上級カード道場では、アフィリエイトプログラムを利用しアコム社などから委託を受け広告収益を得て運用しているため記事中にPRリンクを含みます。ただし、提携の有無が記事内容およびランキングに何ら影響を与えるものではありません。
※保険の適用条件や補償内容は各カード会社により異なります。
※年会費・手数料等の情報は記事作成時点のものです。最新情報は各カード会社の公式サイトでご確認ください。
※ポイント還元率は利用条件により異なります。詳細は各カード会社の公式サイトでご確認ください。
定年退職後や年金生活に入ってから「今からクレジットカードを作れるのだろうか」と不安に感じている方は多いのではないでしょうか。実は、高齢者であってもクレジットカードの申し込みは可能であり、実際に60代以上のクレジットカード保有率は9割を超えています。
年金も安定した収入として認められるため、80歳以上の方でも審査基準を満たせば新規発行できます。本記事では、高齢者や年金受給者の方がクレジットカードを安全に活用するための選び方から、審査通過のポイント、さらには認知症対策まで、シニア世代に必要な情報をすべてお届けします。
現金を持ち歩くリスクを減らし、ポイント還元や優待特典を活用して、より豊かなシニアライフを実現していきましょう。
このサイトの運営者情報
岩田昭男(上級カード道場 編集長)
同大学院修士課程修了後、月刊誌記者などを経て独立。流通、情報通信、金融分野を中心に活動する。主力はクレジットカード&電子マネーの研究で、すでに30年間に渡って業界の定点観測をしている。
主な著書としては、「Suica一人勝ちの秘密」(中経出版・現カドカワ)「信用格差社会」(東洋経済新報社)「信用偏差値」(文春新書)「クレジットカード・サバイバル戦争」(ダイヤモンド社)「ドコモが銀行になる日」(PHP)「キャッシュレス覇権戦争」(NHK出版)、また、クレジットカードのムックも50冊以上監修しキャッシュレスの生き字引として情報発信を続けている。
ウエブは、「岩田昭男の上級カード道場」、まぐまぐでメルマガを毎月二回発行。
記事の信頼性
・クレジットカード研究歴30年以上の専門家が監修
・累計50冊以上のクレジットカードムックを監修
・各カード会社の公式情報を2025年10月時点で確認
・定期的に情報を更新(最終更新:2025年11月17日)
高齢者のクレジットカード保有状況と年齢制限の真実
高齢者のクレジットカード利用は年々増加しており、キャッシュレス決済は若者だけのものではなくなっています。ここでは、シニア世代のカード保有の実態と申し込み可能な年齢について詳しく解説します。

年金収入がある場合、信用情報の確認が不可欠です。

クレジットカードの利用限度額は慎重に設定した方が安心ね。
60代以上の9割以上がクレジットカードを保有している現状
クレジットカードに関する総合調査(JCB)によると、60代のクレジットカード保有率は男性で93.5%、女性で91.7%と極めて高い数字を示しています。
これは20代や30代の保有率を上回る結果であり、高齢者こそクレジットカードを積極的に活用している世代といえます。さらに、総務省の統計データでは、70歳以上の電子マネー平均利用額が2012年から2023年の11年間で322%も増加しており、シニア世代がキャッシュレス決済に順応している証拠といえるでしょう。
現金をいちいち数えなくてよい利便性や、レジでの支払いがスムーズになる点が、高齢者に受け入れられている理由です。もはや「高齢者は現金志向」という固定概念は過去のものとなっています。

シニア向けの特典や保険が充実したカードを選ぶことが重要です。

セキュリティ対策も忘れずにね。年齢と共にリスクも増えるのよ。
クレジットカードの年齢上限は基本的に存在しない
多くのクレジットカードは申し込み条件として「18歳以上」という下限のみを設定しており、上限年齢を明記していないことがほとんどです。
つまり、60代、70代はもちろん、80歳以上の方でも審査基準を満たせば新規でクレジットカードを作ることが可能です。ただし、一部のカード会社では独自の審査基準として年齢の上限を設けている可能性もあるため、申し込み前に公式サイトで確認することをおすすめします。
定年退職後であっても、年金という安定した収入がある限り、クレジットカードの申し込み資格は十分にあるのです。

収入証明書の提出が求められる場合があるので、事前に準備しておくことが大切です。

年齢に関係なく、クレジットヒストリーが審査に影響することを忘れないでね。
年金も安定収入として認められる理由
クレジットカードの申し込み条件には「安定継続した収入があること」という記載が一般的ですが、この収入には年金も含まれます。
なぜなら、年金は毎月または隔月で確実に支給される公的な収入であり、カード会社にとっても支払い能力の判断材料として十分な根拠となるからです。実際に、多くのクレジットカードの申し込みフォームには職業選択欄に「年金受給者」という項目が用意されています。
また、総務省の統計データによると、65歳から69歳の就業率は50.3%、70歳以上でも18.1%が何らかの仕事をしています。年金に加えて労働収入がある場合は、審査においてさらに有利に働くでしょう。
高齢者・年金受給者におすすめのクレジットカード比較
シニア世代がクレジットカードを選ぶ際は、セキュリティの高さ、年会費、特典内容のバランスが重要です。ここでは高齢者に特におすすめのクレジットカードを厳選して紹介します。
各カードの特徴を理解して、自分のライフスタイルに合った1枚を見つけましょう。

