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※保険の適用条件や補償内容は各カード会社により異なります。
※年会費・手数料等の情報は記事作成時点のものです。最新情報は各カード会社の公式サイトでご確認ください。
※ポイント還元率は利用条件により異なります。詳細は各カード会社の公式サイトでご確認ください。
アメックスのクレジットカードを検討しているけれど、どのカードが自分に合っているのか分からないという悩みを持つ方は多いのではないでしょうか。アメリカン・エキスプレスは高いステータス性と充実した特典で知られていますが、その分、年会費や特典内容、利用シーンによって大きく価値が変わってきます。
本記事では、2025年最新のアメックスカード全16種類を徹底比較し、あなたのライフスタイルに最適な一枚を見つけるための具体的な選び方をご紹介します。

プロパーカードと提携カードの違いから、年会費に見合う価値があるのか、そしてどのような人にアメックスがおすすめできないのかまで、包括的に解説していきます!

まず以下の診断機能でアメックスがそもそもあなたに適しているか確認してみてくださいね。
このサイトの運営者情報
岩田昭男(上級カード道場 編集長)
同大学院修士課程修了後、月刊誌記者などを経て独立。流通、情報通信、金融分野を中心に活動する。主力はクレジットカード&電子マネーの研究で、すでに30年間に渡って業界の定点観測をしている。
主な著書としては、「Suica一人勝ちの秘密」(中経出版・現カドカワ)「信用格差社会」(東洋経済新報社)「信用偏差値」(文春新書)「クレジットカード・サバイバル戦争」(ダイヤモンド社)「ドコモが銀行になる日」(PHP)「キャッシュレス覇権戦争」(NHK出版)、また、クレジットカードのムックも50冊以上監修しキャッシュレスの生き字引として情報発信を続けている。
ウエブは、「岩田昭男の上級カード道場」、まぐまぐでメルマガを毎月二回発行。
記事の信頼性
・クレジットカード研究歴30年以上の専門家が監修
・累計50冊以上のクレジットカードムックを監修
・各カード会社の公式情報を2025年10月時点で確認
・定期的に情報を更新(最終更新:2025年11月17日)
【結論】2025年最もおすすめのアメックスカードはこの3枚
最初に結論からお伝えすると、多くの方におすすめできるアメックスカードは利用目的によって以下の3枚に絞られます。

アメックスの特典は利用状況によって変わるので、実際の利用シーンを考慮することが重要です。

年会費が高いけれど、その分の特典が自分に合うか、しっかり確認することが大切よ。
旅行とグルメを楽しみたい方向け
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードは、年会費39,600円ながら、年間200万円以上の利用で国内高級ホテルの無料宿泊特典が付帯し、高級レストランでのコース料理1名無料サービスも利用できます。
旅行傷害保険は最高1億円、プライオリティパスも年2回まで無料と、年会費を大きく上回る価値を提供してくれる一枚です。

特典をフル活用するには、利用計画を立てることが重要です。

高級ホテルの特典を使うタイミングを考えると、さらにお得に楽しめるわね。
ANAマイルを効率的に貯めたい方向け
ANAアメリカン・エキスプレス・カードは、年会費7,700円という手頃な価格ながら、ANAグループでの利用でポイント1.5倍、さらにポイントを無期限でANAマイルに交換できる点が大きな魅力です。
空港ラウンジも同伴者1名まで無料で利用でき、コストパフォーマンスに優れています。

ANAマイルは有効期限があるため、定期的にマイルの残高を確認しましょう。

利用先によっては、マイルの交換比率が異なるから、事前に調べておくと良いわね。
コストを抑えつつアメックスの特典を享受したい方向け
セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カードは、年1回以上の利用で翌年度年会費が無料になり、QUICPayの利用でポイント還元率が2.0%と高還元な点が特徴です。
セゾン提携のため本家アメックスより年会費を大幅に抑えながら、アメックスブランドの優待を受けられます。
それでは、これらのカードを含めた全16種類のアメックスカードについて、詳しく見ていきましょう。
アメックスカード全16種類を一覧で徹底比較
アメックスのクレジットカードは大きく分けて4つのカテゴリーに分類されます。それぞれの特徴を理解することで、自分に最適なカード選びが可能になります。

QUICPayの利用は高還元ですが、利用可能店舗を事前に確認しておきましょう。

年会費が無料になる条件をしっかり把握しておくことが大切よ。
プロパーカード、提携カード、セゾン提携カードの違い
アメックスのカードを選ぶ際、まず理解しておくべきなのが発行元による分類です。プロパーカードはアメリカン・エキスプレス・インターナショナルが直接発行するカードで、アメックスブランド本来のステータスとサービスを最も色濃く反映しています。一方、提携カードは航空会社やホテルチェーンとの提携により、特定の業界で優遇されるサービスが充実しているのが特徴です。
セゾン提携カードはクレディセゾンが発行元となり、本家アメックスよりも年会費を抑えながらアメックスブランドの優待を受けられる点で注目されています。ポイントプログラムも永久不滅ポイントとなり、有効期限を気にせず貯められる利点があります。
この分類を踏まえて、以下の比較表で各カードの基本スペックを確認してみましょう。

提携カードは特典が異なるため、自分の利用スタイルに合ったものを選ぶことが重要です。

年会費が安いからといって、特典を見逃さないように気をつけてね。
アメックスプロパーカード比較表
プロパーカードはアメックスのステータス性を最も感じられるカードラインナップです。以下の表で各カードの年会費、ポイント還元率、主要な特典を比較しています。
| カード名 | 年会費(税込) | ポイント還元率 | 空港ラウンジ | 旅行保険(海外) | 主な特典 |
|---|---|---|---|---|---|
アメリカン・エキスプレス・グリーン・カード![]() | 月会費1,100円(初月無料) | 0.3〜1.0% | 国内外29空港無料(同伴者1名有料) | 最高5,000万円 | プライオリティパス年2回35米ドル、手荷物無料宅配割引 |
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード![]() | 39,600円 | 0.3〜1.0% | 国内外29空港無料(同伴者1名無料) | 最高1億円 | 無料宿泊特典、ゴールドダイニング、プライオリティパス年2回無料 |
アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード![]() | 165,000円 | 0.3〜1.0% | プライオリティパス無制限(同伴者1名無料) | 最高1億円(自動付帯) | 24時間コンシェルジュ、無料宿泊特典、ファインホテルアンドリゾート |
| センチュリオンカード | 非公表(推定50万円以上) | 1.0%〜 | 最上級ラウンジ無制限 | 最高1億円 | 招待制、専属コンシェルジュ、極上の優待サービス |
プロパーカードの最大の魅力は、メンバーシップ・リワードという強力なポイントプログラムです。年3,300円のメンバーシップ・リワード・プラスに登録すると、ポイントの有効期限が無期限になり、航空会社15社のマイルへの交換レートもアップします。普段使いでポイントを効率的に貯めたい方には、このプログラムの活用が鍵となります。
参考:アメリカン・エキスプレス公式サイト - メンバーシップ・リワード

