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2024年10月以降、全国の鉄道各社でクレジットカードのタッチ決済による改札通過サービスが急速に拡大しています。従来のICカードや現金での切符購入が不要で、お持ちのクレジットカードをかざすだけで改札を通過できる便利なサービスが話題となっています。
本記事では、改札でのクレジットカードタッチ決済について、対応している路線や駅、具体的な使用方法、メリット・デメリット、さらには注意点まで詳しく解説します。これを読めば、明日からすぐにクレジットカードタッチ決済で電車に乗ることができるでしょう。
改札でクレジットカードタッチ決済とは?

タッチ決済の基本概念
改札でのクレジットカードタッチ決済とは、Visa、Mastercard、JCB、American Expressなどの国際ブランドが付いたタッチ決済対応カードを改札機の専用端末にかざすことで、直接電車に乗車できるサービスです。
この技術は「NFC(Near Field Communication)」と呼ばれる近距離無線通信技術を活用しており、カードまたはスマートフォンを端末に1秒程度かざすだけで決済が完了します。事前のチャージや乗車券の購入は一切不要で、後払い方式で料金が決済されます。
従来のICカードとの違い
タッチ決済と交通系ICカード(Suica、PASMO等)の主な違いは以下のとおりです。
項目 | タッチ決済 | 交通系ICカード |
---|---|---|
事前準備 | 不要 | チャージが必要 |
残高管理 | 不要(後払い) | 必要(前払い) |
ポイント還元 | クレジットカードのポイントが貯まる | カード独自のポイント |
利用上限 | カードの利用限度額まで | チャージ残高まで |
国際利用 | 海外でも同様のサービスが利用可能 | 日本国内のみ |
全国のクレジットカードタッチ決済対応の路線一覧

2024年10月現在、全国各地でクレジットカードのタッチ決済による改札通過サービスが展開されています。主要な対応路線と事業者をまとめました。
関東エリア
交通事業者 | 対応開始日 | 対応路線 | 対応駅数(予定・実績) | 特徴・補足 |
---|---|---|---|---|
東京都交通局(都営地下鉄) | 2024年12月21日 実証実験開始 | 都営浅草線・都営大江戸線・都営三田線の一部駅 | 55駅(2025年10月時点) | 京急電鉄との相互利用実験を実施。今後、都営新宿線などへの拡大も検討中。 |
京急電鉄 | 2024年12月21日 実証運用開始 | 京急本線・空港線(都営浅草線直通区間を中心に) | 約50駅(実証対象) | 都営地下鉄との相互乗り入れでのタッチ決済対応。国際空港利用者向け需要を想定。 |
関西エリア
関西地区では2024年10月29日に大規模な導入が実施され、関西私鉄4社が同時にサービスを開始しました。
交通事業者 | 対応開始時期 | 対応路線 | 対応駅数 | 特徴・補足 |
---|---|---|---|---|
大阪メトロ(Osaka Metro) | 2024年10月29日 | 御堂筋線・谷町線・四つ橋線・中央線・千日前線・堺筋線・長堀鶴見緑地線・今里筋線・南港ポートタウン線 | 全133駅 | 関西最大規模の導入。大阪市内全域で利用可能。 |
近畿日本鉄道(近鉄) | 2024年10月29日 | 奈良線・大阪線・名古屋線・京都線などほぼ全線 | 約200駅 | 関西〜東海エリアをカバー。国内最大級の対応規模。 |
阪急電鉄 | 2024年10月29日 | 神戸線・宝塚線・京都線 | 約100駅 | 関西私鉄の中でも主要3路線すべてが対応。 |
阪神電気鉄道 | 2024年10月29日 | 阪神本線・阪神なんば線 | 約50駅 | 阪急と同時導入。近鉄なんば線ともシームレス利用可能。 |
南海電鉄 | 2024年3月(先行導入) | 南海本線・空港線・高野線主要駅 | 約40駅 | 関空利用客向けに早期導入。訪日客需要を想定。 |
その他のエリア
交通事業者 | 対応開始日 | 対応路線 | 対応駅数(実績・予定) | 特徴・補足 |
---|---|---|---|---|
