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楽天カードの国際ブランド選びは、その後の利用体験を大きく左右する重要な決断です。
Visa、Mastercard、JCB、American Expressの4つから選択できますが、どれを選ぶかによって使える店舗数、優待特典、海外での利便性が大きく変わります。間違った選択をすると後悔する可能性もあるため、それぞれの特徴を詳しく理解しておくことが重要です。
本記事では、各ブランドの特徴から利用シーン別のおすすめ、ブランド変更の方法まで、楽天カード初心者から上級者まで役立つ情報を網羅的に解説します。あなたのライフスタイルに最適な国際ブランドを選択できるよう、具体的なデータと実例を交えてご紹介いたします。
- 楽天カード4つの国際ブランドの詳細な特徴と違い
- 利用シーン別の最適なブランド選択方法
- 2枚持ち戦略とおすすめの組み合わせ
- 国際ブランド変更の方法と注意点
- 学生・ポイ活・海外利用など目的別のおすすめ

楽天カードの国際ブランドによる違いとは

楽天カードで選択できる国際ブランドには、Visa、Mastercard、JCB、American Expressの4種類があります。これらのブランドはそれぞれ異なる特徴を持ち、利用シーンによって使い勝手が大きく変わります。
最も重要な違いは、加盟店数と使える地域の範囲です。世界中で使えるお店の数は、Visaが世界最大で約5,400万店、Mastercardが約4,200万店、JCBが約3,500万店、American Expressが約2,400万店となっています。また、各ブランドが提供する優待特典も大きく異なり、ディズニーリゾートの特典があるJCB、コストコで使えるMastercard、空港ラウンジサービスが充実したAmerican Expressなど、それぞれ独自のメリットがあります。
ただし、年会費やポイント還元率などの基本条件は、どの国際ブランドを選んでも変わりません。楽天カードの場合、年会費は永年無料、基本還元率は1%で統一されているため、純粋に利便性や特典の違いで選択することができます。
国際ブランド | 世界シェア | 加盟店数(概算) | 主な特徴 | 海外利用 |
---|---|---|---|---|
Visa | 約50% | 約5,400万店 | 世界最大の普及率 | ◎ |
Mastercard | 約30% | 約4,200万店 | コストコ利用可能 | ◎ |
JCB | 約1% | 約3,500万店 | ディズニー特典 | △ |
American Express | 約3% | 約2,400万店 | ステータス・高級店 | ○ |
加盟店数と使える場所の違い
国際ブランドによる最大の違いは、利用可能な加盟店の数と地域的な普及度です。特に海外旅行や出張の頻度が高い方にとって、この違いは決定的な要因となります。
世界的なシェアを見ると、Visaが圧倒的な50%以上のシェアを誇り、続いてMastercardが約30%、JCBが約1%、American Expressが約3%となっています。この数字からも分かるように、Visaは世界中のほぼどこでも利用できる汎用性の高さが最大の特徴です。一方、JCBは日本発の国際ブランドとして、アジア圏での普及に力を入れており、特に日本人観光客の多い地域では積極的に加盟店を増やしています。
国内での利用に限って見ると、JCBの加盟店数は他ブランドと遜色ない水準にあります。むしろ、日本企業との連携による独自の優待サービスが充実しているため、国内利用中心の方にはJCBも魅力的な選択肢となります。
各ブランドの独自優待特典
楽天カードの各国際ブランドには、それぞれ独自の優待特典が用意されています。これらの特典は、単なるポイント還元を超えた価値を提供してくれるため、ライフスタイルに合致する特典があるブランドを選ぶことが重要です。
Visaには「Visa優待ガイド」という会員限定の割引サービスがあり、レストランや宿泊施設、レジャー施設で優待を受けることができます。Mastercardには「プライスレス・ジャパン」という体験型の特典があり、コンサートやスポーツイベントの特別席を確保できたり、限定イベントに参加できたりします。