特典の内容を比較する際、利用頻度に基づいて選ぶことが重要です。

年会費の高さだけでなく、特典の実用性も考えて選びたいわね。
航空会社提携カード比較表
航空会社との提携カードは、特定の航空会社を頻繁に利用する方にとって大きなメリットがあります。マイルの貯まりやすさや上級会員資格の付与など、旅行好きには見逃せない特典が満載です。
| カード名 | 年会費(税込) | マイル還元率 | 上級会員資格 | ボーナスマイル | 搭乗ボーナス |
|---|---|---|---|---|---|
ANAアメリカン・エキスプレス・カード![]() | 7,700円+移行手数料6,600円 | 1.0%(ANAグループ1.5%) | なし | 入会1,000マイル、継続1,000マイル | 搭乗ごとに10%加算 |
ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード![]() | 34,100円 | 1.0%(ANAグループ2.0%) | なし | 入会2,000マイル、継続2,000マイル | 搭乗ごとに25%加算 |
ANAアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード![]() | 165,000円 | 1.0%(ANAグループ3.0%) | なし | 入会10,000マイル、継続10,000マイル | 搭乗ごとに50%加算 |
デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・カード![]() | 13,200円 | 1.0%(デルタ航空2.0%) | シルバーメダリオン(1年間) | 入会時ボーナスあり | 初回搭乗ボーナス25% |
デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード![]() | 28,600円 | 1.0%(デルタ航空3.0%) | ゴールドメダリオン(1年間) | 入会時ボーナスあり | 初回搭乗ボーナス25% |
ANAアメックスカードの大きな特徴は、ポイント移行コースに登録することでANAマイルを実質無期限で貯められる点です。通常、ANAマイルの有効期限は3年間ですが、メンバーシップ・リワードのポイントとして保有し、必要な時にマイルに交換することで、長期的に大量のマイルを蓄積できます。
一方、デルタ航空提携カードは入会直後から上級会員資格が付与される点が魅力です。シルバーメダリオンやゴールドメダリオンの資格により、優先搭乗や座席アップグレード、手荷物優遇などのメリットを1年間無条件で享受できます。
参考:ANAカード公式サイト - ANAアメリカン・エキスプレス・カード

提携カードの特典は旅行先での利用が多いほど有効です。使い方を見極めましょう。

マイルの有効期限にも気を付けて、無駄にしないようにしたいわね。
ホテル提携カード比較表
ホテル提携カードは、特定のホテルチェーンでの宿泊が多い方に圧倒的な価値を提供します。上級会員資格による部屋のアップグレードや朝食無料サービス、そして無料宿泊特典は年会費以上の価値を生み出します。
| カード名 | 年会費(税込) | ポイント還元率 | 上級会員資格 | 無料宿泊特典 | 主な特典 |
|---|---|---|---|---|---|
ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カード![]() | 16,500円 | 2.0%(ヒルトン系列3.0%) | ゴールドステータス | 年間150万円以上利用で1泊 | 朝食無料、部屋アップグレード(エグゼクティブまで) |
ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード![]() | 66,000円 | 3.0%(ヒルトン系列7.0%) | ゴールド(年200万円でダイヤモンド) | 無条件1泊+年300万円で追加1泊 | 朝食無料、部屋アップグレード(スイートまで)、ラウンジ利用 |
Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カード![]() | 34,100円 | 2.0%(系列ホテル5.0%) | ゴールドエリート | 年間250万円以上利用で1泊 | 部屋アップグレード、レイトチェックアウト、ボーナスポイント |
Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード![]() | 82,500円 | 3.0%(系列ホテル6.0%) | ゴールドエリート | 年間250万円以上利用で1泊 | 部屋アップグレード、レイトチェックアウト、ボーナスポイント |
ヒルトン提携カードの最大の魅力は、上級会員資格による朝食無料サービスです。通常、ホテルの朝食は1人3,000円〜5,000円程度かかるため、家族で宿泊する場合は1回の宿泊だけで年会費の元が取れる計算になります。プレミアムカードなら年間200万円以上の利用でヒルトン最上級のダイヤモンドステータスを獲得でき、エグゼクティブラウンジの利用も可能になります。
Marriott Bonvoy提携カードは、世界8,000軒以上のホテルで使えるポイントプログラムの充実度が魅力です。リッツ・カールトンやセントレジスなどの超高級ホテルから、コートヤードやフェアフィールドなどのビジネスホテルまで幅広い選択肢があり、ポイントでの無料宿泊の自由度が高いのが特徴です。

特典の内容がホテルによって異なるため、事前に確認することが重要です。

年会費の元が取れるか、特典の使い方を考えて選ぶことが大切なのよ。
セゾン提携アメックスカード比較表
セゾン提携カードは、本家アメックスよりも年会費を抑えながらアメックスブランドの優待を受けられる点で、コストパフォーマンスを重視する方に人気です。
| カード名 | 年会費(税込) | ポイント還元率 | 永久不滅ポイント | 主な特典 | おすすめの人 |
|---|---|---|---|---|---|
セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード![]() | 1,100円(年1回利用で無料) | 0.5%(QUICPay 2.0%) | あり | 海外利用2倍ポイント、ナンバーレスカード | コストを抑えたい初心者 |
セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード![]() | 11,000円(初年度無料) | 0.75%(海外1.0%) | あり | プライオリティパス無料、空港ラウンジ | バランス重視の方 |
セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード![]() | 22,000円 | 0.75%(海外1.0%) | あり | 24時間コンシェルジュ、プライオリティパス無料 | コスパ重視のプラチナ希望者 |
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード![]() | 22,000円(年200万円以上で11,000円) | 0.5〜1.0% | あり | 経費管理ツール、ビジネス優待、コンシェルジュ | 個人事業主、経営者 |
セゾン提携カードの最大の強みは、永久不滅ポイントの存在です。本家アメックスのメンバーシップ・リワードは有料プログラムに加入しないと有効期限がありますが、セゾンの永久不滅ポイントは文字通り有効期限がなく、焦らずじっくりポイントを貯められます。
特にセゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードは、年会費22,000円で24時間コンシェルジュサービスやプライオリティパスが付帯し、本家アメックスプラチナの年会費165,000円と比較すると圧倒的なコストパフォーマンスを誇ります。ただし、ステータス性や金属製カードなどの特別感は本家に劣ります。
参考:セゾンカード公式サイト - アメリカン・エキスプレス提携カード
アメックスを選ぶべき人の特徴5つ
アメックスカードは確かに魅力的な特典が満載ですが、すべての人に適しているわけではありません。以下の特徴に当てはまる方は、アメックスの価値を最大限に活用できる可能性が高いでしょう。

優待内容はカードごとに異なるため、利用目的に合わせて比較検討しましょう。

年会費だけでなく、特典の充実度も見逃さないでね。
国内外の旅行や出張が多い方
アメックスカードの最大の強みは、旅行関連の特典の充実度です。空港ラウンジの無料利用、手荷物無料宅配サービス、プライオリティパスによる世界中のVIPラウンジアクセス、そして最高1億円の旅行傷害保険など、旅行時の快適性と安心感を大きく向上させる特典が揃っています。
年間5回以上飛行機を利用する方や、海外出張が頻繁にある方にとっては、これらの特典だけで年会費以上の価値を感じられるはずです。特に家族での旅行が多い場合、同伴者も空港ラウンジを無料で利用できる点は大きなメリットとなります。
グローバル・ホットラインという24時間日本語対応の電話サポートも、海外でのトラブル時に非常に心強いサービスです。カードの紛失や盗難、レストランの予約、医療機関の紹介など、海外で困った時にいつでも日本語で相談できる安心感は、他のカードにはない大きな価値です。

