年間発行数6600億ポイントを突破! 楽天ポイントの波及効果
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楽天ポイントの勉強会「『楽天ポイントカード』の今とこれから~」が11月15日に行われたのでその内容を一部レポートしたいと思います。
楽天は割とこうしたポイントに関するデータを公表してくれる会社です。
ということで共通ポイントの規模感、みんながよく使うポイント、ポイントが購買行動に与える影響など興味深いデータをご覧ください!
ポイントの市場規模は現在2.5兆円
ポイントを使っている人は多いと思いますが、ポイントって年間どれぐらい発行されているのでしょう。矢野経済研究所の「ポイントサービス市場に関する調査(2023年)」によると、ポイントの発行数は2022年度は2.48兆円。2027年度には約3.4兆円に上ると予測されています。今後も拡大していくと見込まれています。
楽天カードのショッピング取扱高が年間20兆円なので、規模が小さいと感じるかもしれませんが、そもそもポイントカード加盟店の多くはコンビニ、ドラッグストア、カジュアルな飲食店、ガソリンスタンドが中心。利用単価はそれほど高くありませんが、生活者が利用する場所が多い点は見過せないでしょう。
最もよく使う共通ポイントはやっぱり、、、
次はよく使われている共通ポイントについてです。MMD研究所が行った「経済圏のサービス利用に関する調査レポート」(2023年7月21日~25日)によると「最も意識している経済圏」、「最も活用している共通ポイント(単数)」において、いずれも楽天ポイントが1位にランクされました。ポイ活と言えば楽天ポイントが想起されるので、妥当な結果だと思います。
最も意識している経済圏 | 最も活用している共通ポイント | ||
楽天経済圏 | 46.0% | 楽天ポイント | 35.0% |
docomo経済圏 | 17.7% | dポイント | 14.0% |
PayPay経済圏 | 16.2% | PayPayポイント | 11.4% |
au経済圏 | 10.9% | Pontaポイント | 8.1% |
イオン経済圏 | 9.1% | Tポイント | 7.1% |
WAON POINT | 5.1% | ||
nanacoポイント | 1.8% | ||
JALマイレージバンク | 1.1% | ||
ANAマイレージクラブ | 1.0% | ||
LINEポイント | 0.8% |
「楽天ポイント」は今期6600億ポイントを突破中
それでは、楽天ポイントは年間どれぐらい発行されているのでしょう。楽天ポイントの発行数は2023年9月末時点で6600億とすでに昨年度の6200億を超えています。現在も堅調に推移しています。
冒頭で紹介しましたが、ポイント全体の発行数は2.48兆円(2022年度)なので、ざっくりとした数字ではありますが、楽天ポイントのシェアは25%~27%あると考えられます。
楽天ポイントの一強?と言われれば最近はそうでもなく、後ろには、2022年度に6000億を突破したPayPayポイントが迫っているといった感じです。
ポイント利用者が購買行動に与える影響
ポイントがあると買い物意欲が掻き立てられるという人も多いのではないでしょうか。楽天の調査によると、楽天ポイントで支払う人はそうでない人に比べ、一人当たりの期間購買金額は2.7倍、利用回数は2.9倍に増加することが明らかになりました。
ポイントのアリ、ナシが購買金額と利用回数に大きな影響を与えているようです。
クロスユースで購買金額が30%以上増加
楽天ポイントカードだけでなく楽天の決済サービスも使ってるという人は多いと思います。下の画像はポイントカードと楽天Edyや楽天ペイを掛け合わせて利用した場合(クロスユース)の購買金額の増加比率です。こうしたクロスユースの場合はポイントカードだけの場合より、金額が約30%以上アップしています。
キャッシュレスも併せて使う人は、楽天へのロイヤルティが高い優良顧客と言えるでしょう。
まとめ
ポイントを利用する人はそうでない人より2.7倍多くの買い物をしてくれるし、ポイントカードとキャッシュレスを利用する人は、ポイントカードだけの人より約1.3倍多くの買い物をしてくれるとのこと。発行されたポイントが、それ以上の経済効果を伴って戻ってくる点はとても興味深く感じました。選ばれしポイントのみが得られる波及効果なのかもしれません。
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