JCBの特典で特に人気なのが「マジカル」で、東京ディズニーリゾートの優待サービスです。抽選でディズニーリゾートのパークチケットがもらえたり、貸切イベントに参加できたりします。American Expressには「アメリカン・エキスプレス・コネクト」があり、高級レストランやホテルでの優待、ゴルフ場の予約サービスなどが利用できます。
これらの特典は、楽天カード会員であれば追加費用なしで利用できるため、自分がよく利用するサービスや興味のある分野に関連する特典があるブランドを選択することをおすすめします。
年会費・ポイント還元率・基本条件の共通点
楽天カードの大きなメリットの一つは、どの国際ブランドを選択しても基本的な条件が変わらないことです。年会費は永年無料、基本のポイント還元率は1%、楽天市場での利用時は3%以上の高還元と、すべてのブランドで統一されています。
申込条件も同様で、18歳以上(高校生を除く)であれば学生や主婦の方でも申し込み可能です。利用限度額についても、ブランドによる差はなく、審査結果に基づいて個別に設定されます。また、楽天Edyや楽天ポイントカードの機能についても、すべてのブランドで同様に利用できます。
付帯保険についても基本的に同じ内容となっており、海外旅行傷害保険は最高2,000万円(利用付帯)、カード盗難保険も全ブランドで付帯されています。ETCカードについては、JCBブランドのみ年会費無料、その他のブランドは550円の年会費がかかるという違いがありますが、これも条件を満たせば無料にできる場合があります。
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楽天カードで選べる国際ブランドの詳細を解説

楽天カードで選択可能な4つの国際ブランドについて、それぞれの特徴と適した利用シーンを詳しく解説します。各ブランドの強みと弱点を理解することで、あなたにとって最適な選択ができるようになります。
Visa:世界シェアNo.1の安定性と汎用性
Visaは世界最大の国際ブランドとして、圧倒的な加盟店数と利用可能地域の広さを誇ります。楽天カード初心者にとって最も安全な選択肢と言えるでしょう。
Visaの主要メリット
- 世界200以上の国・地域で利用可能
- 加盟店数約5,400万店と圧倒的な普及率
- 海外ATMでのキャッシング対応店舗が最多
- オンラインショッピングでの対応率が最も高い
- VisaタッチやApple Pay、Google Payなどの電子決済にも対応
海外旅行の頻度が高い方や、初めてクレジットカードを持つ方には特におすすめです。世界中のほぼどこでも使えるため、「使えない」という心配をすることがほとんどありません。また、為替レートも安定しており、海外利用時の手数料も比較的低く設定されています。
一方で、Visaブランド特有の優待サービスは他のブランドと比較して限定的という面もあります。しかし、楽天カード自体の特典やキャンペーンは充実しているため、この点はあまり大きなデメリットにはなりません。
Mastercard:コストコ利用者には必須の国際ブランド
Mastercardは世界第2位のシェアを持つ国際ブランドで、Visaに次ぐ加盟店数と利用可能地域を誇ります。特に注目すべきは、日本の大型倉庫型店舗「コストコ」で利用できる唯一の国際ブランドという点です。
Mastercardの主要メリット
- 世界約4,200万店での利用が可能
- コストコでの利用ができる唯一の国際ブランド
- 「プライスレス・ジャパン」による体験型特典
- Mastercardコンタクトレス決済対応
- ヨーロッパ圏での加盟店が特に多い
コストコを定期的に利用している方にとって、Mastercardは必須の選択肢となります。コストコでは年間数十万円の買い物をする家庭も多く、楽天カードの1%還元を考えると年間数千円分のポイント獲得につながります。また、コストコのガソリンスタンドでもMastercardが使用できるため、総合的な節約効果は大きいでしょう。
ヨーロッパ方面への海外旅行が多い方にもおすすめです。MastercardはVisaと並んでヨーロッパでの普及率が高く、小さな店舗でも利用できることが多いです。「プライスレス・ジャパン」の特典では、音楽イベントやスポーツ観戦の特別チケットが当たるキャンペーンも定期的に開催されており、エンターテイメント好きの方には魅力的です。