旅行特典は年会費の元を取るための基準ですので、利用予定を見越して選びましょう。

特典を最大限に活用するために、旅行前にサービス内容をしっかり確認しておくといいわね。
高級レストランやホテルをよく利用する方
アメックスゴールド以上のカードには、高級レストランでのコース料理1名無料サービスが付帯しています。これは対象レストランで2名以上のコース料理を予約すると、1名分が無料になるという驚きの特典です。
例えば、1人2万円のコース料理を2名で予約した場合、通常4万円のところが2万円で楽しめることになります。年に数回このサービスを利用するだけで、年会費の大部分をカバーできる計算です。記念日や接待、特別な日の食事を大切にする方にとっては、この特典だけでアメックスを持つ価値があると言えるでしょう。
また、ファイン・ホテル・アンド・リゾートやホテル提携カードの上級会員資格により、部屋のアップグレードやレイトチェックアウト、ホテルクレジットなどの優遇を受けられます。同じ金額を支払っても、より上質な体験ができる点は、ホテルステイを重視する方にとって大きな魅力です。

この特典を利用する際は、予約時に必ず条件を確認しておくことが重要です。

高級レストランの選び方も大切だけれど、サービスの質も忘れないでね。
ポイントやマイルを戦略的に貯めたい方
アメックスのメンバーシップ・リワードは、15社以上の航空会社マイルに交換できる柔軟性が最大の魅力です。ANAやJALだけでなく、シンガポール航空、エミレーツ航空、キャセイパシフィック航空など、世界中の航空会社のマイルに交換できるため、特典航空券の選択肢が大幅に広がります。
メンバーシップ・リワード・プラスに登録すれば、ポイントの有効期限が無期限になり、時間をかけて大量のポイントを貯めることができます。これにより、通常では手が届かないビジネスクラスやファーストクラスの特典航空券を目指すことも現実的になります。
また、アメリカン・エキスプレス・トラベル オンラインでの旅行予約にポイントを使用すると、通常の1.5倍〜2倍の価値でポイントを利用できる場合もあります。ポイントの使い道を戦略的に選ぶことで、さらに高い還元率を実現できるのです。

航空会社ごとのマイルの有効期限を確認し、計画的にポイントを使いましょう。

特典航空券は時期によって変動するから、早めのリサーチが大事よ。
ステータス性や社会的信用を重視する方
アメックスカードは世界的に高いステータス性を認められており、特にビジネスシーンでカードを提示する機会が多い方にとっては、社会的信用の証としての価値があります。
アメックスプラチナカードやセンチュリオンカードは、その金属製の券面と重厚感から「持っているだけで会話のきっかけになる」という声も聞かれます。特に富裕層向けのビジネスや高級サービス業に従事している方にとっては、クライアントとの信頼関係構築に役立つツールとも言えるでしょう。
また、アメックスは審査においても安定した収入と信用履歴を重視するため、カードを保有していること自体が一定の社会的信用の証明となります。住宅ローンや事業融資の際にも、アメックスの利用履歴がプラスに働くケースがあります。

アメックスは年会費が高いですが、提供される特典をしっかりと活用することが重要です。

カードのステータスだけでなく、実際の利用目的に合った選択を心がけることが大切よ。
手厚いサポートと保険を求める方
アメックスのカスタマーサービスは業界トップクラスの品質で知られています。電話はすぐにつながり、担当者の対応も丁寧で知識が豊富です。カードに関する疑問や問題が発生した際、ストレスなく解決できる点は、日常的にカードを利用する上で意外と重要なポイントです。
また、各種プロテクションサービスも充実しています。ショッピング・プロテクションは、カードで購入した商品が破損や盗難に遭った場合に年間最高500万円まで補償してくれます。オンライン・プロテクションは、不正利用された場合の全額補償です。リターン・プロテクションは、購入した商品の返品を店舗が受け付けない場合、アメックスが代わりに返品を受け付けてくれるという他社にはない独自サービスです。
これらの手厚い保障により、高額商品をカードで購入する際の安心感が大きく向上します。特に家電製品や高級ブランド品、海外での買い物など、万が一のトラブルが心配な場合に強い味方となってくれます。
アメックスをおすすめしない人の特徴5つ
一方で、以下のような方にはアメックスカードはあまり適していない可能性があります。無理に保有しても年会費負担だけが重くなってしまうため、別のカードを検討した方が良いでしょう。

保険内容を細かく確認し、自分のライフスタイルに合った保障を選ぶことが大切です。

サポートが優れていても、利用条件をしっかり理解することが大切よね。
年会費無料のカードを探している方
アメックスのプロパーカードには完全無料のカードは存在しません。最も安いグリーン・カードでも月会費1,100円がかかり、年間換算で13,200円の負担となります。セゾン提携のパール・カードなら年1回の利用で年会費無料になりますが、それでも条件付きです。
年会費無料で高還元率のカードは他社に多数存在します。例えば、楽天カードは年会費永年無料で還元率1.0%、リクルートカードも年会費無料で還元率1.2%です。純粋にポイント還元率だけを重視するなら、これらの年会費無料カードの方が優れています。
アメックスは年会費を払ってでも享受したい特典やステータスがあるかどうかが判断基準となります。旅行にあまり行かない、レストラン優待も使わない、ステータスも気にしないという方にとっては、年会費は単なるコスト負担にしかなりません。

年会費が無料でも、特典内容を精査することが大切です。

還元率だけじゃなく、特典の質も見逃さないでね。
日常の少額決済でポイントを貯めたい方
アメックスの通常ポイント還元率は0.3〜0.5%程度と、他社の高還元率カードと比較すると見劣りします。コンビニやスーパー、ドラッグストアなどでの日常的な少額決済でポイントを効率的に貯めたい場合は、専用の高還元率カードを使う方が賢明です。
例えば、三井住友カード ゴールド(NL)は対象のコンビニや飲食店で最大7%還元、JCB CARD Wは常時1.0%以上の還元率を実現しています。月10万円の日常支出がある場合、還元率0.5%なら500ポイント、1.0%なら1,000ポイント、5.0%なら5,000ポイントと大きな差が生まれます。
アメックスの真価は、旅行やダイニング、ホテル宿泊といった高額決済や特定のシーンで発揮されます。日常的な食費や日用品の購入には別の高還元率カードを使い、特別な支出にアメックスを使うという使い分けが理想的です。

ポイント還元率だけでなく、限度額や特典も比較して選ぶべきです。

支払い方法や店の提携も考慮しないと、損しちゃうかもしれないわね。
利用できる店舗の多さを最優先する方
アメックスはJCBと提携しているため国内での利用範囲は改善されていますが、それでもVISAやMastercardと比べると使えない店舗がまだ存在します。特に地方の小規模店舗や個人経営の飲食店などでは、VISAとMastercardのみ対応というケースが珍しくありません。
海外においても、ヨーロッパや中南米など一部地域ではアメックスの加盟店シェアが低く、使えない場面に遭遇する可能性があります。The Nilson Reportによると、世界のクレジットカード取引高シェアは、VISA約61%、Mastercard約26%に対し、アメックスは約11%にとどまっています。
メインカードとして使うには、サブカードとしてVISAまたはMastercardのカードを併用する必要があります。一枚のカードですべての支払いを完結させたい方には、ストレスを感じる場面があるかもしれません。
参考:The Nilson Report - Global Cards 2024

