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2017年7月6日 新着記事

Q&A「スッキリ!解決」<02>審査に落ちた、どうする?

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【質問】クレジットカードの審査に落ちてしまいました。どうすればいいのでしょうか?

【回答】
審査内容は大きく分けて「カード会社でのスコアリング」「信用情報機関への照会」の二つ。重要となるポイントと対策を講じてみましょう。

クレジットカードの審査に落ちた理由はカード会社に問い合わせても教えてくれないので、どんな審査が行われたかを探りながら、原因を検証するしかありません。


カード審査で行われることは大きく分けて二つあります。

一つは、申込みに記載された項目を自社基準でスコアリングして、「安定した収入」「返済能力」が見込める人かどうかを判断すること。自社カードの利用者であれば過去の利用状況もあわせて確認します。もう一つは、CIC、JICCと呼ばれる信用情報機関を利用して、申込者のクレジットカード・ローンの利用状況を照会することです。
①カード会社でのスコアリング(点数付け)
②信用情報機関への照会
この二つの結果をもとに最終的にカードを発行するか否かが判断されます。

①「カード会社でのスコアリング」
利用者の属性で見られるポイント

申込みを受けたカード会社は、独自の審査基準を用いて申込み用紙に記載された項目一つ一つに点数をつけ、「安定した収入」「返済能力」について総合的に評価します。カード会社が定めた点数をクリアできれば審査は通過できますが、下回るとカードは発行してもらえません。

クレジットカードの申込書に申告する情報は、名前、生年月日、性別、職業、勤続年数、居住形態、住所、電話番号、Eメールアドレス、家族構成、また勤務先や勤務先の規模、年収などですが、中でも重要な指標となるのは年齢と勤務先の状況です。若者か中高年か、大企業か零細企業かでその人の輪郭をうかがい知ることができるからです。

また項目ごとのスコアリングでは、「安定した収入」「返済能力」があると評価されれば点数はどんどん加点されます。たとえば、職業では、専門性があり高収入という点で医師や弁護士、また安定性という点から公務員、大手企業の正社員の評価が高くなります。逆に、自営業や自由業、派遣社員は安定性という点で不利になります。また継続的な収入といった点でアルバイト、さらに収入のない専業主婦(夫)や無職の方も不利になります。また、居住形態については持ち家が有利です。資産があるとみなされますし、突然いなくなるという心配も少ないので評価は高くなります。こういった感じでスコアリングが行われます。

とはいえ、職業を変えたり、勤続年数を増やしたり、家を保有したり、属性変えることは簡単なことではありません。もし、いくつか審査に落ちているのであれば、審査基準が緩やかなカードへの申込みをおすすめします。これでクレジットヒストリーを磨いてステップアップということも可能です。

■審査基準が緩やかなカード
イオンカード「18歳以上(高校生不可)で電話連絡可能な方」
楽天カード「主婦・パート・アルバイトの方でも申し込み可能」
エポスカード「日本国内在住の満18歳以上のかた(高校生のかたを除く)」
ライフカード「日本国内にお住まいの18歳以上(但し高校生を除く)で、電話連絡が可能な方」

セディナカードクラシック「高校生を除く18歳以上で電話連絡が可能な方」

※未成年の方は親権者の同意が必要

公式サイトを閲覧すると申込みの目安が記載されているので参考にするといいでしょう。必ず審査に通るカードはありませんが、より多くの人に対して門戸が開かれているカードは審査に通る可能性も高まります。

②「信用情報機関への照会」
信用情報に事故記載はありませんか?

カード会社は自社での審査(スコアリング)だけでなく、「信用情報機関への照会」を行い、自社以外のクレジット・ローンの契約状況や利用履歴なども調査します。

重視されるのは、クレジットカードやローンの延滞、任意整理、自己破産の有無です。過去に支払いの延滞、任意整理や自己破産があることを事故情報といいますが、「CIC」「JICC」「全国銀行個人信用情報センター」といった信用情報機関へ照会すると簡単に事故情報が確認できます。事故情報があると審査に通過するのが大変困難になります。「信用情報機関への照会」がカード審査に与える影響はとても大きなものです。

3つある信用情報機関はそれぞれ情報源が異なっていて、「CIC」はクレジットカード会社や信販会社から、「JICC」は消費者金融から、「全国銀行個人信用情報センター」は銀行から、個人の信用に関する情報が集まり登録されています。

しかし実際、カード会社や銀行は複数の信用情報機関に加盟しているので、どの情報もシームレスに閲覧することができます。さらに、延滞や保証履行、破産といった事故情報は3つの機関で共有されているうえ、CICとJICC間ではローン等の申込みや貸金業者からの照会事実といった情報まで交換されているので、信用情報はすべて筒抜けと考えていいでしょう。

事故情報がある場合どうすればいい?

では、こういった事故情報が記録されている人はどうしたらいいのでしょうか?

実は、事故情報は永遠に保有され続けるわけではありません。目安として申込み情報は6ヶ月以内、事故情報は5年以内に消えます。(全国銀行個人信用情報センターの場合、破産は10年保管) 。もし、過去に延滞や保証履行、破産がある人は、履歴がきれいになるまで待つと審査に通りやすくなります。

CIC
JICC
全国銀行個人信用情報センター

5年間も待ちきれないという人もいるでしょう。そういった場合でも、短期間に多くのカードに申込むことは避けましょう。何か事情がある人と考えられ、審査に通りにくくなってしまいます。カードの申込み情報は6ヶ月保存されるため、できれば次回の申込みまで6ヶ月あけるのがいいでしょう。

信用情報の中にはクレジットカードやローンだけでなく、ケータイ電話の本体分割購入の支払い状況といった項目も含まれています。自分では気づかなかったことが審査落ちの要因になっていることもあるので、自分の信用情報が気になる人は一度取り寄せてみることをおすすめします。

カードの審査に通らないと、どうすればいいか困ってしまします。上記の内容を照らし合わせて原因を考え、次回の申込みに生かしてみてはいかがでしょう。

Q&A「スッキリ!解決」

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01 年会費無料のアメックスってある?
02 審査に落ちた、どうする?
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