦等のチケットを入手することもできます。ただし、本人の申込みが条件のチケットは手配できません。

このほか、「海外での祝い事に花を届けてもらった」「知人に贈るプレゼントをアドバイスしてもらった」など、プレゼントの手配も行なってくれます。

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さらに、忘年会など大人数で利用できる店を見つけてもらったり、テレビで有名人が来ていた洋服、海外でみつけた商品の購入場所を探してほしいといった“探索”の依頼もできます。

 
<コンシェルジュデスクで対応してくれるサービス>
・コンサート、ミュージカル、スポーツ観戦等のチケットの手配
・航空券、ホテルの手配
・旅行のコーディネートおよび手配
・レストランの予約
・ゴルフコースの情報提供および予約
・国内・海外のショッピングモール・ブランドショップ情報の案内
・ギフトの相談および手配。
・商品の探索および購入
・緊急メッセージの伝言・保管
・簡単な通訳サービス
など
 

コンシェルジュサービスの質に違いはある?

ただしカードの種類によって、要望に対するクオリティーやホスピタリティー(おもてなし)に差が生じているのが現状です。ではどういった点でその差は表れるのでしょう。

まずはコンシェルジュとのつながりやすさです。

数回のコールでダイレクトにつながるコンシェルジュサービスもあれば、話し中が多かったり、自動音声応答でコンシェルジュと話すまで時間がかかり急ぎの時に使えないケースもあります。

メール対応ができたり、手元にカードがなくても発信番号をもとにすぐに対応してくれるサービスは、使い勝手がいいといえるでしょう。

また手配力でも差は出ます。

たとえばチケットの手配を頼んだ場合、手続きができるサイトの紹介だけで終わるケースもあれば、申し込みまで完了してくれるところもあります。

中には劇場の座席予約を頼んだところ見やすい位置まで教えてくれたなど、気の利いたアドバイスを添えてくれるコンシェルジュもいます。

「サイトだけ紹介された。それなら自分でもできる!」といった不満の声や、「自分では入手できなかったサッカーのチケットを手配してくれた」といった喜びの声まで、コンシェルジュへの手配力、提案力にはかなりの開きがあります。

コンシェルデスクの運営形態によっても左右されます。

コンシェルジュデスクをすべて外部に委託している会社もあれば、アメリカン・エキスプレス、ダイナースクラブ、JCBのように自社内に設けて運営している会社もあります。(旅行商品の販売ついては、旅行業の登録が必要となるため、多くは通常のコンシェルジュデスクと分けて運営している)。

一般的に社内設置型の方が個人に関するさまざまなデータが蓄えられ、趣味嗜好に応じた柔軟な対応が望めるとの声は多く聞かれます。

とはいえ、中には熟練したコンシェルジュを用意している外部委託先もあるので、この点は実際に使ってみるまで分からないのが実情です。


自分でできるけど時間がない、自力で探したいけど自分ではできない。こういったことをコンシェルジュにお任せするわけですから、利用者の時間が軽減されるような対応をしてほしいものですね。

コンシェルジュサービスが使えるクレジットカード

コンシェルジュサービスが利用できるのは、一般的にプラチナカード以上のカードが対象です。年会費2万2000円から38万5000円のカードまで、コンシェルジュサービスが付帯されているカードをご紹介いたします。

【お手頃な年会費のカード】
JCB プラチナ

「JCBゴールド ザ・プレミア(年会費 1万6500円)」、「JCBザ・クラス(年会費 5万5000円)」とJCBオリジナルシリーズの上位券種が招待制のなか、申し込みで入会できるレアなカード。「グルメ・ベネフィット」「プライオリティ・パス」が付帯されています。コンシェルジュサービスは自社関連企業がきめ細かく対応しており、24時間年中無休で手配や予約代行を行ってくれます。

<年会費> 2万7500円
<申し込み方法>「JCB プラチナ」

 

三菱UFJカードカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード

三菱UFJカードで最上級のカード。年会費2万円でプラチナサービスが付帯されています。「プライオリティ・パス」は本会員、家族会員とも無料で利用できるのは魅力。コンシェルジュサービスは、日本エマージェンシーアシスタンス株式会社(EAJ)に委託しており、24時間、年中無休で利用できます。世界中のほとんどの国から無料通話または、コレクトコールで利用可能。海外での緊急時にも安心です。

<年会費>2万2000円
<申し込み方法>「三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード」

 

Orico Card THE PLATINUM

コンシェルジュサービス、国内外空港ラウンジ利用、グルメベネフィット、ポイント高還元率と4拍子そろった庶民派のプラチナカード。申し込み制です。家族会員は3名まで年会費が無料なので、家族4人であれば一人当たりの年会費は約5000円とお得です。コンシェルジュサービスは24時間、年中無休。Mastercard®コンシェルジュが対応しています。

<年会費>2万370円
<申し込み方法>「Orico Card THE PLATINUM」

 
 

TRUST CLUB プラチナ Visaカード

ポイントがたまりやすい高還元率カード。プライオリティ・パスの登録・利用料金無料など、豪華なプラチナサービスが利用できます。コンシェルジュサービスは、自社提供のサービスはプラチナ専用デスク、ビザ・ワールドワイド提供のサービスにはVisa プラチナコンシェルジュ(VPCC)が対応しています。

<年会費>3万8500円
<申し込み方法>「TRUST CLUB プラチナ Visaカード」

 
 

セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード

事務用品・宅配サービスの優待、顧問弁護士サービスの優待などビジネスシーンで利用できる多様なサービスを提供する個人事業主向けのカード。個人の申し込みも可能です。プライオリティ・パスなど一般的なプラチナ特典も付帯されています。トラベルを除き、コンシェルジュサービスは自社スタッフが対応。24時間年中無休で利用できます。※「カードのご利用に関するお問い合わせ」のみ9:00~21:00の対応