利用可能店舗の多さを重視するなら、VISAかMastercardをメインカードにするべきです。

アメックスだけでなく、サブカードを持つと安心感が増すのよ。
クレジットカードの利用額が年間50万円以下の方
年会費の高いアメックスカードの価値を享受するには、ある程度の年間利用額が必要です。年間利用額が50万円以下の場合、獲得できるポイントも少なく、特典を活用する機会も限られてしまいます。
例えば、アメックスゴールド・プリファード・カード(年会費39,600円)で年間50万円を利用した場合、獲得ポイントは約5,000ポイント(還元率0.5%として2,500円相当)に過ぎません。これでは年会費をポイントで取り戻すことはできず、他の特典を積極的に活用しないと元を取るのは難しいでしょう。
アメックスゴールド以上のカードで年会費の元を取るには、年間150万円以上の利用と、無料宿泊特典やダイニング優待などの特典活用が必要な目安となります。利用額が少ない方は、年会費の低いグリーン・カードやセゾン提携カードから始めるのが賢明です。

年間50万円未満なら、年会費無料のカードを検討するのも賢明です。

特典の活用法を考えることも大切ね。無駄にならないように工夫してね。
審査通過のハードルを避けたい方
アメックスは他社と比べて審査基準が独特で、安定した収入と良好な信用履歴を重視します。年収の目安としては、グリーン・カードで300万円以上、ゴールド・カードで400万円以上、プラチナ・カードで800万円以上が一般的に言われています。
ただし、年収だけでなく勤続年数、他社からの借入状況、過去のクレジット利用履歴なども総合的に判断されます。特に過去にクレジットカードやローンの延滞履歴がある方、複数社から多額の借入がある方は審査通過が難しい可能性があります。
また、アメックスは一度審査に落ちると、次回申し込みまで6ヶ月程度の期間を空ける必要があります。確実に審査通過したい方や、クレジットヒストリーに自信がない方は、まず審査難易度の低い年会費無料カードでクレヒスを積み上げてから挑戦するのが賢明です。
【目的別】あなたに最適なアメックスカードの選び方
自分のライフスタイルや利用目的に合わせてアメックスカードを選ぶことで、最大の価値を引き出すことができます。以下、具体的なシーン別におすすめのカードをご紹介します。

収入だけでなく、信用履歴の健全性も重視されますので、過去の履歴を確認しておくべきです。

審査基準は厳しいけれど、借入額を減らす努力が大切よ。

まずは、以下の診断機能で自分がどのアメックスに合っているクレジットカードか確認してみてくださいね。
初めてアメックスを持つなら
アメックスデビューには、負担が少なく基本的な特典を体験できるカードが適しています。
アメリカン・エキスプレス・グリーン・カードは月会費制で初月無料のため、気軽に始められます。空港ラウンジ利用や旅行保険、メンバーシップ・リワードなど、アメックスの基本的な特典を一通り体験できるため、アメックスとの相性を確認するのに最適です。
セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カードは、年1回以上の利用で翌年度年会費が無料になるため、実質的なコストリスクがほぼありません。QUICPayの利用で2.0%の高還元を受けられるため、コンビニやスーパーでの日常使いでも十分なメリットがあります。アメックスブランドの優待も受けられるため、コスパ重視の方に適しています。
どちらのカードも、年会費が高額なゴールドやプラチナと比べて審査難易度が低めなため、初めてのアメックスカードとして申し込みやすい点も魅力です。

アメックスの特典を最大限に活用するため、利用目的を明確にしましょう。

年会費が無料でも、特典の内容をしっかり理解することが大切よ。
ANAマイルを効率的に貯めるなら
ANAマイルを貯めることを主目的とするなら、ANAアメックスシリーズが最適です。
ANAアメリカン・エキスプレス・カードは、年会費7,700円+ポイント移行コース登録料6,600円で合計14,300円かかりますが、ポイントを無期限でANAマイルに交換できる点が最大の魅力です。通常、ANAマイルは3年間の有効期限がありますが、この方法なら時間をかけて大量のマイルを蓄積できます。
ANAグループでの利用でポイント1.5倍になるため、ANA航空券の購入や成田空港・羽田空港でのショッピング、ANAホテルの宿泊などで効率的にポイントを貯められます。搭乗ボーナスマイルも10%付与されるため、フライトが多い方ほどお得です。
年間の利用額が多く、ANAでのフライトも頻繁な方は、ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードへのアップグレードも検討価値があります。搭乗ボーナスマイルが25%にアップし、ANAグループでのポイントも2倍になるため、マイル獲得効率が大幅に向上します。

ANAマイルを貯めるには、他社サービスとのポイント併用を検討しましょう。

年会費を考えると、特典内容をしっかり比べることが大切よ。
ヒルトンホテルをよく利用するなら
ヒルトン系列のホテルに年間数回以上宿泊する方には、ヒルトン提携アメックスカードが圧倒的な価値を提供します。
ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カードは、年会費16,500円でヒルトン・オナーズ・ゴールドステータスが自動付与されます。このステータスにより、部屋のアップグレード(空室状況により)、レイトチェックアウト、そして朝食無料サービスを受けられます。
朝食無料だけでも、1泊あたり3,000円〜5,000円の価値があります。年間3〜4回ヒルトンに宿泊するだけで、年会費の元が取れる計算です。さらに、年間150万円以上のカード利用で、週末限定の無料宿泊特典(1泊1室)がもらえるため、定期的にヒルトンを利用する方なら大きなメリットとなります。
より頻繁にヒルトンを利用する方や、家族での宿泊が多い方には、ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードがおすすめです。年会費66,000円と高額ですが、無条件で週末無料宿泊特典が1泊付与され、年間200万円以上の利用でヒルトン最上級のダイヤモンドステータスが獲得できます。
ダイヤモンドステータスになると、エグゼクティブラウンジの無料利用、スイートルームへのアップグレード優先権、48時間前予約保証など、VIP待遇を受けられます。年間10泊以上ヒルトンに宿泊する方なら、これらの特典で年会費を大きく上回る価値を得られるでしょう。

ヒルトンの特典は地域によって異なるため、事前に確認することをお勧めします。

特典の利用条件をしっかり把握しておくことが大切よね。
旅行とグルメを両方楽しむなら
旅行とグルメの両方を重視する方には、アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードが最もバランスの取れた選択肢です。
このカードの最大の魅力は、年間200万円以上の利用で付与される国内高級ホテルの無料宿泊特典(フリー・ステイ・ギフト)です。対象ホテルには、帝国ホテル、ザ・リッツ・カールトン、ハイアット リージェンシーなど、1泊5万円以上の高級ホテルが含まれています。この特典だけで年会費39,600円の半分以上をカバーできます。
さらに、ゴールド・ダイニング by 招待日和により、対象レストランで2名以上のコース料理を予約すると1名分が無料になります。年間6回利用すれば、1回あたり1.5万円のコースとして合計9万円分の価値があり、年会費を完全にカバーできる計算です。
プライオリティパスも年2回まで無料で利用でき、空港ラウンジは同伴者1名まで無料です。旅行傷害保険は最高1億円と手厚く、手荷物無料宅配サービスも利用できます。旅行好きでグルメも楽しみたい方にとって、最もコストパフォーマンスの高いカードと言えるでしょう。