JCB:国内特典と日本人向けサービスが充実
JCBは日本発の国際ブランドとして、国内でのサービスの充実度では他ブランドを上回る特徴を持っています。特に、東京ディズニーリゾート関連の特典は他のブランドでは体験できない独自のメリットです。
JCBの主要メリット
- 東京ディズニーリゾート「マジカル」特典
- 国内での手厚いサポートサービス
- JCBプラザ・JCBデスクによる日本語サポート
- 日本人観光客向け海外サポートが充実
- 国内加盟店での独自キャンペーンが多数
「マジカル」の特典では、抽選でディズニーリゾートのパークチケットがプレゼントされたり、JCB会員限定の貸切イベントに参加できたりします。年間でディズニーリゾートを複数回利用する方にとって、これらの特典は金銭的価値以上の満足感をもたらします。
海外での利用について、JCBは確かにVisaやMastercardと比較すると加盟店数は少ないですが、日本人観光客の多い地域(ハワイ、グアム、韓国、台湾、タイなど)では積極的に加盟店開拓を行っており、実用性は年々向上しています。また、JCBプラザという現地サポートデスクが主要都市に設置されており、日本語で相談できるサービスは心強いサポートとなります。
国内利用中心で、特にディズニー好きの方にはJCBが最適の選択と言えるでしょう。
American Express:ステータスと上質な特典を重視する方向け
American Expressは4つのブランドの中で最もステータス性の高いブランドとして位置づけられています。加盟店数は最も少ないものの、質の高い特典とサービスで差別化を図っています。
American Expressの主要メリット
- 高いブランドステータス
- アメリカン・エキスプレス・コネクトによる優待
- 高級レストランやホテルでの特別待遇
- 限定イベントやキャンペーンへの招待
- 手荷物無料配送サービス(条件あり)
American Expressの特典は、量より質を重視した内容となっています。高級レストランでのコース料理1名分無料サービスや、一流ホテルでの客室アップグレード、空港ラウンジの利用など、ワンランク上のサービスを体験できます。
ただし、楽天カードの場合は年会費無料のカードであるため、American Expressブランド特有の高級感あふれるサービスは、プロパーカードと比較すると限定的になります。それでも、日常的に高級レストランを利用したり、ゴルフをプレーしたりする方にとっては、価値のある特典が含まれています。
注意点として、American Expressは他のブランドと比較して加盟店数が少なく、特に小規模な店舗では利用できない場合があります。メインカードとして利用する場合は、サブカードも併用することをおすすめします。
利用シーン別!最適な国際ブランドの選び方

あなたのライフスタイルや利用シーンに応じて、最適な国際ブランドは変わります。具体的なシーン別におすすめのブランドを解説します。
初めてのクレジットカードを作る方
クレジットカード初心者の方には、汎用性と安定性を重視したブランド選択をおすすめします。特に重要なのは、「使えない」という状況を避けることと、困った時のサポート体制が整っていることです。
初心者におすすめの優先順位
- Visa:世界最大の加盟店数で安心
- Mastercard:Visaに次ぐ普及率で実用性が高い
- JCB:国内利用中心なら問題なし
- American Express:加盟店数の問題でおすすめ度は低め
初めてのクレジットカードなら、Visaを選んでおけば間違いありません。オンラインショッピング、実店舗での支払い、海外旅行先での利用など、どのシーンでも高い確率で利用できます。また、将来的に他のクレジットカードを作る際も、Visaブランドの経験があることで審査に有利になる可能性もあります。
Mastercardも実用性の面ではVisaとほぼ同等の性能を持っています。コストコを利用する予定がある方や、ヨーロッパ旅行の機会が多い方は、最初からMastercardを選択するのも良い判断です。
