「ポケモンGO」が暗示する未来とクレジットカード
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歩きスマホの終点
ポケモンGOが登場してからすっかりハマっています。初日にソフトをダウンロードしてから毎日のようにポケモン探しを続けてきました。わずか三日間でレベル10まで行きましたから我ながら相当なものだと思っています。ところがある夜ポケモン探しに熱中していた時にうっかり手にしたスマホを歩道に落としてしまいました、運悪くスマホの背面にヒビが入りました。前にも似たようなことがあり、その時はスマホの中に入っていたフェリカが断線してモバイルSuicaが使えなくなった苦い経験があります。今回も同じようになりそうなので気が気ではありません。
そう思うと急にポケモンへの熱も冷めました。毎晩ポケモンGOで徘徊していることが何かつまらないことに思えてきたのです。それで当面ポケモンGOをやめることにしました。これまで散歩といえば健康のためもありましたが、むしろその時に浮かぶ様々なアイディアが生きる原動力にもなっていたのに気づいたのです。
それを今思い出してやっと本来の自分に帰った気がしています。ポケモン停止。いつまで続くかわかりませんが…。
ポケモンGOはO2Oの最高形態
ポケモンGOが確実に新しい世界を開いたと思います。私の理解ではこれはO2Oの究極の形だと思っています。O2Oとはオンライントゥーオフラインの略で、2002年ごろにウェブ事業者がリアルに出て行くために作った言葉でした。この動きに敏感に反応したのがYahoo!JAPANでネットの中の王者だった同社が、未開拓のリアル分野に出て行こうとTポイントジャパンと提携して共通ポイントのTポイントの展開を始めました。そして今や大成功を収めています。今度のポケモンGOも任天堂からすればゲーム版O2Oです。これまで任天堂のDSで動いていたポケモンゲームをスマホに移し、AR(拡張現実)と言う手法で位置情報データを使って現実の中にキャラクターを解き放つことでこれまでにない効果をあげることができました。
実際にこうした大規模で、効果的な試みは世界初だったので素晴らしいチャンスをつかんだと言えるでしょう。
リアルとネットのまじりあい
私もポケモンGOで遊ぶ度に全く新しい可能性がこの現実とネットの間に輝いているのを発見できました。非常にスリリングな何かです。可愛らしいキャラが突然スマホのカメラ画面に現れ、「捕まるもんか」と逃げ回る様子はとても面白いです。現実と幻影が混じり合った世界で、一方、プレイする私たちは、確固としたリアルの側にいると思いながらゲームに参加するのですから非常にリアリティーのあるワクワクする体験です。そこに大きな可能性が秘められていると思いました。
ネコ観察ツアーとの融合もあり
私は10年ほど前にネコ観察ツアーを企画したことがあります。それは何人かの有志が集まってスマホのカメラを使って街中のネコを撮影して回り、ネコと仲良くなろうと言うプロジェクト(ゲーム)でした。最後には写真を見せあって論評をするのですが、ポケモンGOのゲームと組み合わせるともっと面白くなると思います。たとえば、私の考えはこうです。街の本物のネコと行き合い、スマホでカチャリと撮影をするとそのネコを捕獲したことになり、それがキャラ化されてスマホの中に入ります。そこでキャラネコは、エサをもらって生き続けるのですが、世話をしないとスキを見て逃げてしまい、もとのネコに帰ると言うそんなゲームができたら面白いと思っています。
ポケモンGOが拓く「魔法の世界」
それにしても今回の肝(キモ)はやはり「位置情報」でしょう。今後これを使ったゲームが次々と出てくるはずです。例えば「どうぶつの森」などのキャラゲームはすぐにもGoogleのインフラの中で追いかけっこができると思います。こうしたゲームが増えてくると人々はいずれリアルとネットが融合したダブルミーニングな世界を当たり前として生きることになります。常にどこかにキャラが隠れていると言うディズニーの魔法の世界か、または、妖怪が至るところに存在する中世のような世界が広がっているのです。
とりあえずカード会社はそうしたところまで見据えて今後の戦略を立てる必要があります。まずはゲームキャラと提携して、共通ポイントとの結合を考えるべきでしょう。どこが最初に仕掛けるか、ビジネスチャンスの到来です。
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