特典を最大限に活用するため、利用限度額をチェックしておくことが重要です。

無料宿泊特典は予約が必要だから、計画的に利用することが大切よ。
ビジネス利用で経費管理を効率化するなら
個人事業主や経営者の方がビジネス経費の支払いに使うなら、アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードまたはセゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードが適しています。
アメックス・ビジネス・ゴールドは、年会費36,300円で、ビジネスに特化した多彩な特典が付帯しています。四半期管理レポートにより経費を自動で分類してくれるため、確定申告や経理処理が大幅に効率化されます。また、追加カードを社員に発行することで、社員の経費も一元管理できます。
国内外の出張が多いビジネスパーソンには、空港ラウンジ利用や手荷物無料宅配サービス、最高1億円の旅行傷害保険など、出張を快適にする特典も充実しています。ビジネス・ダイニング・コレクションby ぐるなびでは、接待に使える高級レストランでの優待も利用できます。
よりコストを抑えたい方には、セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードがおすすめです。年会費22,000円で、24時間コンシェルジュサービスやプライオリティパス無料など、プラチナカードクラスの特典が付帯します。さらに、年間200万円以上の利用で翌年度の年会費が11,000円に優遇されるため、利用額が多いほどお得になります。
弥生会計やfreeeなどの会計ソフトとの連携もスムーズで、経費管理の効率化を重視するビジネスパーソンに最適な一枚です。
アメックスのメリット
ここまで各カードの特徴を見てきましたが、改めてアメックスカード全般に共通するメリットを整理しておきましょう。

追加カードの発行は経費管理の効率化に寄与しますが、利用状況を定期的に確認することが重要です。

特典だけでなく、年会費のコストパフォーマンスも考えると良いわね。
世界トップクラスのステータス性
アメックスカードは、VISA、Mastercard、JCBと並ぶ主要国際ブランドの中でも、特に高いステータス性を誇ります。その歴史は1850年まで遡り、170年以上にわたって富裕層や経営者に支持されてきました。
特にアメックスプラチナカードやセンチュリオンカード(ブラックカード)は、世界中で最高峰のステータスカードとして認知されています。レストランやホテル、ブティックなどでカードを提示した際、スタッフの対応が明らかに変わるという体験談も多く聞かれます。
ビジネスシーンにおいても、クライアントとの食事や接待の場でアメックスを使用することで、経済的余裕や社会的信用を間接的にアピールできます。特に富裕層向けのビジネスに従事している方にとっては、アメックスカードが商談成立の一助となることもあるでしょう。

カードの特典を最大限に活用するため、利用規約をしっかり確認しましょう。

ステータスを気にするあまり、利用目的を忘れないようにね。
旅行関連の特典が圧倒的に充実
アメックスの真価は旅行時に最も発揮されます。空港ラウンジの利用だけでも、年間数回の旅行で年会費の元を取ることができます。
国内主要空港のカードラウンジは、ゴールド以上のカードなら同伴者1名まで無料です。家族での旅行なら、2人分のラウンジ利用料(通常1人1,000円〜1,500円)が毎回無料になります。年10回旅行すれば2万円〜3万円の節約になります。
プライオリティパスは通常年会費469米ドル(約7万円)するサービスですが、ゴールド以上のカードで年2回まで、プラチナカードなら無制限で利用できます。世界1,300ヶ所以上のVIPラウンジで、軽食やドリンク、Wi-Fi、シャワー設備などを利用でき、長時間のトランジットも快適に過ごせます。
手荷物無料宅配サービスは、海外旅行の出発時と帰国時に、空港と自宅の間でスーツケースを無料配送してくれるサービスです。重い荷物を持って移動する負担が大幅に軽減され、特に家族連れや高齢者には大変便利です。
旅行傷害保険も最高5,000万円〜1億円と手厚く、家族特約も付帯しているカードが多いため、家族全員が補償対象になります。他社カードでは家族の保険が別途必要になることも多いため、家族での海外旅行が多い方には特にメリットが大きいでしょう。

ラウンジ利用は特典の一部に過ぎないため、カードの総合的なメリットを比較しましょう。

旅行先での使い道を考えて、特典の利用法をしっかり計画することが大切よ。
メンバーシップ・リワードの柔軟性
アメックスのポイントプログラム「メンバーシップ・リワード」は、15社以上の航空会社マイルに交換できる柔軟性が最大の魅力です。
一般的なクレジットカードは、特定の航空会社のマイルにしか交換できないか、交換レートが悪いことが多いのですが、アメックスなら主要な航空会社のほとんどに1ポイント=1マイルの高レートで交換できます(メンバーシップ・リワード・プラス加入時)。
これにより、例えば「今年はANAでハワイに行ったから、来年はシンガポール航空でシンガポールに行こう」といった柔軟な旅行計画が可能になります。特定の航空会社に縛られず、その時々で最もお得な特典航空券を選べる自由度は、他社ポイントプログラムにはない大きなアドバンテージです。
また、ポイントの使い道は航空マイルだけではありません。ホテルポイント(Marriott Bonvoyやヒルトン・オナーズ)への交換、アメリカン・エキスプレス・トラベル オンラインでの旅行予約、Amazon等でのショッピング、カード利用代金への充当など、多様な選択肢があります。自分のライフスタイルに合わせて最も価値の高い使い方を選べる点が、メンバーシップ・リワードの強みです。
参考:アメリカン・エキスプレス - ポイント交換パートナー一覧

航空会社の変更時期によって、マイルの有効期限にも注意が必要です。

交換する航空会社によって、サービス内容が変わるから確認が大切よ。
手厚いカスタマーサポートとプロテクションサービス
アメックスのカスタマーサービスは業界でも評価が高く、電話対応の質、問題解決までのスピード、担当者の知識レベルのいずれも優れています。
他社カードでは電話がなかなかつながらない、たらい回しにされるといった不満の声をよく聞きますが、アメックスではそうした経験をすることが少ないのが特徴です。特にゴールド以上のカードでは専用デスクが用意され、より迅速な対応を受けられます。
プラチナカード以上になると24時間対応のコンシェルジュサービスが利用できます。レストランの予約、ギフトの手配、旅行プランの提案など、秘書のように様々な依頼に対応してくれます。自分で調べる時間が取れない忙しいビジネスパーソンにとっては、時間の節約という点で大きな価値があります。
各種プロテクションサービスも充実しています。ショッピング・プロテクションは購入した商品の破損・盗難を補償、リターン・プロテクションは返品を受け付けてもらえない場合にアメックスが代わりに返品を受け付けるサービス、オンライン・プロテクションは不正利用の全額補償など、安心してカードを使える仕組みが整っています。
特にリターン・プロテクションは他社カードにはほとんどない独自のサービスで、海外で購入した商品や高額商品を安心して購入できる点で非常に価値があります。

カスタマーサポートの質だけでなく、利用規約も確認することが大切です。

サービス内容が豊富でも、利用条件をしっかり把握しておくことが肝心ですわね。
グローバルネットワークと提携サービス
アメックスは世界中に広がるネットワークを活かした、独自の提携サービスを多数展開しています。
アメリカン・エキスプレス・トラベル オンラインは、会員専用の旅行予約サイトで、国内外の厳選されたホテルや航空券をお得に予約できます。一般の旅行予約サイトにはない特別料金が設定されていることも多く、ポイント還元率も通常の2倍になるため、旅行好きには見逃せないサービスです。
アメリカン・エキスプレス・コネクトは、アメックス会員向けの特別優待プログラムです。対象店舗での買い物や食事で、通常の何倍ものポイントが貯まったり、特別割引が受けられたりします。百貨店、家電量販店、レストラン、エンターテインメント施設など、幅広いジャンルの店舗が参加しており、定期的に新しいオファーが追加されます。
また、世界中のアメックスラウンジ(センチュリオンラウンジ)も魅力的です。プラチナカード以上の会員は、アメリカやアジアの主要空港に設置されたアメックス専用ラウンジを無料で利用できます。これらのラウンジは、プライオリティパスで利用できる一般的なラウンジよりもさらに上質で、本格的な食事やプレミアムドリンク、スパシャワー設備などが用意されています。
アメックスのデメリットと対処法
アメックスカードには多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。これらを理解した上で、適切な対処法を知っておくことが重要です。