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海外旅行・出張が多い方
海外での利用頻度が高い方にとって、国際ブランドの選択は極めて重要です。現地で「使えない」という事態を避けるためにも、世界的な普及率の高いブランドを選ぶべきです。
海外利用におすすめの順位
- Visa:世界200カ国以上で利用可能
- Mastercard:ヨーロッパ圏では特に強い
- American Express:高級ホテル・レストランでは歓迎される
- JCB:アジア圏の日本人観光地では普及
海外旅行先として人気の地域別に見ると、アメリカやカナダではVisa、Mastercard、American Expressがほぼ同等に利用できます。ヨーロッパではMastercardがやや有利で、古い歴史を持つ店舗でもMastercardなら利用できることが多いです。
アジア圏では、JCBも日本人観光客向けのサービス拡充により利用しやすくなっていますが、やはりVisaやMastercardの方が実用的です。特に、地方都市や小さな店舗での利用を考えると、Visaの汎用性の高さが際立ちます。
頻繁に海外出張がある方は、メインカードにVisa、サブカードにMastercardという組み合わせで2枚持ちすることも検討してみてください。楽天カードは2枚まで発行可能で、異なるブランドの組み合わせも可能です。
国内利用中心の方
国内での利用がメインの方は、海外での利用可能性よりも、国内での特典やサービスの充実度を重視して選択することができます。
国内利用におすすめの順位
- JCB:国内特典が最も充実
- Visa:オンラインショッピングで最も対応率が高い
- Mastercard:コストコ利用者には必須
- American Express:高級店では歓迎されるが加盟店数に制限
国内利用中心の方にとって、JCBは最有力候補となります。東京ディズニーリゾートの特典「マジカル」、国内旅行での優待、各種キャンペーンなど、他のブランドにはない独自の価値を提供しています。また、日本発のブランドとして、日本の商習慣や文化に根ざしたサービス設計がされているのも魅力です。
ただし、オンラインショッピングの頻度が高い方は、Visaの方が対応サイト数が多く便利です。特に海外サイトでの購入を考えている場合は、Visaの方が安心です。
Mastercardを選ぶべきなのは、コストコを定期的に利用している方です。コストコでの年間利用額が大きい家庭では、この点だけでMastercardを選ぶ価値があります。
学生の方
学生の方がクレジットカードを選ぶ際は、将来性と実用性のバランスを考慮することが重要です。社会人になってからも長く使えるブランドを選択することをおすすめします。
学生におすすめの順位
- Visa:就職後も世界中で安心して利用できる
- JCB:国内での特典が豊富で学生生活に密着
- Mastercard:コストコや海外旅行で便利
- American Express:学生にはややオーバースペック
学生の方にとって最も重要なのは、社会人になってからも継続して利用できるブランドを選ぶことです。Visaであれば、就職後に海外出張や海外旅行の機会が増えても対応できます。また、オンラインショッピングでの利用率が高い学生にとって、Visaの高い対応率は大きなメリットです。
JCBも学生にはおすすめのブランドです。ディズニーリゾートの特典は学生にとって魅力的ですし、国内での手厚いサポートは初心者には心強いものです。ただし、将来的に海外での利用機会が増える可能性を考慮すると、Visaの方がより汎用性が高いと言えます。
学生向けの楽天カードアカデミーを選択する場合でも、基本的な選択基準は同じです。ただし、アカデミーには学生向けの特典が付帯されているため、これらの特典と国際ブランドの特徴を合わせて検討することをおすすめします。
ポイ活・節約重視の方
ポイント活動(ポイ活)や節約を重視する方にとって、楽天カードの国際ブランド選択は戦略的に行う必要があります。ポイント還元率を最大化できるブランドと利用シーンの組み合わせを考えましょう。
楽天カード自体のポイント還元率はどのブランドでも同じですが、利用できる店舗数や特典によって実質的な還元率は変わります。最も多くの場所で利用できるVisaやMastercardを選ぶことで、現金支払いをクレジットカード払いに変更できる機会が増え、結果的により多くのポイントを獲得できます。