年金収入を申告する際は、額面だけでなく安定性も考慮してください。

年金受給者専用のカードがあるから、選択肢を広げてみるといいわよ。
セキュリティ重視なら三井住友カード(NL)
三井住友カード(NL)
年会費永年無料で基本還元率0.5%のVポイントが貯まります。
SBI証券の投信積立でも0.5%のポイントが貯まります。
家族カード:無料
ETCカード:初年度無料、2年目以降550円(税込)※年1回以上の利用で無料
海外旅行保険:最高2,000万円
ショッピング保険:なし
※別途申込で三井住友カードWAON、PiTaPaカード発行可能
※カード番号は最短即日
- 対象コンビニ・飲食店でスマホVisaタッチ決済「Mastercard®タッチ決済」支払いで利用金額200円(税込)につき7%ポイント還元
- 「家族ポイント」サービス登録で対象のコンビニ・飲食店で通常ポイントに加え利用金額200円(税込)につき”家族の人数”%ポイント最大5%還元
- ナンバーレス仕様でカード情報を盗み見される心配がない
- ポイントUPモールの経由で最大+9.5%還元
- 選んだお店でポイント+0.5%還元
- 学生はHuluやU-NEXTなどの利用で+9.5%還元
- SBI証券の投信積立で0.5%還元
三井住友カードナンバーレスは、カード券面にカード番号や有効期限、セキュリティコードの記載がない完全ナンバーレス仕様のため、万が一落としてしまったり他人に見られたりしても安心です。
年会費は永年無料でありながら、対象のコンビニや飲食店でスマホのタッチ決済を利用すると最大7%のポイント還元を受けられます。セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、マクドナルド、サイゼリヤ、ドトールコーヒーなど、日常的によく利用する店舗が対象となっているため、普段の買い物でお得にポイントを貯められます。
さらに不正利用検知システムが24時間365日体制で稼働しており、カード利用の都度通知が届く設定も可能です。セキュリティを最優先したい高齢者の方に最適な選択肢といえるでしょう。

ナンバーレス仕様でも、オンラインショッピングでは他の対策が必要です。

店舗限定のポイント還元は、利用頻度を見直して選ぶと良いわね。
イオンカード(WAON一体型)は年齢制限なし
イオンカード(WAON一体型)!
イオン系列でいつでもポイント2倍、毎月20・30日は5%オフ。
毎月20・30日なら700円オフでさらにお得に映画鑑賞できます。
家族カード:無料
ETCカード:無料
海外旅行保険:なし
ショッピング保険:最大50万円まで
※カードは後日、自宅に届く
- イオン系列でいつでもポイント2倍
- 毎月20・30日はイオン系列で5%オフ
- イオンシネマの料金はいつでも300円オフ(毎月20・30日は700円オフ)
- イオンカードポイントモールの経由でネット通販がお得になる
参考記事:イオンカードの口コミ・評判
イオンカード(WAON一体型)は、年齢制限なくどなたでも申し込めるベーシックなクレジットカードです。
年会費は永年無料で、イオン系列の店舗で常にポイント2倍となります。イオンカード公式サイト最大の魅力は毎月20日と30日の「お客さま感謝デー」で、イオン、マックスバリュ、イオンスーパーセンター、サンデー、ザ・ビッグなどの対象店舗で5%オフになることです。お客さま感謝デーまた、55歳以上の会員の方は毎月15日の「G.G感謝デー」でも5%オフとなり、月に3回もお得に買い物ができます。
近所にイオン系列の店舗がある方や、日常の食品や日用品の購入にクレジットカードを使いたい方には非常にメリットが大きいでしょう。また、イオンシネマでの映画鑑賞もイオンマークのカード払いでいつでも一般通常料金から300円割引となり、同伴者1名も割引対象です。参考:イオンシネマ優待
さらに、電子マネーWAON機能が一体型となっており、チャージして使えばWAONポイントも貯まります。お申込み後、最短5分でカード情報がスマホアプリに届き、カードの到着を待たずにすぐに使えるのも便利なポイントです。

WAONポイントの利用方法を十分に理解しておくことが大切です。

特典の利用期限や条件をしっかり確認することが大事よ、忘れないでね。
ポイント無期限のセゾンカードインターナショナル
セゾンカードインターナショナル
ETCカードも家族カードも無料で発行可能。
JAL・ANAマイルへの交換も可能です。
家族カード:無料
ETCカード:無料
海外旅行保険:-
ショッピング保険:-
- セゾンポイントモールを経由したネットショッピングでポイント最大30倍!
- アンケートに回答したりクエストにチャレンジするとプレゼントに応募できる
- 毎週木曜日、全国のTOHOシネマズで好きな映画を1,200円で鑑賞できる
- カード不正利用補償(オンライン・プロテクション)
- セゾンカード会員 レンタカーマルトクプラン
- セゾンカードの支払いで国内外のパッケージツアーが最大8%割引
- コンサート、演劇、スポーツ、イベントなどチケット先行予約や優待割引
セゾンカードインターナショナルの最大の特徴は、貯まった永久不滅ポイントに有効期限がないことです。
高齢者の中には、ポイント管理が煩わしいと感じたり、有効期限内に使い切れるか不安に思ったりする方も多いでしょう。しかし、このカードなら焦ってポイントを消費する必要がなく、自分のペースでゆっくりと貯めて好きなタイミングで使うことができます。
年会費は永年無料で、カード利用1,000円ごとに1ポイントが貯まります。貯まったポイントはAmazonギフトカードやnanacoポイント、dポイントなど様々な商品や他社ポイントと交換可能です。セキュリティ面でも、オンライン・プロテクションやカード不正利用補償が付帯しており安心して使えます。