提携サービスの内容を定期的に確認し、最適な利用方法を見つけることが大切です。

旅行予約サイトの特別料金は期限があるから、早めにチェックするのがポイントよ。
年会費が高額である
アメックスの最大のデメリットは、年会費の高さです。グリーン・カードでも年間13,200円、ゴールドなら39,600円、プラチナに至っては165,000円と、他社の同等カードと比較しても高額です。
この対処法としては、まず年会費以上の価値を引き出せる特典を確実に活用することです。無料宿泊特典、ダイニング優待、空港ラウンジ利用など、具体的な金額に換算できる特典を年間でいくら使ったかを計算してみましょう。
また、入会キャンペーンを活用することも重要です。アメックスは定期的に大規模な入会キャンペーンを実施しており、条件達成で数万円相当のポイントやマイルがもらえることがあります。これにより初年度の実質コストを大幅に下げることができます。
セゾン提携カードを選ぶことも一つの解決策です。セゾンプラチナ・アメックスなら年会費22,000円で、本家プラチナの多くの特典を利用できます。ステータス性では本家に劣りますが、コストパフォーマンスを重視するなら有力な選択肢です。

特典を最大限に活用し、年会費を回収できるかを常に見直しましょう。

年会費以上の価値を得るために、自分のライフスタイルに合った特典を選ぶことが大切よ。
通常ポイント還元率が低い
アメックスの通常ポイント還元率は0.3〜0.5%程度と、他社の高還元率カード(1.0%以上)と比較すると低めです。日常の少額決済でポイントを貯めることを主目的とする場合、効率が悪いと感じるでしょう。
この対処法は、メインカードとサブカードの使い分けです。日常の食費や日用品、コンビニでの買い物などは、楽天カードやPayPayカードなど還元率1.0%以上のカードを使い、旅行関連の支出、レストランでの食事、百貨店での買い物など高額決済にアメックスを使う戦略が有効です。
また、メンバーシップ・リワード・プラスに登録し、ボーナスポイントプログラムを活用することで還元率を上げることもできます。対象加盟店(Amazonやヨドバシカメラなど)では100円=3ポイントになるため、実質還元率1.0%相当になります。
さらに、ポイントの使い道を工夫することも重要です。単にカード利用代金に充当するのではなく、航空マイルに交換したり、アメリカン・エキスプレス・トラベル オンラインで高レートで使用したりすることで、ポイントの価値を最大化できます。

還元率が低い分、高額決済の際に得られる特典を活用することが重要です。

アメックスの特典を最大限に活かすために、旅行関連の支出を意識してね。
使えない店舗が存在する
アメックスは国内ではJCB加盟店で利用できるようになったものの、一部の店舗ではまだ使えないことがあります。特に地方の小規模店舗、個人経営の飲食店、一部のチェーン店などで、VISA・Mastercardのみ対応というケースがあります。
この対処法は、サブカードとしてVISAまたはMastercardブランドのカードを持つことです。完全無料で持てるカードも多数あるため、維持コストをかけずに加盟店カバー率を100%に近づけることができます。
例えば、楽天カード(VISA/Mastercard)、三井住友カード(NL)、エポスカードなどは年会費永年無料で、国内外のほぼすべての店舗で利用できます。これらを財布に1枚入れておくだけで、「アメックスが使えない」というストレスから解放されます。
また、事前に行く予定の店舗やレストランがアメックスに対応しているか、ウェブサイトや電話で確認しておく習慣をつけることも有効です。特に接待や記念日など、カードが使えないと困る場面では、事前確認が安心につながります。

店舗での利用可能ブランドを事前に確認する習慣をつけてください。

複数ブランドのカードを持つことで、安心感が増すのよ。
家族カードに年会費がかかる場合がある
アメックスの家族カードは、カードによって無料のものと有料のものがあります。グリーン・カードの場合、家族カード1枚につき年会費6,600円がかかり、複数枚発行すると負担が大きくなります。
ゴールド・プリファード・カード以上なら家族カード1枚目は無料ですが、2枚目以降は有料となります。家族でカードを持ちたい場合、この年会費負担をどう考えるかがポイントです。
対処法としては、本会員カードの特典を家族で共有する方法があります。例えば、空港ラウンジはゴールド以上なら同伴者1名まで無料なので、家族カードがなくても夫婦で利用できます。レストラン優待や旅行保険の家族特約も、家族カードがなくても適用されることが多いです。
また、配偶者には家族カードを発行し、子供には別の年会費無料カードを持たせるという使い分けも有効です。アメックスの特典が必要なシーンは家族カードを、日常使いは無料カードをと使い分けることで、コストを最適化できます。
セゾン提携カードの中には家族カード無料のものもあるため、家族での利用を前提とする場合は、セゾンパール・アメックスなどを選ぶのも一つの解決策です。

家族カードの年会費は総コストを見極める重要な要素です。無駄な出費を避けるため、利用頻度を考慮しましょう。

年会費だけでなく、特典の内容も確認しておくと良いわね。家族全体での活用方法を考えるのが大切なのよ。
審査基準が厳しめである
アメックスは安定した収入と良好な信用履歴を重視する審査を行うため、他社カードと比較して審査通過のハードルが高めです。特にゴールド以上のカードでは、年収や勤続年数の基準が厳しくなります。
審査に不安がある方の対処法は、まずクレジットヒストリーを積み上げることです。年会費無料の一般カードを半年〜1年程度利用し、毎月遅延なく支払いを続けることで、信用情報を改善できます。その後、アメックスのエントリーカードであるグリーン・カードやセゾンパール・アメックスに申し込むのが確実です。
また、申込時には正確な情報を記入し、虚偽の申告は絶対に避けましょう。特に年収や勤続年数は、信用情報機関のデータと照合されるため、不一致があると審査落ちの原因になります。
他社からの借入が多い場合は、可能な範囲で返済を進め、借入総額を減らしてから申し込むことも有効です。総量規制の観点から、年収の3分の1を超える借入があると審査に不利になります。
既に他のアメックスカードを持っている場合、そこでの利用実績が良好であれば、上位カードへのアップグレードは比較的スムーズです。まずはエントリーカードで実績を作り、段階的にゴールド、プラチナへとステップアップする戦略も検討しましょう。
アメックスに関するよくある質問
アメックスカードに関して多く寄せられる質問とその回答をまとめました。

収入証明書を事前に整えておくと、審査がスムーズになります。

信用ヒストリーを積む際、利用限度額を低く抑えるのが安心ね。
アメックスとセゾンアメックスの違いは何ですか
アメックスプロパーカードはアメリカン・エキスプレス・インターナショナルが発行し、セゾンアメックスはクレディセゾンが発行しています。
最大の違いはポイントプログラムで、プロパーカードはメンバーシップ・リワード、セゾンアメックスは永久不滅ポイントを採用しています。永久不滅ポイントは文字通り有効期限がないため、長期的にポイントを貯めやすいメリットがあります。
年会費はセゾンアメックスの方が全体的に安価で、同等のサービスをより低コストで受けられます。例えば、プラチナカードで比較すると、本家アメックスプラチナが165,000円なのに対し、セゾンプラチナ・アメックスは22,000円と大きな差があります。
ステータス性は本家アメックスの方が高く、特にビジネスシーンでの印象は本家プロパーカードの方が有利です。また、金属製カードや一部の限定特典は本家のみの提供となっています。
どちらを選ぶかは、ステータス性とコストパフォーマンスのどちらを重視するかによります。ステータス重視なら本家プロパーカード、コスパ重視ならセゾンアメックスが適しています。