特にオンラインショッピングでのポイ活を考えている方には、Visaがおすすめです。楽天市場以外のネットショップでも、Visa対応率が最も高いため、楽天リーベイツなどのポイントアップサービスと組み合わせて効率的にポイントを貯めることができます。
コストコでの大量購入によるポイ活を考えている方は、Mastercardが必須となります。コストコでの食品や日用品のまとめ買いは、年間で見ると大きなポイント獲得につながります。
楽天カードの2枚持ち戦略とブランド組み合わせ

楽天カードは同一名義で最大2枚まで発行することができ、それぞれ異なる国際ブランドを選択することが可能です。この2枚持ち戦略を活用することで、各ブランドの弱点を補完し合うことができます。
2枚持ちのメリット
楽天カードの2枚持ちには、単純に利便性が向上するだけでなく、戦略的なメリットがあります。最大の利点は、利用シーンに応じて最適なブランドを使い分けることで、より多くの店舗で楽天ポイントを貯められることです。
2枚持ちの主なメリット
- 加盟店数の制限を受けにくい
- 各ブランドの特典を両方享受できる
- 1枚がトラブルで使えない時のバックアップになる
- 利用目的別にカードを分けて家計管理がしやすい
- ETCカードを2枚まで発行可能
例えば、メインカードにVisa、サブカードにJCBを持つことで、海外での実用性とディズニーリゾートの特典を両立できます。また、生活費用のカードと娯楽費用のカードに分けることで、家計の管理がしやすくなります。
2枚目のカード発行に際して、追加の年会費は発生しません。ただし、2枚目のカードにも入会キャンペーンの特典が適用される場合があるため、発行タイミングを調整することでお得に利用開始できます。
おすすめの2枚持ち組み合わせ
楽天カードの2枚持ちで最も効果的な組み合わせを、利用スタイル別にご紹介します。
利用スタイル | おすすめ組み合わせ | メリット |
---|---|---|
海外旅行重視型 | Visa + Mastercard | 世界中で幅広く利用可能 |
バランス型 | Visa + JCB | 海外利用とディズニー特典を両立 |
国内特化型 | JCB + Mastercard | ディズニー特典とコストコ利用を両立 |
ステータス重視型 | Visa + American Express | 実用性とステータス性を両立 |
海外旅行重視型:Visa + Mastercardは、海外での利用を重視する方には最強の組み合わせです。Visaで世界中の基本的なカバーを行い、Mastercardでヨーロッパ圏やコストコでの利用をカバーします。この組み合わせなら、世界中のほぼどこでも少なくとも1枚は利用できます。
バランス型:Visa + JCBは、最もバランスの取れた組み合わせです。Visaで海外やオンラインショッピングをカバーし、JCBで国内特典やディズニーリゾートの優待を享受できます。多くの楽天カードユーザーがこの組み合わせを選択しています。
2枚持ち時の注意点
楽天カードの2枚持ちには多くのメリットがありますが、注意すべき点もあります。
最も重要な注意点は、利用限度額が2枚合計で設定されることです。例えば、審査で50万円の利用限度額が設定された場合、2枚のカードの利用額合計が50万円を超えることはできません。利用限度額の配分は、楽天e-NAVIから変更することができます。
また、2枚のカードでそれぞれ異なる引き落とし口座を設定することは可能ですが、支払い管理が複雑になる可能性があります。家計管理を簡素化したい方は、同一口座に設定することをおすすめします。
楽天ポイントについては、2枚のカードで獲得したポイントは自動的に合算されるため、特別な手続きは不要です。ただし、各カードの利用履歴やポイント獲得履歴は別々に管理されるため、ポイ活の効果測定を行いたい方は、それぞれの利用状況を把握しておくことが重要です。
国際ブランドの変更方法と注意点

楽天カードを既に持っているが、国際ブランドを変更したいという場合の方法と注意点について解説します。
ブランド変更は基本的に不可
