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2013年6月7日 O2O/スマホ

スクエア~モバイル決済革命をもたらす“端末部品”が実質0円~

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■2.5センチ四方白い端末がかなえる、新時代のカード決済

 コンビニのレジで、スマホやケータイをかざして金銭を“支払っている”シーンを見かけることはありますが、これと逆に、スマートフォンを利用して金銭を“受け取っている”シーンはあまり見かけません。
 スマートフォンをデバイスにして金銭を受ける、こんなシンプルで使い勝手のいい“モバイル決済”を可能にしたのが、米国に本社をおくSquare(スクエア)。手持ちのスマートフォン(またはタブレット)に無料のアプリをダウンロードし、同社が開発した2.5センチ四方の白い部品をイヤホンジャックに差し込むだけで、スマホが決済端末へと早変わりします。

大きな読み取り装置がなくても、これだけでカード決済は可能だ。

大きな読み取り装置がなくても、これだけでカード決済は可能だ。


 今まで、加盟手続きやシステム導入コストへの負担から、カード決済をためらっていた小規模店舗や個人事業主でも、これを利用すれば手軽にカード決済を実現することができます。

■Apple Store で取り扱い開始。980円で、1000円がキャッシュバック!

 肝心のこのカードリーダー、Web経由でアカウント登録すれば、無料で送付してもらうことができます。さらに、2013年5月29日から日本国内のApple Store 全7店舗で取り扱いも開始されました。価格は980円(税込)ですが、購入後、Squareにアカウント登録すれば、後日指定の銀行口座に特典(ボーナス)として1,000円がキャッシュバックされる、とこちらも実質無料で取り扱われています。
2.5センチ四方のプラスティックでできた端末。小さいながらも大きな可能性を与えてくれる。

2.5センチ四方のプラスティックでできた端末。小さいながらも大きな可能性を与えてくれる。


■三井住友カードと提携

 Squareは創業わずか4年目ながら、すでに北米で300万以上の中小企業や個人事業主に導入され、取扱高を年換算すると150億ドルに上るという急進ぶり。そして、日本進出の足掛かりとして、2013年5月23日に三井住友カードと業務提携を結び、本格的に日本での事業をはじめました。
 ちなみに同カードを利用した場合の手数料は、決済1回につき決済額の3.25%。カードで決済された金銭は、指定銀行であれば翌営業日、それ以外でも1週間以内に振り込まれるという速さ。すでにモバイル決済市場には、「PayPal Here」「コイニー」「楽天スマートペイ」が参入済みではありますが、決済端末が実質無料、決済手数料が3.25%と、ほかより好条件が提示されています。

■Squareを立ち上げたのは、Twitterの共同創業者ジャック・ドーシー

 このユニークな事業展開行うSquareのCEOは、なんとTwitterの共同創業者、ジャック・ドーシー。日本の“わびさび”に精通しており、その精神を活かして「複雑なものを簡単にするのが好き」なのだとか。
 アメリカほどカード決済が普及していないこの日本で、どれだけ浸透していくのかは未知数ではありますが、今までコストの面からカード決済が導入できなかった中小企業や個人にも、新しいビジネスチャンスの可能性が高まったと言えそうです。

Square株式会社

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