セゾンアメックスのポイントは使い道が多様ですので、活用法を考えておくべきです。

年会費だけでなく、特典内容をしっかり比較することが大切よ。
アメックスの審査は厳しいですか
アメックスの審査は、年会費無料の一般カードと比較すると厳しめですが、富裕層限定というわけではありません。
グリーン・カードの場合、年収300万円以上、安定した職業、良好なクレジットヒストリーがあれば審査通過の可能性は十分あります。ゴールド・カードでは年収400万円以上、プラチナ・カードでは年収800万円以上が一つの目安とされています。
ただし、年収だけでなく勤続年数、他社借入状況、過去の支払い履歴なども総合的に判断されます。特に過去にクレジットカードやローンの延滞がある場合、審査通過は難しくなります。
審査に不安がある方は、まずセゾンパール・アメックスなど比較的審査が通りやすいカードから始め、利用実績を積んでから上位カードに挑戦する戦略がおすすめです。
また、アメックスは独自の審査基準を持っており、他社カードの審査に落ちた人でもアメックスは通過したというケースもあります。諦めずに申し込んでみる価値はあるでしょう。

アメックスは年収基準が厳しいため、事前に信用情報を確認すべきです。

審査は年収だけじゃないから、他の要素も大切にしてほしいのよ。
アメックスの年会費の元を取るにはどうすればよいですか
年会費の元を取るには、付帯特典を積極的に活用することが重要です。
ゴールド・プリファード・カードの場合、ゴールド・ダイニング by 招待日和を年3回利用すれば、1回あたり1万円のコース料理として3万円分の価値があります。さらに空港ラウンジを夫婦で年5回利用すれば1.5万円分、無料宿泊特典(年間200万円以上利用時)は5万円以上の価値があるため、これらだけで年会費39,600円を大きく上回ります。
プラチナ・カードの場合、無料宿泊特典とファイン・ホテル・アンド・リゾートを活用することで、10万円以上の価値を引き出すことも可能です。また、24時間コンシェルジュサービスは、自分で調べる時間を節約できるという点で、時給換算すると大きな価値があります。
ANAアメックスの場合、年間100万円程度の利用で1万マイル程度が貯まります。これをビジネスクラスの特典航空券に交換すれば、1マイル=5円以上の価値になるため、5万円以上の価値を生み出します。
重要なのは、自分がどの特典を実際に使うのかを事前に把握し、年間でいくらの価値を引き出せるかを計算してみることです。使わない特典が多いカードは、年会費の元を取るのが難しいため、カードの選択を見直す必要があるかもしれません。

特典の利用だけでなく、年間利用額にも注意を払いましょう。

特典を使う計画を立てると、意外に元が取れるのよ。
アメックスは海外で使えますか
アメックスは世界200以上の国と地域で利用できますが、地域によって加盟店の密度に差があります。
アメリカ、カナダ、オーストラリアなど英語圏では広く受け入れられており、問題なく利用できます。アジアの主要都市や観光地も、ホテル、レストラン、百貨店などではほぼ使えます。
一方、ヨーロッパの一部地域、中南米、アフリカなどでは、VISAやMastercardに比べて加盟店が少ない傾向があります。特に小規模な店舗や地方都市では、アメックスが使えないケースがあります。
海外旅行の際は、アメックスをメインカードとしつつ、サブカードとしてVISAまたはMastercardのカードを必ず持参することをおすすめします。また、アメックスのグローバル・ホットラインは24時間日本語対応しているため、カードが使えない場合の代替手段の相談や、カード紛失時のサポートなど、海外でのトラブル対応に非常に役立ちます。
海外キャッシングも可能ですが、キャッシング枠の設定が必要です。事前に設定しておくと、現地通貨が必要な時に便利です。

現地通貨での決済を選ぶと、為替手数料が高くなることがありますので注意が必要です。

海外では、アメックスが使えるか事前に調べておくと安心ね。
アメックスのポイントの有効期限はありますか
アメックスプロパーカードのメンバーシップ・リワードは、通常は最後にポイントを獲得してから3年間が有効期限となります。
ただし、年3,300円のメンバーシップ・リワード・プラスに登録すると、ポイントの有効期限が無期限になります。長期的にポイントを貯めて、ビジネスクラスやファーストクラスの特典航空券を目指す方には、このプログラムへの登録が必須です。
セゾンアメックスの場合、永久不滅ポイントが採用されているため、最初から有効期限がありません。ポイント管理が苦手な方や、じっくり時間をかけて貯めたい方には、セゾンアメックスの方が使いやすいかもしれません。
ポイントの有効期限を気にせず貯められるということは、例えば「10年かけて貯めてハワイのファーストクラスで家族旅行」といった大きな目標も実現可能になります。短期的な還元率だけでなく、長期的な視点でポイントプログラムを評価することも重要です。

ポイントの有効期限を把握し、計画的に利用することが重要です。

ポイントの使い方が多様だから、特典の内容もよく見ておくといいわね。
初めてのアメックスにおすすめなのはどれですか
初めてアメックスを持つ方には、以下の3つのカードがおすすめです。
セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カードは、年1回以上の利用で翌年度年会費が無料になるため、リスクが最も低い選択肢です。QUICPayの利用で2.0%還元と実用性も高く、アメックスブランドの基本的な優待を体験できます。
アメリカン・エキスプレス・グリーン・カードは、月会費制で初月無料のため、気軽に始められます。空港ラウンジ利用やメンバーシップ・リワードなど、アメックスの主要な特典を一通り体験でき、アメックスとの相性を確認するのに最適です。
旅行が好きで年会費を払っても良質な特典を受けたい方は、最初からアメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードを選ぶのも一つの手です。年会費は高いですが、無料宿泊特典やダイニング優待など、確実に元が取れる特典が豊富なため、初年度から十分な価値を感じられるでしょう。
自分の年間旅行回数、外食頻度、カード利用額を考慮して、最も価値を引き出せそうなカードを選ぶことが重要です。
2025年最新のアメックス入会キャンペーン情報
アメックスカードは定期的に魅力的な入会キャンペーンを実施しており、これを活用することで初年度の実質コストを大幅に下げることができます。