ポイントの交換先を事前に確認し、自分に合った使い道を考えておくことが大切です。

カード利用時のポイント付与の仕組みを理解して、効率的に貯めることが大事なのよ。
楽天市場利用者におすすめの楽天カード
楽天カード!
楽天市場なら最大18倍のポイント還元。入会特典5,000ポイントプレゼント。
楽天市場でのお買いものならSPU利用で最大18倍のポイント還元も可能です。
家族カード:無料
ETCカード:550円(税込)
海外旅行保険:最高2,000万円
ショッピング保険:なし
楽天Edy:機能をつけるには別途発行手数料330円(税込)必要
- 楽天ペイのチャージ払いで1.5%還元
- 楽天市場でのお買いものポイントが+2倍
- SPUの利用でポイント最大18倍
- 楽天ポイントカードの機能が付帯
- 毎月5と0のつく日は+2倍のポイント還元
- 入会特典5,000ポイント
- 楽天市場で楽天ペイ利用で3%以上還元
※キャンペーン内容は時期により変動します。最新情報は公式サイトでご確認ください
参考記事:楽天カードの口コミ・評判
楽天カードは年会費永年無料で、基本還元率が1%と高水準を誇ります。
楽天市場での買い物なら常時3%以上の還元率となり、楽天モバイルや楽天銀行など楽天経済圏のサービスを併用すればさらにポイントアップします。外出が難しい高齢者にとって、自宅にいながら日用品から食品まで何でも揃う楽天市場は非常に便利なサービスです。
貯まった楽天ポイントは1ポイント1円として楽天市場や楽天ペイ加盟店で使えるほか、毎月のカード利用代金の支払いにも充当できます。ポイントの使い道が豊富で交換レートも優れているため、ポイント重視の方には最適な選択肢です。

楽天経済圏のサービスを全て活用しないと、還元率の恩恵を最大限受けられません。

クレジットカードの特典は使い方次第だから、しっかり確認してね。
旅行好きなら大人の休日倶楽部ジパングカード
大人の休日倶楽部 ジパングカード
全国のJR線も年20回まで最大30%割引でお得に旅行を楽しめます。
安心して旅行を楽しめます。
家族カード:なし
ETCカード:524円(税込)
海外旅行保険:最高500万円
ショッピング保険:なし
- JR東日本線・北海道線のきっぷが何回でも30%割引
- 全国のJR線のきっぷが20回まで20~30%割引
大人の休日倶楽部ジパングカードは、男性満65歳以上、女性満60歳以上が申し込める旅行特化型のクレジットカードです。
年会費は4,364円かかりますが、JR東日本・JR北海道の新幹線や特急列車のきっぷが何度でも30%割引になります。年に3回以上JRで旅行する方なら、割引額だけで年会費の元が取れるでしょう。さらに、20回目以降の利用では割引率が20%に下がりますが、それでも十分お得です。
提携ホテルや旅館での優待割引、会員限定のびゅうツアー商品なども利用でき、国内旅行を趣味とするシニアには非常に価値の高いカードといえます。

旅行の頻度が少ない場合、他の特典も考慮して選ぶべきです。

このカードの特典を最大限に活かすには、事前に旅行計画を立てると良いわね。
海外旅行にはアメリカン・エキスプレス・グリーン・カード
アメリカン・エキスプレス・グリーン・カード
年間最高500万円のショッピング保険で安心のカードライフを。
日本語サポートなど、充実のサービスをご利用いただけます。
家族カード:6,600円(税込)
ETCカード:無料 ※発行手数料 935円(税込)
- 全日空 ANAマイレージクラブ
- 日本航空 JALマイレージバンク
- デルタ航空 スカイマイル
- シンガポール航空 クリスフライヤー
- ブリティッシュ・エアウェイズ エグゼクティブ・クラブ
- その他9社の航空会社マイル
海外旅行保険:最高5,000万円
ショッピング保険:年間最高500万円
- 海外滞在先での電話による日本語サポート
- レストラン キャッシュバック / 割引
- 提携空港ラウンジ
- アメリカン・エキスプレス・サービス・アプリ
- カード会員専用旅行予約サイト「アメリカン・エキスプレス・トラベルオンライン」
アメリカン・エキスプレス・グリーン・カードは月会費1,100円で、ステータス性の高さと手厚い旅行サポートが魅力です。
海外旅行傷害保険は利用付帯で最高5,000万円まで補償され、国内旅行傷害保険も最高5,000万円付帯しています。さらに、スーツケース無料宅配サービスや空港ラウンジの無料利用、海外旅行先での日本語サポートデスクなど、旅行関連の特典が非常に充実しています。
海外旅行を楽しむアクティブなシニアにとって、万が一のトラブル時にも安心できるサポート体制が整っているのは大きなメリットです。

海外旅行保険の利用条件を事前に確認し、計画的に利用しましょう。

旅行中のサポートが充実していても、事前準備が大切なのよ。
長年のdocomo利用者にはdカード
dカード!
dカード特約店で最大7%還元、d払いとの併用でさらにお得。
d払いの支払い方法をdカードに設定&利用でポイント還元率アップ!
・個人名義であること
・満18歳以上の方(高校生を除く)
※卒業年度の3月31日までは申込不可
家族カード:初年度無料、次年度以降500円(2枚まで)
ETCカード:初年度無料、2年目以降550円(税込)
※ETCカードは年1回以上の利用で翌年度無料
海外旅行保険:29歳以下の方のみ 最大2,000万円
ショッピング保険:年間100万円
カード発送は1週間から3週間ほど
- dカード特約店で利用すると最大7%ポイント還元
- d払いの支払い方法をdカードに設定&利用でポイント還元率アップ
- 電子マネー「iD」搭載
dカードは年会費永年無料で、docomoユーザーには特にメリットが大きいカードです。
基本還元率は1%で、dポイント加盟店ならさらにポイントが貯まります。定年退職前から長年docomoの携帯電話を使い続けている方は、既にdポイントが貯まっている可能性が高く、カード利用でさらに効率的にポイントを増やせます。
dカードケータイ補償も付帯しており、購入から1年以内のスマートフォンが紛失・盗難・修理不能となった場合、最大1万円まで補償されます。高齢者にとってスマートフォンは家族との連絡手段として重要なツールであり、この補償は心強いでしょう。
年金受給者が審査に通過するための具体的なポイント
高齢者や年金受給者がクレジットカードの審査に通過しやすくするためには、いくつかの重要なコツがあります。これらのポイントを押さえて申し込むことで、審査通過率を大きく高められます。

dポイントの有効期限を管理し、失効を防ぐ工夫が必要です。

dカードの特典をフル活用するためには、使い方を工夫するのが大事よ。
職業欄に年金受給者の選択肢があるカードを選ぶ
クレジットカードの申し込みフォームで職業を選択する際、「年金受給者」という項目が用意されているカードは、高齢者の申し込みを想定している証拠です。
このようなカードは、年金収入でも審査対象として適切に評価する体制が整っているため、高齢者でも審査に通過しやすい傾向があります。逆に、職業欄に年金受給者の選択肢がなく「無職」を選ばざるを得ないカードは、審査が厳しくなる可能性があります。
申し込み前に公式サイトで申し込みフォームのサンプルを確認するか、カスタマーサポートに問い合わせて確認しましょう。