東急電鉄 | 2024年5月開始 | 世田谷線を除く全線(東横線・田園都市線・目黒線・大井町線・池上線など) | 約100駅以上 | 関東私鉄として先行導入。PASMOと併用可。沿線の商業施設連携も進行中。 |
名古屋鉄道(名鉄) | 2024年内 実証実験中 | 一部路線(名古屋本線・犬山線・空港線など) | 未定(段階的拡大予定) | 中部エリア初の本格導入へ。TOICA・manacaとの共存を検証。 |
大阪モノレール | 2024年4月11日開始 | 全線(大阪空港~門真市間) | 18駅全駅対応 | 関西圏で最も早く全面導入。空港アクセス利用者に便利。 |
ゆりかもめ | 2024年内導入完了(全線対応) | 新橋~豊洲間の全16駅 | 全線対応済み | 都心観光ルートで外国人旅行者向け利便性を重視。 |
クレジットカードタッチ決済で改札を通る方法

必要なカードと端末
改札でのタッチ決済を利用するには、以下のいずれかが必要です。
対応クレジットカード
- Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、Discover
- タッチ決済マーク(波線のマーク)が印字されているカード
- デビットカード、プリペイドカードも利用可能
対応スマートフォン・デバイス
- Apple Pay対応のiPhone、Apple Watch
- Google Pay対応のAndroidスマートフォン
- その他NFC対応のウェアラブル端末
具体的な使用手順
改札でのタッチ決済の手順は非常にシンプルです。
- 入場時:改札機の専用端末(通常は右側に設置)にカードまたはスマートフォンをタッチ
- 改札通過:「ピッ」という音と共に改札が開く
- 出場時:同じカードまたはデバイスを改札機の専用端末にタッチ
- 料金決済:後日、カードの利用明細に運賃が記載
スマートフォンでの設定方法
区分 | 設定手順 | ポイント |
---|---|---|
iPhone(Apple Pay) | ①「ウォレット」アプリを開く ②「+」ボタンをタップ ③ クレジットカード情報を入力またはカメラで読み取り ④ カード発行会社の認証を完了 ⑤ エクスプレスカード機能を有効にする(推奨) | ・エクスプレスカードに設定すれば改札でFace ID/Touch ID不要 ・Suicaやタッチ決済をスムーズに併用可能 |
Android(Google Pay) | ① Google Payアプリをインストール・起動 ②「支払い方法を追加」をタップ ③ クレジットカード情報を入力 ④ SMS認証などでカードを有効化 ⑤ NFC機能をオンにする | ・NFC設定がオフだと反応しないので要確認 ・「タッチして支払う」設定でSuica/クレカ優先を選択可能 |
クレジットカードのタッチ決済のメリット

圧倒的な利便性とスピード
クレジットカードタッチ決済の最大のメリットは、その手軽さです。事前のチャージ作業が不要で、財布からカードを取り出すだけですぐに改札を通過できます。
従来のICカードの場合、残高不足で改札が開かず、駅構内でチャージ作業を行う必要がありました。しかし、タッチ決済なら残高を気にする必要がなく、カードの利用限度額の範囲内で自由に乗車できます。
ポイント還元でお得に
クレジットカードのタッチ決済を利用することで、通常のカード利用と同様にポイントが貯まります。多くのカードで0.5〜1.0%のポイント還元率が適用され、毎日の通勤・通学でも着実にポイントを獲得できます。
例えば、月に1万円の交通費を利用した場合、年間で600〜1,200円相当のポイントが貯まる計算になります。これは従来のICカードでは得られなかった大きなメリットです。
衛生面での安心感
新型コロナウイルス感染症の影響で、非接触での決済が重視されるようになりました。タッチ決済は券売機のボタンに触れる必要がなく、衛生的に乗車券を購入できます。
また、紙の切符を持ち歩く必要もないため、手を清潔に保ちやすく、感染症対策の観点からも優れています。
海外でも利用可能
日本で利用しているクレジットカードは、海外の同様のタッチ決済システムでも利用できます。ロンドンの地下鉄、ニューヨークの地下鉄、シンガポールのMRTなど、世界各地の公共交通機関で同じカードが使えるため、海外旅行時の利便性が大幅に向上します。
タッチ決済の注意点とデメリット
対応改札機の限定