<年会費>2万2000円
<申し込み方法>「セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード」

 
 

セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード

セゾン・アメリカン・エキスプレス・カードの最上級カード。1000円ごとに1.5Pの永久不滅ポイントがたまります(上記、ビジネスカードは1P)。トラベルを除き、コンシェルジュサービスは自社で対応。24時間年中無休です。※「カードのご利用に関するお問い合わせ」のみ9:00~21:00の対応

<年会費>2万2000円
<申し込み方法>「セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード」

 
 

セディナプラチナカード

セブン-イレブン、イトーヨーカドーでのカードショッピングでポイント3倍、イオン各店舗で毎月20日・30日は5%割引など、毎日のショッピングでのお得も用意されている庶民派プラチナ。もちろんプライオリティ・パスの登録・利用料金無料、有名レストラン2名以上ご利用で1名分無料優待などプラチナ特典もきちんと付帯されています。コンシェルジュサービスは、ツーリストインターナショナルアシスタンス(TIAS)、JCBトラベル等で24時間年中無休で対応。通常デザインとハローキティデザインの2種類から選べます。

<年会費>3万3000円
<申し込み方法>招待制のため→「セディナゴールドカード」からスタート

 
 

【憧れのプレミアムカード】
Mastercard Black Card- ラグジュアリーカード

米国生まれのハイエンドなクレジットカード。特に自動応答を一切用いないコンシェルジュサービスのクオリティーの高さには定評があります。プライオリティ・パス、高級ホテルのアップグレード、グルメベネフィットのほか、TOHOシネマズが毎月2回無料で鑑賞できる優待など独自のユニークなサービスも提供しています。法人口座決済用のカードもあるので法人代表者、個人事業主の方にもおすすめです。

<年会費>11万円
<申し込み方法>「Mastercard Black Card- ラグジュアリーカード」

 
 

三井住友カード プラチナ

ステイタス・国際性・先進性を備えた三井住友カード、最上級のカード。申し込み制。6ヵ月間の利用金額が50万円以上で、2,000円以上最高30,000円までの三井住友カードVJAギフトカードがもらえます。「プライオリティ・パス」は年一回のメンバーズセレクションで選択可能。コンシェルジュサービスはツーリストインターナショナルアシスタンスサービス(TIAS)に委託。24時間・年中無休で利用できます。

<年会費>5万5000円
<申し込み方法>「三井住友カード プラチナ」

 
 

JCBザ・クラス

JCBの最上位カード。年一回のメンバーズセレクションでは東京ディズニーリゾートの食事&パスポートなどが選べます。これに加え、プライオリティ・パス、グルメ・ベネフィットや年間利用金額に応じたボーナスポイントが付与。カードは招待制なのでまずは「JCBゴールド」→「JCBゴールド ザ・プレミア」または「JCB プラチナ」の利用履歴を磨いてインビテーションを待ちます。家族会員は8名まで無料なので、家族4人で持てば一人当たりの年会費は1万3750円とリーズナブルな価格になります。

<年会費>5万5000円
<申し込み方法>招待制のため→「JCBゴールド」からスタート

 
 

アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード®

プラチナカードの名付け親であるアメックスのカード。プラチナ・カード®とカード名の最後に登録商標マークが付くほどの名門カードです。ホテル、グルメ、ゴルフの優待はじめ、プライベート・クルーズなどが用意されています。24時間365日対応する「プラチナ・コンシェルジェ・デスク」は自社運営。カード会員の属性や嗜好を知った上でのきめ細かい対応が魅力。年会費にふさわしいサービスを提供しています。

<年会費>14万3000円

 
 

ダイナースクラブ プレミアムカード

プレミアムカード、最高峰の一つ。ダイナースクラブカードの利用者の中から、一定の審査基準を満たしたと判断された方だけが持てるカードです。多くの豪華特典がありますがダイニングが強み。所定のコースが2名利用で1名無料になるエグゼクティブダイニングには、プレミアムカード会員向けの店舗も用意されています。24時間年中無休のコンシェルジュサービスは、自社で対応。より会員の属性・嗜好にあったサービスが提供されています。

<年会費>14万3000円
<申し込み方法>直接問い合わせ

 
 

アメリカン・エキスプレス・センチュリオンカード

ブラックカードといえばこのカード。2002年に日本に上陸して以来、もっとも手に入りにくいカードとして伝説的存在となっています。国内航空券アッパーシートプログラム、高級ブティックの貸し切りショッピング、プライベートクラブの利用などエクスクルーシブなサービスを提供。コンシェルジュサービスは担当制で、利用者にあった質の高いサービスが望めます。申し込みは招待制なので、「ゴールド・カード」「プラチナ・カード®」と利用履歴を磨きインビテーションを待ちます。

<年会費>38万5000円
<申し込み方法>招待制

 
 

まとめ

電話かけるとどんなコンシェルジュが対応してくれるか気になるところです。前述した通り、カード会社によってサービスを丸ごと委託していたり、自社内で運営していたりと諸事情は異なりますが、以下の取材記事をご覧いただくとコンシェルジュの辣腕ぶりがリアルに理解できると思います。プレミアムカードを持つならぜひ使いこなしてみたいものです。

>>【プラチナデスク潜入ルポ】プロの凄ワザも!コンシェルジュサービスの使いこなし方

セゾンカードのインフォメーションセンター



※制作当時の内容に基づき掲載していますが、すべてを確約するものではありません。正確な情報はカード会社の公式サイトにてご確認ください

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