年金受給者向けのカードは、他の特典も確認することが大切です。

年金収入がある場合、カードの利用限度額も気にしてみてね。
キャッシング枠は必ず0円で申し込む
クレジットカードには買い物に使えるショッピング枠と、現金を借りられるキャッシング枠があります。
キャッシング枠は貸金業法の総量規制の対象となり、別途審査が必要です。高齢者の場合、この審査が通過のハードルを上げてしまう可能性があります。買い物目的でクレジットカードを作るのであれば、キャッシング枠は0円で申し込むことを強くおすすめします。
キャッシング枠を設定しないことで、審査項目が減り、カード会社側も支払い能力のリスクを低く見積もることができます。どうしても現金が必要な場合は、カード発行後に別途申請することも可能です。

キャッシング枠を0円にすることで、信用情報への影響を抑えられます。

キャッシング枠の有無は、将来の借入れに影響するから注意が必要ね。
希望限度額は10万円から30万円の低めに設定する
クレジットカードの審査では、希望する利用限度額が高いほど審査が厳しくなります。
高齢者や年金受給者の方は、希望限度額を10万円から30万円程度の低めに設定することで、審査通過率を高められます。日常の買い物や公共料金の支払いに使う程度であれば、この金額で十分でしょう。
カード発行後、利用実績を積み重ねていけば、カード会社から増枠の案内が来ることもあります。最初から高い限度額を希望するよりも、まずは確実にカードを手に入れることを優先しましょう。

希望限度額を低く設定することで、信用情報への影響を抑えられます。

低めの限度額でも、利用履歴が大切なのよ。しっかり使って信用を築いてね。
複数のカードを同時に申し込まない
短期間に複数のクレジットカードに申し込むと、カード会社から「お金に困っているのではないか」と疑われ、審査に悪影響を及ぼします。
これは「申し込みブラック」と呼ばれる状態で、特に高齢者の場合は慎重に見られる傾向があります。カード会社は信用情報機関を通じて他社への申し込み履歴を確認できるため、隠すことはできません。
クレジットカードを作りたい場合は、まず1枚だけに絞って申し込み、審査結果が出てから次のカードを検討するようにしましょう。理想的には半年以上の間隔を空けることが推奨されます。

申し込みの間隔を空けることで、信用スコアを保つことができます。

急がずに、じっくりと選ぶことで本当に自分に合ったカードが見つかるのよ。
初めてカードを作る場合はクレヒスに注意
クレジットヒストリー(通称クレヒス)とは、これまでのクレジットカードやローンの利用履歴のことです。
高齢になるまで一度もクレジットカードやローンを利用したことがない方は、信用情報機関に全く履歴がない「スーパーホワイト」と呼ばれる状態になっています。この状態は逆に審査で不利になることがあります。なぜなら、過去に金融事故を起こして信用情報がリセットされた人との区別がつきにくいからです。
初めてクレジットカードを作る高齢者の方は、審査基準が比較的緩やかとされる流通系カード(イオンカード、楽天カードなど)から始めることをおすすめします。

クレヒスを築くには、少額でも利用して返済履歴を作ることが重要です。

初めてのカードは、限度額を低めに設定しておくと安心ね。
固定電話番号を記入すると審査に有利になる可能性
クレジットカードの申し込み時には連絡先として電話番号を記入しますが、携帯電話番号だけでなく固定電話番号も記入できる場合は、両方記入しましょう。
固定電話の番号があることは、長期間同じ場所に居住している証明となり、信用度を高める要素の一つとなります。特に高齢者の場合、持ち家に長年住んでいることが多く、固定電話を持っている割合も高いため、この点は有利に働きます。
最近は固定電話を持たない世帯も増えていますが、もし持っているのであれば必ず記入するようにしましょう。

固定電話を記入することで、居住安定性を強調できますが、最新の情報を維持することも大切です。

固定電話があると信用度が上がるけど、キャリアやサービスの質も見逃さないでほしいわね。
持ち家か賃貸かは審査に影響する
住居形態も審査項目の一つです。持ち家の方が賃貸よりも審査で有利に働く傾向があります。
これは、持ち家があることで資産を保有していると判断され、支払い能力の裏付けとなるためです。また、住宅ローンを完済している高齢者であれば、毎月のローン返済がないため可処分所得が多いと評価されます。
ただし、賃貸だからといって審査に通らないわけではありません。あくまで総合的な判断材料の一つに過ぎないため、他の条件をしっかり整えることが重要です。

持ち家の有無に関わらず、収入や信用情報の整備が肝心です。

賃貸でも安定した収入があれば、しっかり評価されるのよ。
他社からの借入やローンがないことが理想
クレジットカードの審査では、他社からの借入状況も確認されます。
消費者金融からのキャッシングや、カードローンなどの借入がある場合、返済能力に疑問を持たれる可能性があります。高齢者の場合は特に、年金という限られた収入の中で複数の返済を抱えていると、新たなクレジットカードの審査は厳しくなるでしょう。
住宅ローンや自動車ローンなどの目的別ローンは大きな問題にはなりませんが、無担保の借入は審査にマイナスの影響を与えます。可能であれば、クレジットカード申し込み前に既存の借入を完済しておくことをおすすめします。
高齢者がクレジットカードを持つべき7つのメリット
高齢者にとってクレジットカードは単なる決済手段ではなく、安全で便利な生活を送るための重要なツールです。ここでは、シニア世代がカードを活用すべき具体的なメリットを解説します。

