岩田昭男の「お悩みをスッキリ解決！」＜2＞。「カードの利用不正に気づけるか自信がない」

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「お悩みをスッキリ解決！」は、その道の専門家「岩田昭男」がキャッシュレスに関するお悩みにズバリお答えするコーナーです。

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【質問】クレジットカードは不正利用が心配です。もしそうなったら自分は気づけるのか、自信がありません。

【回答】「常日頃からクレジットカードの“お客様控え”を取っておくことが重要」（岩田）

クレジットカードの不正利用による被害額は、昨年2021年に330億円と過去最多となりました。

不安をあおりたくはありませんが、注意が必要です。たとえクレジットカードが手元にあっても、クレジットカード情報を抜き取って利用されるので、安心はできません。

では、どうやったら不正利用に気づけるのでしょう？

クレジットカード会社からの問い合わせで気づくことはよくあります。

このほか、当たり前ではありますが、毎月の請求明細をみると身に覚えのない取引に気づけます。ですが、家族が使っている場合や、支払明細の利用日が実際の利用日と異なる場合があることは頭に入れておいてください。

たとえ数百円程度の支払いであっても、毎月数百円ずつ抜き取る手口があるので隅々までチェックしましょう。

困るのは、明細書の表記をみても使ったかどうか記憶にない取引です。たとえば、決済代行会社名が記載されているような場合です。

そんなときは、カード会社に聞くことになりますが、各カード会社のサイトに「お問い合わせの多いご利用先一覧」が掲載されていてどんなサービスを利用したかだいたい分かります。こちらもあわせて利用するといいでしょう。

＜一例＞
セゾンカード
https://www.saisoncard.co.jp/guide/oboenashi_shopichiran.html
ＪＣＢカード
https://www.jcb.co.jp/service/safe-secure/trouble/unknown-charges/shoplist.html
三井住友カード
https://www.smbc-card.com/mem/oshiharai/pop/wm_shoplist.jsp?
三菱ＵＦＪニコス
https://www.cr.mufg.jp/member/shoplist/index.html

それでも詳細までたどり着けないことはあります。そんなときは、明細書に表記されているところに何の利用額なのか直接問い合わせて確認することが必要です。

記憶にない取引があると調べるのに手間と時間がかかります。ですから、常日頃からカードの利用伝票を取っておくことを強くおすすめします。

カードの不正利用に対する補償は、一般的にカードの利用停止手続きをした日の60日前からの損害が対象です。毎月カードの利用明細書を受け取ったら、速やかに利用控えと突き合わせるよう習慣づけると問題ないでしょう。

監修：消費生活ジャーナリスト　岩田昭男