多面体のスクエア-その可能性を引き出せ!/岩田昭男
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先日、角川グループの新しい媒体アスキー・クラウドの取材を受けました。注目のスマホ決済のスクエアに関するもので、延々三時間近くしゃべりました。記事には私と三井住友の担当者が登場しています。
O2Oの波に乗るように登場したスマホ決済にはいくつかの種類があります。その中で生き残るとしたらスクエアだといわれています。その理由を担当者は語っていますが、セキュリティの高さが最大の要因でしょう。徹底した途上与信の体制を敷いているために、スクエアは不正を見逃さず、不良加盟店を排除するといいます。そのために、優良な個人事業主や商店を集めることができて成果をあげているのです。
ただ、スクエアの良さはそれだけではないと私は思っています。通りでも、広場でも、居間でも、書斎でも、どこでもお店を開けるようになった。どこでもカードを使えるようになったので、これまでとても売れないと思われたものでも立派な商品になる可能性がでてきた。これも画期的なことです。
フリーマーケットでのやりとり、ストリートミージシャンへの寄付(こころづけ)、アーティストへの支払い、または、自分では不要と思っているものでも、ほしい人が現れる、その時にも対応ができます。たとえば有名なコピーライターが書き散らした下書きをほしいという友人がいました。彼はデザイナーでその下書きを発想のもとにしようとしていました。このように普通なら捨てるゴミでもほしい人が現れて、スクエアがあればその場で売ることができるようになります。
スクエアの日本での展開をみていると、税理士や弁護士、喫茶店、不動産業などいわゆるスモールビジネス中心で、お固いところが多いように思います。しかし、本来のスクエアの可能性はもっと柔らかいところ、いままで思いもつかなかったところへの進出が重要なのではないかと考えます。おそらくジャック・ドーシーも同じ考えと思いますので、今後の展開にさらに期待したいものです。もっとも日本の場合、ビジネスするにはまとまった産業を相手にしなくてはなりませんので、最初はこのように特化して攻め込んでいくのが正攻法なのでしょうが…。
本日アップされましたアスキー・クラウドの記事です。よければ、ご一読ください。
岩田昭男
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