他社の借入状況は、クレジットスコアに大きく影響しますので、注意が必要です。

返済能力を見せるために、安定した収入証明も大切なのよ。
レジで小銭を探す手間がなくなりスムーズに会計できる
レジで財布から小銭を探して数える作業は、思っている以上に時間がかかり、後ろに並んでいる人を気にしてしまう原因になります。
クレジットカードなら、端末にカードを差し込むかタッチするだけで支払いが完了するため、わずか数秒で会計が終わります。手が震えて小銭を落としてしまう心配もなく、視力が低下して硬貨を見分けにくい場合でもストレスなく買い物ができます。
スーパーやコンビニでの日常的な買い物が、クレジットカード一枚でスムーズになることは、高齢者にとって大きな利便性向上につながるでしょう。

クレジットカードの利用限度額を把握し、使い過ぎに注意しましょう。

使うカードのセキュリティ機能も確認しておくと安心ね。
利用明細で支出が自動的に記録され家計管理が楽になる
クレジットカードを使えば、いつ、どこで、いくら使ったかが自動的に記録され、毎月の利用明細で確認できます。
これは家計簿をつける手間を大幅に削減してくれます。レシートを保管して後から集計する必要がなく、スマートフォンやパソコンからいつでも利用履歴を確認できるため、支出の把握が非常に簡単になります。
また、家族がオンラインで利用明細を確認できるようにしておけば、遠方に住む子どもが親の支出状況を把握でき、認知症の兆候や詐欺被害の早期発見にもつながります。

利用明細は支出管理の基本ですが、定期的に確認しないと見落としが生じます。月に一度は必ず見直しましょう。

自動記録は便利だけど、予算設定を忘れずにね。計画的な支出が大切なのよ。
多額の現金を持ち歩かないため盗難や紛失のリスクが減る
高額な買い物や旅行の際、多額の現金を財布に入れて持ち歩くのは盗難や紛失のリスクが高まります。
クレジットカードなら、どんなに高額な買い物でもカード1枚で支払えるため、大金を持ち歩く必要がありません。万が一カードを紛失したり盗まれたりしても、すぐにカード会社に連絡して利用停止できます。ほとんどのカード会社は不正利用による損害を補償してくれるため、現金よりも安全性が高いといえます。
特に旅行中は財布を盗まれるリスクが高まりますが、クレジットカードなら被害を最小限に抑えられるでしょう。

カードの盗難保険内容を事前に確認しておくことが重要です。

旅行先のATM利用手数料もチェックしておくと、無駄遣いを防げるわよ。
利用額に応じてポイントが貯まり節約につながる
クレジットカードは利用額に応じてポイントが貯まるため、現金払いにはないお得感があります。
一般的なカードでは100円から200円の利用につき1ポイントが付与され、還元率は0.5%から1%程度です。年金生活で月15万円の生活費をすべてクレジットカードで支払った場合、還元率1%なら年間18,000円相当のポイントが貯まります。
電気代、ガス代、水道代、携帯電話料金などの固定費もクレジットカード払いにまとめれば、意識せずに自動的にポイントが貯まっていきます。貯まったポイントは商品券や他社ポイント、マイルに交換したり、買い物の支払いに充当したりできるため、実質的な節約効果が得られます。

還元率だけでなく、ポイントの有効期限にも注意が必要です。

利用履歴を定期的に見直して、無駄な支出を減らすことが大切よ。
公共料金の支払い忘れがなくなる
電気代やガス代、水道代などの公共料金は、クレジットカード払いに設定しておけば自動的に引き落とされるため、払い忘れの心配がありません。
振込用紙を使ってコンビニや銀行で支払う場合、うっかり期限を過ぎてしまうと延滞金が発生したり、最悪の場合は供給停止になったりするリスクがあります。高齢になると、こうした支払い管理が負担になることも少なくありません。
クレジットカードなら一度設定するだけで、毎月自動的に支払いが完了するため、管理の手間が大幅に軽減されます。

公共料金の支払いに設定する際、クレジットカードの利用限度額に注意しましょう。

自動引き落としでも、明細を定期的に確認することが大切よ。
ネットショッピングで外出せずに買い物ができる
足腰が弱くなったり、天候が悪かったりして外出が難しい日でも、インターネットショッピングなら自宅にいながら必要なものを購入できます。
重い米や水、かさばるトイレットペーパーなども玄関まで配達してもらえるため、体力的な負担が大きく軽減されます。楽天市場やAmazonなどの大手通販サイトでは、食品から日用品、衣類、電化製品まであらゆる商品が揃っており、店舗で探し回る必要がありません。
ただし、ネットショッピングでの支払いにはクレジットカードが必須です。代金引換や銀行振込も可能ですが、手数料がかかったり配達時に現金を用意したりする手間があります。クレジットカードなら決済も一瞬で完了し、ポイントも貯まるため最も効率的な支払い方法です。

