岩田昭男の「お悩みをスッキリ解決!」<1>。「大学生の子どもが、初めてのクレジットカード。親はどうする?」
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【質問】大学生になる子どもがクレジットカードをつくりたいと言い出しました。18歳なので早すぎると思うのですが、どうアドバイスすればいいでしょう?
【回答】「お金の管理が苦手な子どもは、デビットカード、家族カードから始めてみては」(岩田)
悩みますよね。大学生になると、友達との付き合いもありお金の使い方が派手になります。今までもらっていた小遣いではとても足りず、後払いしたい気持ちに駆られることもあるでしょう。実際それはよくわかります。
かといって、安易にクレジットカードをつくらせてしまうと見境もなく使って借金漬けになってしまうのが心配です。
親の立場から、やっぱり大学生だからまだ早いと反対するか、社会に出てからもたつかないよう早めに持たせてしまうか、考え時ですね。
いくつかの候補があります。
早めの対策としては、高校生位からデビットカードを持たせてみることです。
ご存じの通り、デビットカードは即時払い。利用代金は口座から即時引き落とされるので、収支管理が簡単にできます。そこからクレジットカードに上がっていけば、かなりスムーズにいくと思います。Visa、Mastercard®などの国際ブランド付きであれば、海外でも使えます。ガソリンスタンドや高速道路など一部使えないところもあるので、その点は確認しておくといいでしょう。
家族カードを持たせるという手もあります。
お金の使い道は全て親が監視できますから安心といえば安心。どのタイミングで引き落しされるかなど、後払いに慣れさせることができます。注意点は、たとえ家族会員が増えても、カードの利用上限は増額されず、同じです。
子どもが旅行好きというのであれば、JALやANAの学生用カードを持たせるのもいいと思います。
こうしたカードの利用可能枠は10万円~30万円ぐらいと通常より低めです。使い過ぎを防止できるとまでは言えませんが、マイルが貯まりやすく設計されていて、安価にいろんなところを旅行できます。注意点として、在学中は年会費無料ですが、卒業後は自動的にカードが切り替わり有料になります。
実際のところ、親がクレジットカードを持たせたくなくても、18歳は成人なので、基本的には、親の同意なしでクレジットカードを申し込めます。(カードによる。高校生は不可になっている場合が多い)
とはいえ、まずはどういったカードをどのように使い始めるか、事前に話し合っておくことが大切です。
消費生活ジャーナリスト 岩田昭男