タッチ決済に対応している駅でも、すべての改札機が利用できるわけではありません。多くの駅では、一部の改札機のみにタッチ決済用の専用端末が設置されています。
利用前に改札機に「タッチ決済対応」のマークがあることを確認し、専用端末がある改札を選択する必要があります。混雑時には対応改札機に列ができる可能性もあります。
カード会社による制限
一部の路線や事業者では、対応しているカードブランドが限定されています。例えば、2024年10月の関西私鉄導入当初はMastercardが対応していませんでしたが、2025年2月に追加対応となりました。
利用前に、お持ちのカードが対象路線で使用可能かどうかを事前に確認することが重要です。
乗り越し精算の複雑さ
従来のICカードと異なり、タッチ決済では乗り越し精算の仕組みが複雑になる場合があります。目的地を超えて乗車した場合の精算方法は事業者によって異なるため、注意が必要です。
バッテリー切れのリスク
スマートフォンでタッチ決済を利用している場合、バッテリーが切れると改札を通過できなくなる可能性があります。iPhoneのエクスプレス機能など、一部のデバイスでは電池残量が少なくても利用可能ですが、完全に電池が切れた場合は使用できません。
実際の利用者の声
タッチ決済を実際に利用している方々からは、以下のような声が寄せられています。
「通勤で毎日電車を利用していますが、チャージの手間がなくなって本当に楽になりました。ポイントも貯まるので、今までICカードを使っていた時より年間で1,000円以上お得になっています」(30代会社員)
「海外出張が多いのですが、現地の地下鉄でも同じカードが使えるのは便利です。為替レートも有利で、現地通貨を両替する必要がありません」(40代営業職)
「改札でのタッチが思ったより早くて、Suicaとほとんど変わらない感覚で使えています。ただし、対応している改札機が限られているので、混雑時は少し待つことがあります」(20代学生)
よくある質問と回答
Q. タッチ決済で電車に乗れる地域はどこですか?
A. 2024年10月現在、東京都内(都営地下鉄)、関西地区(大阪メトロ、近鉄、阪急、阪神、南海)、東急電鉄、名鉄の一部、大阪モノレール、ゆりかもめなどで利用可能です。今後も対応エリアは拡大予定です。
Q. JR東日本やJR西日本では使えませんか?
A. 2024年10月現在、JR東日本とJR西日本の在来線では、改札でのクレジットカードタッチ決済サービスは提供されていません。ただし、JR東日本は将来的なSuicaのグレードアップ計画を発表しており、今後の動向が注目されます。
Q. スマートフォンの設定で注意すべき点はありますか?
A. iPhoneの場合はエクスプレスカード機能を有効にすることで、Face IDやTouch IDの認証なしで改札を通過できます。Androidの場合は、NFC機能がオンになっていることを確認してください。
Q. カードが反応しない場合はどうすればよいですか?
A. カードが改札機で反応しない場合は、以下を確認してください:(1)タッチ決済マークがカードに印字されているか、(2)対応している改札機を使用しているか、(3)カードを端末にしっかりと近づけているか。それでも解決しない場合は駅係員にお声がけください。
まとめ:便利なタッチ決済で快適な電車利用を!
クレジットカードのタッチ決済による改札通過サービスは、2024年以降急速に全国へ広がっています。事前チャージ不要、ポイント還元、海外利用可能など多くのメリットがあり、従来のICカードに代わる新たな決済手段として注目されています。
現在は対応路線や改札機が限定的ですが、2025年の大阪・関西万博に向けて、さらなる拡大が予想されます。特に関西地区では主要私鉄4社が同時導入したことで、エリア全体での利便性が大幅に向上しました。
お持ちのクレジットカードがタッチ決済に対応している場合は、ぜひ一度お試しください。従来の乗車方法では味わえない便利さと快適さを実感できるはずです。
参考リンク
・本記事の情報は一般的な情報提供を目的としており、個別の投資や金融商品の推奨を行うものではありません
・カードの審査結果、ポイント還元率、年会費等は各カード会社の判断により決定されます
・最新の情報については、必ず各カード会社の公式サイトでご確認ください
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