クレジットカードの利用限度額を確認し、計画的に使うことが大切です。

ネットショッピングでは、セキュリティ対策も忘れずに気をつけるのよ。
旅行傷害保険が付帯していて旅先でのトラブルに対応できる
多くのクレジットカードには、国内旅行傷害保険や海外旅行傷害保険が付帯しています。
これらの保険は、旅行中のケガや病気による治療費、携行品の盗難や破損、航空機の遅延などに対して補償してくれます。高齢者は旅行中に体調を崩したりケガをしたりするリスクが若年層よりも高いため、この保険の存在は非常に心強いでしょう。
保険の適用条件はカードによって異なり、旅行代金をそのカードで支払うことが条件の「利用付帯」と、カードを持っているだけで適用される「自動付帯」があります。旅行好きのシニアは、保険内容が充実したカードを選ぶことをおすすめします。
高齢者がクレジットカードを使う際の注意点と対策
クレジットカードは便利で安全な決済手段ですが、高齢者を狙った詐欺や不正利用のリスクも存在します。ここでは、シニア世代が特に注意すべきポイントと具体的な対策を解説します。

旅行保険の内容を事前に確認し、特に適用条件を理解しておくことが重要です。

保険の補償内容だけじゃなく、利用方法も考えておくと安心なのよ。
振込詐欺やフィッシング詐欺の手口を知っておく
高齢者を標的とした詐欺の手口は年々巧妙化しています。
最近では「自動車税の納付ができていないのでクレジットカードで支払ってください」といった内容のメールが届き、偽のウェブサイトに誘導してカード情報を入力させる手口が増えています。また、カード会社や銀行を名乗る電話がかかってきて「不正利用があったので暗証番号を教えてください」と言われるケースもあります。
正規のカード会社が電話やメールで暗証番号やセキュリティコードを聞くことは絶対にありません。少しでも怪しいと感じたら、相手の言うことを鵜呑みにせず、公式サイトに記載されている電話番号に自分からかけ直して確認しましょう。

メールや電話の発信元を必ず確認し、不審な場合は直接公式へ問い合わせることが重要です。

詐欺は常に進化しているから、最新の手口を知っておくことが大切なのよ。
電子ギフト券詐欺に騙されない
「高収入を得られる」「当選金を受け取るための手数料」などと称して、コンビニで電子ギフト券やプリペイドカードを購入させ、そのコード番号を教えるよう指示する詐欺が急増しています。
正規の企業や公的機関が電子ギフト券での支払いを要求することはまずありません。このような依頼を受けたら、まず詐欺を疑い、家族や警察に相談してください。特に見知らぬ相手からSNSやメールで連絡が来た場合は、どんなに魅力的な話でも信用してはいけません。

電子ギフト券の購入を求められたら、必ず公式サイトで確認してください。

見知らぬ相手からの連絡は、どんなに魅力的でも要注意なのよ。
カード利用通知機能を必ず設定する
ほとんどのクレジットカード会社では、カードを利用した際にメールやスマートフォンのアプリで即座に通知が届く機能を提供しています。
この機能を設定しておけば、自分が使っていないタイミングで通知が来た場合、すぐに不正利用に気づくことができます。特に高齢者の場合、カードの利用頻度がそれほど高くないため、通知が来たらすぐに「自分が使ったものか」を確認する習慣をつけましょう。
設定方法がわからない場合は、カード会社のカスタマーサポートに電話すれば丁寧に教えてもらえます。

通知機能を利用するだけでなく、定期的に取引履歴を確認する習慣を持ちましょう。

設定したら、通知が来るか時々チェックするのが大切よ。安心感が増すわね。
利用限度額を必要最低限に抑える
使いすぎや不正利用の被害を最小限にするために、利用限度額は必要以上に高く設定しないことが重要です。
日常の買い物や公共料金の支払いに使う程度であれば、月10万円から20万円の限度額で十分でしょう。高額な買い物が必要な場合は、一時的に増枠を申し込むこともできます。カード会社によっては、オンラインや電話で簡単に限度額の変更ができるため、自分の使い方に合わせて調整しましょう。
低い限度額に設定しておけば、万が一不正利用されても被害額を抑えられます。

利用限度額を抑えることで、無駄な借り入れを防ぐことができます。

自分のライフスタイルに合った限度額を見直すことが大切なのよ。
暗証番号は推測されにくいものにし絶対に他人に教えない
クレジットカードの暗証番号は、生年月日や電話番号、住所の番地など推測されやすい数字を避けましょう。
たとえ家族であっても暗証番号を教えてはいけません。暗証番号が第三者に知られて不正利用された場合、カード会社の補償対象外となる可能性が高いからです。また、複数のカードで同じ暗証番号を使い回すのも危険です。
もし暗証番号を忘れてしまった場合は、カード会社に連絡すれば再発行の手続きをしてもらえます。メモに書いて財布に入れておくことは絶対にやめましょう。

複雑な数字の組み合わせを考えることで、推測されにくい暗証番号を作成します。

暗証番号の管理アプリを利用すると、安全に記録できるのよ。
紛失や盗難時の対応手順を家族と共有しておく
クレジットカードを紛失したり盗まれたりした場合、速やかにカード会社に連絡して利用停止の手続きをする必要があります。
多くのカード会社は24時間365日対応の紛失・盗難専用ダイヤルを設けているため、その電話番号を携帯電話に登録しておくか、紙に書いて自宅の見やすい場所に貼っておきましょう。また、家族にもカード会社の連絡先を伝えておけば、本人がパニックになっている場合でも家族が代わりに連絡できます。
連絡後は警察に遺失物届を提出し、受理番号をカード会社に伝えることで、不正利用による損害の補償を受けられます。
認知症が心配な高齢者のための家族カードと管理方法
認知症やその予兆がある高齢者の場合、本人がクレジットカードを管理することに不安を感じる家族も多いでしょう。ここでは、安全にカードを活用するための方法を紹介します。