楽天カードでは、発行済みのカードの国際ブランドを直接変更することはできません。これは楽天カードに限らず、ほぼすべてのクレジットカードで共通の制限です。楽天カード公式サイトでも明記されているように、ブランド変更を希望する場合は、一度カードを解約して再度申し込むか、2枚目のカードとして異なるブランドを追加発行する必要があります。
ブランド変更の2つの方法
国際ブランドを変更したい場合は、以下の2つの方法があります。
方法1:解約・再申込みは、現在のカードを解約し、希望するブランドで新規申込みを行う方法です。この方法では、完全に新しいカードに変更されるため、カード番号やセキュリティコードも変更になります。
手続きの流れは以下のようになります。
1. 楽天e-NAVIから解約手続きを行う、2. 未払い残高があれば完済する、3. 解約完了後、新規申込みを行う、4. 審査を経て新しいカードが発行される。この方法の注意点は、再度審査が行われることです。初回申込み時から収入状況や信用情報が変化している場合、審査に落ちる可能性もあります。
方法2:2枚目追加発行は、より安全な方法です。2枚目のカードとして希望するブランドを追加発行することで、現在のカードは引き続き利用でき、新しいブランドのカードも手に入ります。この方法の方が安心で、多くの楽天カードユーザーが選択しています。
ブランド変更時の注意点
国際ブランドの変更を検討する際は、以下の点に注意する必要があります。
解約・再申込みの方法でブランド変更を行う場合、カード番号が完全に変更されます。これにより、公共料金等の自動引き落とし設定の変更、ネットショッピングサイトの登録カード情報の更新、各種サブスクリプションサービスの支払い方法変更、Apple PayやGoogle Payの再登録などの手続きが必要になります。これらの変更手続きは思っている以上に煩雑で、変更漏れがあると支払いができずにサービスが停止される可能性もあります。
楽天ポイントは楽天IDに紐づいて管理されているため、カードのブランド変更による影響はありません。解約・再申込みを行っても、貯まっているポイントは継続して利用できます。
解約・再申込みの場合、新規入会キャンペーンが再度適用される可能性があります。ただし、楽天カードの入会キャンペーンは「初回入会限定」の条件がある場合が多いため、必ずキャンペーン条件を確認してください。2枚目追加発行の場合も、2枚目限定のキャンペーンが適用される場合があります。
よくある質問と実践的なアドバイス

楽天カードの国際ブランド選択について、よく寄せられる質問とその回答をまとめました。
審査の難易度はブランドによって違う?
楽天カードの審査基準は、国際ブランドによって変わることはありません。Visa、Mastercard、JCB、American Expressのどれを選んでも、審査の難易度や基準は同一です。
楽天カード自体が比較的審査の申込み条件が幅広いカードとして知られており、学生や主婦の方でも申し込みが可能です。審査に影響するのは、申込者の年収、勤務状況、信用情報などの個人的な要素であり、選択する国際ブランドは審査結果に影響しません。
ただし、過去に特定の国際ブランドで金融事故を起こしている場合(延滞、債務整理など)は、そのブランドでの審査に影響する可能性があります。しかし、これは楽天カード固有の問題ではなく、すべてのクレジットカードに共通する事項です。
学生にはどのブランドがおすすめ?
学生の方には、将来性と実用性を考慮してVisaまたはJCBをおすすめします。
Visaを選ぶべき学生は、将来的に海外旅行や留学を予定している方、オンラインショッピングの利用頻度が高い方、就職後も長く同じカードを使い続けたい方、初めてのクレジットカードで失敗したくない方です。JCBを選ぶべき学生は、ディズニーリゾートを利用する機会が多い方、国内での利用がメインになる予定の方、日本企業のカードで安心感を得たい方、国内での手厚いサポートを重視する方です。
学生向けの「楽天カードアカデミー」を選択する場合も、基本的な選択基準は同じです。アカデミーには学生向けの特典(楽天ブックスでのポイントアップ、楽天トラベルの優待など)が付帯されており、どの国際ブランドを選択してもこれらの特典は利用できます。
海外旅行での実用性の違いは?
