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2014年10月27日 海外渡航者/安心・安全

JCBデビットの誕生で新しい流れ!?
多様化する“海外決済事情”

日本人の海外渡航が自由化されてから2014年で50年。海外の支払いもトラベラーズチェックからクレジットカード、海外専用プリペイド……と利用者のニーズに合わせ多様化が進んできました。そのなか、今秋誕生したのがJCBデビットカードです。
これまでの海外決済の変遷を振り返ってみても、JCBデビットの登場は今後新しい流れを生みだす可能性を感じさせます。
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●“トラベラーズチェック”から“クレカ”●
ひと昔まで、“海外に持っていくならトラベラーズチェック”というほど圧倒的な人気を誇っていました。トラベラーズチェック(以下、T/C)とは旅行者用の小切手のこと。T/Cの最大手アメリカン・エキスプレス(以下、アメックス)が今から40年前に、日本での販売を開始しました。

T/Cは出発前に金融機関等で購入し、渡航先のカウンターで自署すれば支払いや現金化することが可能です。紛失・盗難の際には再発行も行ってくれるとあって、現金のような利便性がありながら安全性が保たれていると好評でした。
しかし、2000年代になるとクレジットカードの普及とともに、T/Cの役割はクレジットカードへと取って代わられ、ついに2014年3月末、アメックスが日本での新規販売の中止を表明。日本国内で購入することはできなくなりました。

●クレカだけでは不十分!?●
T/Cに代わって台頭してきたのがクレジットカードです。ご存知のとおり、サイン(またはPINを入力)一つで、カードが提携する国際ブランド(Visa、MasterCard、American Express、Diners Club、JCB)加盟店での支払い、ATM等から現地通貨をキャッシングすることができます。さらに旅行傷害保険も付帯するクレジットカードは、渡航に欠かせないものとして重宝がられてきました。
しかし、クレジットカードは便利な反面、使い過ぎを心配する声も。またキャッシングは金利が発生してしまうので、利用を控える人がいるのも現状です。渡航の際にはクレジットカードとともに依然として多額の現地通貨を携える人も少なくありません。

●資金決済法施行で海外専用プリペイドが登場!●
この流れに新しい選択肢を加えたのが、2010年4月に施行された資金決済法です。これにより金融機関以外の事業者でも海外送金サービスが可能になりました。そこで現れたのが海外専用プリペイドカード(一部のカードは国内利用も可能)です。資金移動業者の登録を受けた会社は2011年ごろから相次いで『MoneyT Global』『キャッシュパスポート』『Visa TravelMoney “Gonna”』『NEO MONEY』などのカードを発行し始めました。

一般的に海外専用プリペイドカードは、カード会社が指定する口座に円貨で入金すれば、残高の範囲内で海外にあるカードが提携する国際ブランド加盟店でのショッピング、ATM等で現地通貨の引出しが行えます。
利用方法はクレジットカードと同じですが、プリペイドなので即時決済されます(数日遅れる場合あり)。使い過ぎの心配がいらないうえ、現地通貨を引出しても金利は発生しないとあって、利用者は増え続けています。

●メガバンクから世界で利用できるデビットカードの誕生●
海外の支払いは、クレジットカードと海外専用プリペイドカードの2種類で十分、と思っていた矢先、昨今話題を集めているのがデビットカードです。国内で利用できるJ-Debit(2000年3月サービス開始)はすでにありましたが、2013年11月20日に三菱東京UFJ銀行が発行した『三菱東京UFJ-VISAデビット』は国内だけでなく、世界中で利用できる国際ブランドのデビットカード。メガバンク初のVisaデビットカードとして注目を集めました。

利用方法はクレジットカードや海外専用プリペイドと同じくカードブランドの加盟店(この場合Visa)での支払いやATM(Visa、Plus)で現地通貨の引出しができます。デビットカードの特徴は、利用額が自分の銀行口座から即時振替られる点。よって入金(金融機関の営業時間内の場合)後は、すぐに利用することが可能です。海外専用プリペイドカードのように指定口座に入金し、カードにチャージされるまで待つ必要はありません。しかも国際ブランドのデビットカードは国内と海外で利用することができます。年会費(1000円+税)は必要ですが、利便性はさらに向上したと言えるでしょう。

●満を持して!?JCBデビットカードが参入!●
このような流れの中、ここに来て誕生したのが、『JCBデビットカード』です。連日流されるCMや広告で気づいた方も多いと思いますが、2014年10月1日には千葉銀行から『ちばぎんスーパーカード<デビット>』が、10月27日には大垣共立銀行から『OKBデビットカード(JCB)』が発行されました。
利用先は、世界中にあるJCB加盟店での支払いやATM(JCB、シーラス)での引出し。決済はカードを発行している銀行にある自分の口座から振替られます。

JCBは、日本発唯一の国際ペイメントブランド。国内80社以上の銀行・カード会社からクレジットカードに関する業務を委託されている大手カード会社でもあります。そのJCBがデビットカード事業の展開を表明したことは、多くのライバルを刺激したに違いありません。今後の展開が気になるところです。
世界中で利用できるVisaデビットカードやJCBデビットカードの誕生によって、デビットカードへの注目度が高まってきています。自分が口座を開設している銀行がデビットカードを発行すれば、海外決済手段の選択肢が広がることは確実。ますます渡航がストレスフリーで身近なものになりそうです。

※記事内容は制作された時点での情報です。その後サービス等が変更されている場合がありますので、最新の情報につきましては公式サイト等でお確かめください。

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