紛失時の手続きは迅速さが求められるため、事前に家族とロールプレイをしておくと良いでしょう。

カードの利用明細を定期的に確認して、不正利用に早く気づけるようにしておくと安心ね。
家族カードなら利用明細を家族が確認できる
家族カードとは、クレジットカードの契約者である本会員の家族に対して発行されるカードのことで、利用代金は本会員の口座からまとめて引き落とされます。
高齢の親に家族カードを持たせれば、子どもである本会員がオンラインで利用明細を確認できるため、不正利用や詐欺被害にすぐ気づけます。また、使いすぎている場合も早期に発見して注意を促すことができます。
家族カードの発行には審査が不要なため、親本人の収入や年齢に関係なく作ることができます。年会費も本会員より安く設定されていることが多く、経済的な負担も少ないでしょう。

家族カードの利用状況を定期的に確認し、利用目的を明確にしましょう。

不正利用だけでなく、家族間での使い方のルールも決めておくと安心なのよ。
利用通知は家族のメールアドレスやスマートフォンに設定する
カード利用通知機能は、本人だけでなく家族のメールアドレスやスマートフォンアプリでも受け取れるように設定できるカードがあります。
認知機能が低下している高齢者の場合、通知が来ても意味を理解できなかったり、スマートフォンの操作自体が難しかったりすることがあります。そのため、離れて暮らす子どもや同居する家族が通知を受け取れるようにしておけば、リアルタイムで利用状況を把握できます。
カード会社によって設定方法が異なるため、カスタマーサポートに相談して最適な方法を確認しましょう。

利用通知の設定後は、定期的に確認し、家族と情報共有を徹底しましょう。

通知が届いても、家族同士で情報を確認し合うことが大切なのよ。
認知症の親のクレジットカードは解約すべきか
認知症が進行してカードの管理が難しくなった場合、クレジットカードを解約するべきかどうかは悩ましい問題です。
一つの方法として、本人のカードを解約して家族カードに切り替えることで、家族が利用状況を完全に管理できるようになります。ただし、本人が長年使い慣れたカードを急に取り上げると、混乱や不安を引き起こす可能性もあります。
段階的なアプローチとして、まずは利用限度額を大幅に下げ、家族が通知を受け取る設定にした上で様子を見るのも良いでしょう。状況に応じて、成年後見制度の利用も検討する必要があります。

本人の心理的負担を考慮し、解約は慎重に行うべきです。

カードの利用状況を家族で把握するためにも、通知設定は大切なのよ。
認知症対応のプリペイドカードという選択肢
最近では、認知症の方やその家族向けに開発されたプリペイド式のキャッシュレスカードも登場しています。
例えば「KAERU(カエル)」というサービスは、事前にチャージした金額だけ使えるプリペイド方式で、使いすぎの心配がありません。さらに、家族のスマートフォンから利用状況を確認したり、買い忘れを防ぐためのリマインド機能があったりと、認知機能が低下した方でも安心して使える工夫がされています。
クレジットカードの管理が難しくなってきたと感じたら、こうした代替手段も検討してみましょう。
80歳以上や審査が不安な方のための代替手段
新規でクレジットカードの審査に通らなかった場合でも、キャッシュレス決済を諦める必要はありません。ここでは、高齢者でも利用できる代替手段を紹介します。

プリペイドカードは使いすぎ防止になりますが、チャージ残高の管理も重要です。

利用状況の確認機能は大切だけど、家族間のコミュニケーションも忘れないでね。
デビットカードは審査不要で即日発行可能
デビットカードは、銀行口座と直結しており、使った瞬間に口座から引き落とされる仕組みのカードです。
クレジットカードと違って審査が不要で、銀行口座さえあれば年齢に関係なく発行できます。見た目や使い方はクレジットカードとほぼ同じで、VISAやJCBなどの国際ブランドがついていれば、クレジットカードが使える店舗のほとんどで利用できます。
口座残高以上の金額は使えないため、使いすぎの心配がなく、クレジットカードの審査に通らなかった高齢者にとって最適な選択肢といえるでしょう。ただし、一部のサブスクリプションサービスやガソリンスタンドでは使えない場合があるため注意が必要です。

デビットカードは利用限度額が口座残高に依存しますので、資金管理に注意が必要です。

デビットカードは使いすぎ防止に役立つけど、利用可能な場所に気をつけてね。
プリペイドカードならチャージ式で安心
プリペイドカードは、事前に一定額をチャージして使うタイプのカードで、審査不要で誰でも発行できます。
代表的なものに、三井住友カードの「かぞくのおさいふ」、Kyashカード、バンドルカードなどがあります。これらのカードもVISAやMastercardのマークがついており、クレジットカードと同じように実店舗やネットショッピングで使えます。
チャージした金額以上は使えないため、使いすぎる心配がなく、不正利用されても被害額が限定されます。家族がオンラインでチャージして、高齢の親が使うという使い方も可能です。

プリペイドカードは利用限度があるため、計画的にチャージ額を管理することが重要です。

チャージ式でも有効期限や手数料に気をつけて、賢く使うことが大切よ。
既存のクレジットカードがあれば更新審査は緩やか
すでにクレジットカードを持っている方は、更新時の審査は新規申し込みよりもずっと緩やかです。
クレジットカードには通常5年程度の有効期限があり、期限が近づくと自動的に新しいカードが郵送されてきます。更新審査では、これまでの利用実績が重視されるため、延滞なく利用している限り、80歳を超えても90歳を超えても更新され続けることが一般的です。
ただし、長期間まったく利用していない休眠状態のカードは、更新されない可能性もあります。定期的に少額でも良いので利用しておくことをおすすめします。
高齢者のクレジットカードに関するよくある質問
高齢者や年金受給者がクレジットカードを申し込む際によく寄せられる質問をまとめました。不安や疑問を解消して、安心してカードを申し込みましょう。

更新審査での利用実績が評価されるため、定期的な利用を心掛けましょう。

休眠カードは更新されない可能性があるから、少しでも使っておくと安心ね。
80歳以上でも新規でクレジットカードを作れますか?
はい、80歳以上でもクレジットカードを新規で作ることは可能です。
多くのクレジットカードは申し込み条件に年齢の上限を設けていないため、審査基準を満たせば年齢に関係なく発行されます。実際に85歳や90歳で新規にカードを作った事例もあります。
ただし、年齢が高いほど審査は慎重になる傾向があるため、希望限度額を低めに設定し、キャッシング枠を0円にするなど、審査に通りやすくする工夫が重要です。