海外旅行での実用性について、各ブランドの特徴を地域別にまとめます。
地域 | おすすめ順位 | 特徴 |
---|---|---|
アメリカ・カナダ | Visa ≧ Mastercard > American Express > JCB | VisaとMastercardがほぼ同等に利用可能 |
ヨーロッパ | Mastercard ≧ Visa > American Express > JCB | Mastercardがやや優勢、特に歴史の古い地域 |
アジア | Visa > Mastercard > JCB > American Express | Visaが最も実用的、JCBは日本人観光地で拡大 |
ハワイ・グアム | Visa ≧ JCB > Mastercard ≧ American Express | JCBの利用環境が整備されVisaと遜色なし |
海外旅行の頻度が高い方は、メインにVisa、サブにMastercardの2枚持ちがおすすめです。
ポイ活に最適なブランドは?
ポイント活動(ポイ活)の観点から最適な国際ブランドを選ぶ場合、利用可能店舗数の多さが最重要要素となります。
ポイ活におすすめの優先順位
- Visa: オンラインショップの対応率が最高
- Mastercard: コストコでの大量購入が可能
- JCB: 国内特典との相乗効果
- American Express: 利用店舗数の制限が大きい
特にオンラインでのポイ活を重視する方には、Visaが最適です。楽天リーベイツを経由したネットショッピングや、各種ネットサービスの支払いで、Visaの対応率の高さが活きてきます。
楽天市場での買い物が中心の方は、どのブランドを選んでも還元率は同じ(3%以上)ですが、楽天市場以外でのポイント獲得機会を増やすという意味で、やはりVisaやMastercardの汎用性が重要になります。
将来的なカードのグレードアップは?
楽天カードから楽天ゴールドカードや楽天プレミアムカードへのアップグレードを検討している方は、国際ブランドの継続性も考慮に入れる必要があります。
アップグレード時には、基本的に同じ国際ブランドでのカード切り替えとなります。例えば、楽天カード(Visa)から楽天ゴールドカード(Visa)への変更は可能ですが、楽天カード(Visa)から楽天ゴールドカード(JCB)への変更はできません。
したがって、将来的に上位カードへのアップグレードを考えている方は、長期的に利用したい国際ブランドを最初から選択することが重要です。ただし、楽天カードは2枚持ちが可能なため、アップグレード後も異なるブランドのカードを追加で持つことは可能です。この柔軟性も楽天カードの大きなメリットの一つです。
まとめ:あなたに最適な楽天カード国際ブランドの選び方

楽天カードの国際ブランド選択は、あなたのライフスタイルと将来の利用予定を総合的に考慮して決めることが重要です。
迷った時の安全な選択:Visa
初めてクレジットカードを作る方、どのブランドにするか迷っている方には、Visaをおすすめします。世界最大の加盟店数と汎用性で、後悔する可能性が最も低いブランドです。
特定の目的がある場合の最適解
- コストコ利用者→Mastercard
- ディズニー好き→JCB
- ステータス重視→American Express
- 海外利用多数→VisaまたはMastercard
- 国内利用中心→JCB
将来性を考慮した選択として、学生の方や若い社会人の方は、将来のライフスタイル変化を見越してブランドを選択することが重要です。海外旅行や出張の可能性を考えると、VisaまたはMastercardが安全な選択となります。
2枚持ちでの相補的利用では、楽天カードの大きなメリットである2枚持ち機能を活用することで、複数のブランドの長所を同時に享受できます。最初は1枚から始めて、利用状況に応じて2枚目を追加するという段階的なアプローチもおすすめです。
最終的には、あなたの価値観と利用スタイルに最も適したブランドを選択することが大切です。楽天カードは年会費無料で基本性能も充実しているため、どのブランドを選んでも一定の満足度は得られるでしょう。この記事の情報を参考に、あなたにとって最適な楽天カードの国際ブランドを選択してください。
※カード会社の最新審査基準は非公開となっており、申込み結果は個人の信用状況によります。改定が行われることもあるので、カード会社公式サイトで最新情報を確認しましょう。
・本記事の情報は一般的な情報提供を目的としており、個別の投資や金融商品の推奨を行うものではありません
・カードの審査結果、ポイント還元率、年会費等は各カード会社の判断により決定されます
・最新の情報については、必ず各カード会社の公式サイトでご確認ください
・本記事の情報による損失について、当社では一切の責任を負いかねます