LINEヤフー、PayPay、PayPayカードなど戦略事業が初の黒字に[2024年3月期2Q]
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LINEヤフーは、2024年3月期 第2四半期(2023年4月-9月)の連結決算を11月7日に発表しました。PayPayの連結化により売上収益は4412億円、調整後EBITDAは1033億円に伸長し、前年同期比で+11.9%、+28.1%と過去最高となりました。
では、決済にかかわる「戦略事業(PayPay、PayPayカード、PayPay銀行)」に絞って、業績や会員数、取扱高の推移をみていきたいと思います。
調整後EBITDAが初の黒字
PayPay、PayPayカード、PayPay銀行などのフィンテックが戦略事業と呼ばれるものです。下図の折れ線グラフは戦略事業における調整後EBITDA、いわゆる粗利益の推移です。これまではずっと数十億、数百億の赤字続きでしたが、固定費の削減が計画以上に進捗したこともあり、23年度の第二四半期にようやく初の黒字に転じ、明るい兆しが見えてきたようです。PayPay、PayPayカードの利用者数は堅調
次にPayPay、PayPayカードの登録ユーザー数/会員数をみていきます。どちらも前年同期比で約+17%の増加しています。堅調に利用者を増やしている様子が見て取れます。PayPayカードのリボ残高が+56%増加
最後にPayPay、PayPayカードの取扱高の推移をみていきます。下図の棒線グラフは左からPayPay(青)、PayPayカード(橙)、PayPayカードのリボ残高(グレー)の取扱高です。上の折れ線グラフは前年同期比での増加率を表したものですが、すべてプラスで取扱高は増加傾向にあります。増加率をくわしくみると、PayPayはやや減速気味ではありますが、一方のPayPayカードは堅調に維持している様子がうかがえます。
PayPayカードの中でも、とりわけリボ残高(黒の折れ線)が+56.4%と急激に増加しているのが目立ちます。リボ払いはカード会社にとって収益性のいいサービスとはいえ、利用者が仕組みをきちんと理解したうえで利用しているのか少し気になるところです。
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