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最近、お金の支払い、送金、管理・運用といった金融サービスが以前より使いやすくなった、と感じることはありませんか？ ひと昔前まで堅苦しく、使いにくいイメージのあった金融サービスも、このところ少し様変わりしてきたようです。

●Fintechのうねり
こういった“変化”は、Fintechが大きく影響していると考えられています。
Fintech とはFinanceとTechnologyを掛け合わせた造語で、金融とテクノロジーを融合させた新しい金融サービスを創出している企業（特にスタートアップ）や業種を指す言葉。ここ数年、アメリカやイギリスを中心に盛り上がりをみせています。
Fintechが目指すのは、今までにない使い勝手のいい金融サービスです。その事業分野は決済、資産管理、資産運用、融資、会計、金融情報などにわたっています。

●海外でのFintech●
では一体どういったサービスをどういった企業が展開しているのでしょう。

海外の例を挙げると、小型端末をスマホやタブレットに装着するだけでクレジットカード決済を実現する「Square」、クラウド型会計ソフトウェアを提供する「Intuit」、お金を借りたい人と貸したい人をインターネット上でマッチングする「Lending Club」、家計管理のためのツールや専門家のアドバイスを提供する「LearnVest」、クレジットカードの不正請求を監視し利用者に通知する「BillGuard」、複数のクレジットカードを1枚の端末に集約する「Coin」ほか、数々の革新的なサービスが創出されています。大企業や富裕層だけでなく、中小規模の事業者や一般の人たちがコストをかけずサービスを享受できるのが特徴的です。

●日本国内発のFintech サービス●
海外で加速するFintechの流れを受け、日本でも便利なサービスが展開されています。

国内の例では、Web上のページにURLを貼るだけでオンライン決済を可能にする「SPIKE」、金融機関情報を登録すると自動的に家計簿を作成する「マネーフォワード」、借り手と投資家をマッチングする「maneo」、スマホでレシートを撮影するだけで家計簿の作成し分析を行う「Dr.Wallet」、グローバル資産運用を低コストで個人に提供する「お金のデザイン」、生体認証技術を駆使し指紋をかざすだけでスピーディな決済を実現する「Liquid」など。ECビジネスが簡単に始められたり、お金の流れを確認しやすくなったり、個人向けでなかったサービスを利用できたり、決済にかかる時間を短縮してくれたり、国内でも今まで体験したことのなかった金融サービスが浸透しつつあります。

●クレジットカードのアプリも大いに期待できる●
クレジットカードに関連するサービスにも変化が表れてきました。クレジットカード会社などから次々と使い勝手のいいアプリが開発され、それに紐づくクレジットカードや電子マネーの“中心的存在”として活躍し始めています。

たとえばau WALLET カード（電子マネー）とau WALLETクレジットカードの利用者に向けたアプリ『au WALLET』（KDDI）もその一つ。アプリをダウンロードすれば、買い物履歴や利用金額、カード残高、ポイント数が瞬時に確認できるほか、アプリが司令塔となって電子マネーへのチャージやポイントの利用などの指示を出し、実行することができます。アプリを介し、電子マネーとクレジットカードをまとめて管理することができるので、家計管理も簡単に実現できます。

三菱UFJニコスが開発した『請求額・ポイント残高かんたん確認アプリ』もクレジットカードと銀行口座を結び付ける重要な役割を担っています。このアプリでは、クレジットカード（三菱UFJニコス発行）の請求額と銀行の口座残高を見比べて確認することができるので、残高不足で引き落としされずカードが利用できなくなった、ということを回避できます。カードの使い過ぎが心配な人も、このアプリがあれば安心してクレジットカードを管理することができます。

利用者の頭脳の一部にもなりそうな数々のサービス。Fintechの進化とともに、利用者の使い勝手を考えた取り組みはこれからも続いていきそうです。ご自身がお持ちのカードのアプリも進化しているかも？ この機会に一度確認してみてはいかがでしょう。


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