収入証明書の準備が必要な場合がありますので、確認しておきましょう。

年齢に関わらず、契約内容の理解が大切ですわね。
年金だけの収入でも審査に通りますか?
年金は安定した収入として認められるため、年金だけの収入でも審査に通る可能性は十分にあります。
ただし、カード会社によって審査基準は異なります。職業選択欄に「年金受給者」の項目があるカードは、年金収入でも審査対象として適切に評価してくれるため、こうしたカードを選ぶことをおすすめします。
また、年金額が極端に少ない場合は審査が厳しくなる可能性があるため、希望限度額を低めに設定することが大切です。

年金受給者向けカードを選ぶ際、他の収入源も評価されることを忘れずに確認しましょう。

年金以外の収入があれば、それもアピールするといいわね。
クレジットカードの利用明細は紙で受け取れますか?
はい、多くのクレジットカード会社では紙の利用明細を郵送するサービスを提供しています。
最近はWeb明細が主流となっており、初期設定では紙の明細は発行されないことが多いですが、カスタマーサポートに連絡すれば紙の明細書に変更できます。ただし、紙の明細書には発行手数料(月額100円から200円程度)がかかる場合があります。
スマートフォンやパソコンの操作が苦手な高齢者の方は、費用がかかっても紙の明細書にした方が安心して管理できるでしょう。

紙の明細に変更する際、手数料の発生を事前に確認しましょう。

高齢者向けには、紙の明細が安心だけど、環境にも配慮したいわね。
高齢の親が認知症になった場合カードはどうすればいいですか?
認知症が進行してカードの管理が難しくなった場合、家族が代わりに解約手続きを行うことは原則できません。
ただし、成年後見制度を利用して法定後見人になれば、本人に代わってクレジットカードの解約や契約変更ができるようになります。また、カード会社によっては、医師の診断書などを提出することで家族が手続きできる場合もあるため、まずはカスタマーサポートに相談してみましょう。
予防的な対策として、元気なうちに任意後見契約を結んでおくことや、家族カードに切り替えておくことも有効です。

成年後見制度を利用する際は、手続きの時間を考慮して早めに準備しましょう。

医師の診断書だけでなく、家族とのコミュニケーションも大切なのよ。
クレジットカードの限度額はどのように決まりますか?
クレジットカードの利用限度額は、申し込み時の審査で決定されます。
審査では、年収、職業、年齢、居住形態、他社からの借入状況、過去のクレジットヒストリーなどが総合的に判断されます。高齢者の場合、年金収入と年齢を考慮して、比較的低めの限度額に設定されることが多いでしょう。
一般的には、年収の10%から30%程度が目安とされています。年金収入が年間180万円の場合、初回の限度額は10万円から30万円程度になることが多いです。

限度額は信用情報が大きく影響するため、定期的に確認することが重要です。

今後の収入の変化を見越して、限度額の見直しを考えておくと良いわね。
複数のクレジットカードを持っても大丈夫ですか?
複数のクレジットカードを持つこと自体は問題ありませんが、高齢者の場合は管理が煩雑になるため1枚から2枚に絞ることをおすすめします。
メインで使うカードを1枚決めて、利用実績を積み重ねることで、将来的な限度額増枠や他のカード審査にも有利に働きます。また、万が一のトラブル時にも、カードが少ない方が対応しやすいでしょう。
どうしても複数のカードが必要な場合は、用途別に使い分ける(日常使い用と旅行用など)のが賢明です。

カードの利用履歴は信用スコアに影響しますので、使い方を見直しましょう。

複数のカードを持つ場合、支払い日を揃えると管理が楽になるわよ。
年会費無料と有料のカードはどちらがいいですか?
日常的な買い物や公共料金の支払いに使うのであれば、年会費無料のカードで十分です。
年会費有料のカードは、旅行保険の補償額が高い、空港ラウンジが使える、ポイント還元率が高いなど、付帯サービスが充実しています。年に数回以上旅行に行く方や、カード利用額が月10万円を超える方であれば、有料カードの方がお得になる可能性があります。
自分のライフスタイルと照らし合わせて、特典を十分に活用できるかどうかで判断しましょう。
まとめ:高齢者こそクレジットカードで安全で豊かな生活を
高齢者や年金受給者でもクレジットカードは作れますし、むしろ積極的に活用すべきツールです。
現金を持ち歩くリスクを減らし、レジでの支払いをスムーズにし、ポイント還元で節約効果も得られます。さらに、利用明細による家計管理の簡便化や、旅行保険などの付帯サービスも見逃せません。
審査に通りやすくするためには、キャッシング枠を0円にし、希望限度額を低めに設定し、職業欄に「年金受給者」の選択肢があるカードを選ぶことが重要です。セキュリティ面では、利用通知機能を設定し、暗証番号を厳重に管理し、詐欺の手口を知っておくことで不正利用を防げます。
認知症が心配な場合は家族カードを活用し、審査が不安な方はデビットカードやプリペイドカードという選択肢もあります。自分に合ったカードを選んで、安全で便利なシニアライフを実現しましょう。

年会費有料カードの特典を年に何回使うか、計算することが重要です。

自分のライフスタイルに合った特典を見極めることが大切なのよ。
・本記事の情報は一般的な情報提供を目的としており、個別の投資や金融商品の推奨を行うものではありません
・カードの審査結果、ポイント還元率、年会費等は各カード会社の判断により決定されます
・最新の情報については、必ず各カード会社の公式サイトでご確認ください
・本記事の情報による損失について、当社では一切の責任を負いかねます