利用目的に応じてカードを選ぶと、特典を最大限活用できます。

カードの特典だけでなく、年会費のコストパフォーマンスも考えるべきよ。
プロパーカードの入会キャンペーン
2025年11月現在、アメックスプロパーカードでは以下のようなキャンペーンが実施されています。
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードでは、入会後3ヶ月以内に一定金額以上を利用すると、最大5万ポイント以上のボーナスポイントがもらえるキャンペーンが展開されています。これは最大5万円相当の価値があり、初年度の年会費39,600円の大部分をカバーできます。
アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードでは、入会後3ヶ月以内の利用条件達成で、最大10万ポイントのボーナスが付与されるケースもあります。年会費165,000円を考えると、このキャンペーンボーナスは非常に大きな価値があります。
これらのキャンペーンは時期によって内容が変わるため、申込前に公式サイトで最新情報を確認することをおすすめします。また、紹介プログラムを利用することで、さらに追加ポイントがもらえることもあります。
参考:アメリカン・エキスプレス公式サイト - 新規入会キャンペーン
航空会社・ホテル提携カードの入会キャンペーン
提携カードも魅力的な入会キャンペーンを実施しています。
ANAアメリカン・エキスプレス・カードでは、入会後3ヶ月以内に一定金額以上を利用すると、最大数万マイル相当のポイントがもらえるキャンペーンが実施されることがあります。これだけで国内線往復航空券1回分以上の価値があり、旅行好きには見逃せません。
ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カードでは、入会後3ヶ月以内の利用条件達成で、最大数万ポイントのヒルトン・オナーズ・ボーナスポイントがもらえます。これはヒルトン系列ホテルでの無料宿泊数泊分に相当する価値があります。
Marriott Bonvoy提携カードも同様に、入会ボーナスとして大量のMarriott Bonvoyポイントがもらえるキャンペーンを実施しています。これらのポイントで無料宿泊を楽しめば、初年度から年会費以上の価値を実感できるでしょう。
キャンペーンを最大限活用するコツ
入会キャンペーンを最大限活用するには、いくつかのコツがあります。
まず、キャンペーンの条件達成時期を計画的に設定することです。例えば「入会後3ヶ月以内に50万円利用」という条件がある場合、車検や家電購入、税金の支払いなど、大きな支出が予定されている時期に申し込むと、無理なく条件を達成できます。
次に、家族や知人の支出を一時的に立て替えることも有効です。例えば、友人との旅行代金を一旦自分のカードで支払い、後で現金で回収するといった方法で、利用額を増やすことができます。
また、公共料金や通信費、保険料などの固定費を新しいカードに切り替えることで、自然と利用額が増えます。ただし、キャンペーン条件達成のために不要な支出をするのは本末転倒なので、あくまで予定していた支出をカードにまとめるという発想が大切です。
紹介プログラムの活用も重要です。既存会員からの紹介で入会すると、通常のキャンペーンに加えて追加ポイントがもらえることがあります。周りにアメックスホルダーがいれば、紹介してもらうことでさらにお得に入会できます。
アメックスを最大限活用するための5つの戦略
アメックスカードの価値を最大化するには、戦略的な活用が不可欠です。以下、具体的な活用戦略をご紹介します。
メンバーシップ・リワード・プラスに必ず登録する
プロパーカードを持つなら、年3,300円のメンバーシップ・リワード・プラスへの登録は必須です。この投資により、ポイントの有効期限が無期限になり、航空マイルへの交換レートが最大2倍になります。
年間100万円以上をカードで決済する方なら、この登録により獲得できる追加価値は年会費を大きく上回ります。また、ボーナスポイントプログラムへの参加により、AmazonやYahoo!ショッピングなどで100円=3ポイントになり、実質還元率1.0%を実現できます。
長期的にポイントを貯めてビジネスクラスやファーストクラスの特典航空券を狙う方にとっては、このプログラムなしでは目標達成が難しいでしょう。

ポイントの有効期限が無期限になることは、資産の長期運用において大きな利点です。

年100万円以上利用するなら、ポイントの使い道も考えておくといいわね。
特典を年間スケジュールに組み込む
アメックスの特典を最大限活用するには、年間スケジュールに特典利用を組み込むことが重要です。
例えば、ダイニング優待は年6回利用すると決め、誕生日、結婚記念日、両親の還暦祝い、子供の合格祝いなど、特別な日の食事に使うと計画します。無料宿泊特典は夏休みの家族旅行で使うと決めておけば、確実に年会費の元を取れます。
空港ラウンジも、旅行のたびに意識的に早めに空港に行き、ゆっくりラウンジで過ごすことで、旅行の快適性が向上します。特典があることを知っていても使わなければ価値はゼロなので、積極的に活用する姿勢が大切です。
カレンダーアプリに「ダイニング優待予約」「無料宿泊特典申請」などのリマインダーを設定しておくと、忘れずに活用できます。

特典の利用を計画する際、利用期限を常に意識しておくことが重要です。

特典利用のスケジュールを立てるときは、家族の予定も考慮するといいわね。
固定費をすべてアメックスに集約する
ポイントを効率的に貯めるには、可能な限り多くの支出をアメックスカードに集約することが基本です。
家賃、光熱費、通信費、保険料、サブスクリプションサービスなど、毎月固定的に発生する支出をすべてアメックスにまとめましょう。例えば月10万円の固定費がある場合、年間120万円分のポイントが自動的に貯まります。
税金の支払いもカード決済できるものが増えています。自動車税、固定資産税、住民税などをカード払いにすることで、年間数十万円の追加利用が可能になります。手数料がかかる場合もありますが、ポイント還元やカード利用額による特典達成を考えると、トータルではプラスになることが多いでしょう。
ただし、カード決済にすることで支出管理が甘くなるリスクもあります。毎月の利用明細を必ずチェックし、予算内に収まっているか確認する習慣をつけることが重要です。

ポイント還元率だけでなく、手数料を考慮して支払い方法を選びましょう。

固定費の支出は忘れがちだから、見直しを定期的にすることが大事なのよ。
ポイントの交換先を戦略的に選ぶ
貯めたポイントをどう使うかで、実質的な還元率は大きく変わります。
最も価値が高い使い方は、航空会社のビジネスクラスやファーストクラスのマイルに交換することです。例えば、ANAのビジネスクラスで東京〜ニューヨーク往復の特典航空券は約85,000マイル必要ですが、正規料金は100万円以上します。85,000ポイントで100万円の価値を得られれば、1ポイント=約12円の価値になります。
次に価値が高いのは、高級ホテルのポイントへの交換です。Marriott BonvoyやHilton Honorsのポイントに交換し、1泊5万円以上の高級ホテルに宿泊すれば、1ポイント=1円以上の価値を実現できます。
アメリカン・エキスプレス・トラベル オンラインでの利用も、ポイント還元率が1.0%相当になることが多く、有効な選択肢です。
逆に、カード利用代金への充当や一般商品との交換は、1ポイント=0.3〜0.5円程度の価値にしかならないため、もったいない使い方と言えます。ポイントの価値を最大化する交換先を選ぶことで、実質的な還元率を大幅に向上させることができます。

ポイント交換先の価値を常に見直し、最適化を図ることが重要です。

マイルやポイントの有効期限にも注意して、計画的に使うことが大切よ。
複数のアメックスカードを使い分ける
上級者向けの戦略ですが、目的に応じて複数のアメックスカードを使い分けることで、さらに価値を最大化できます。
例えば、普段使いにはセゾンパール・アメックス(QUICPayで2.0%還元)、ANAフライトや旅行関連の支出にはANAアメックス(マイル効率重視)、特別な日のレストランや年間利用額を稼ぐためにゴールド・プリファード(無料宿泊特典獲得)といった使い分けです。
複数枚持つことで年会費負担は増えますが、それぞれのカードの強みを活かすことで、全体としての還元率とベネフィットを最大化できます。特に、セゾンアメックス(永久不滅ポイント)とプロパーカード(メンバーシップ・リワード)を併用することで、ポイントの使い道の選択肢が大幅に広がります。
ただし、複数カードの管理は手間がかかるため、利用明細の確認や年会費の支払いタイミングなど、しっかり管理できる自信がある方にのみおすすめします。
まとめ:自分に最適なアメックスカードを見つけて豊かなライフスタイルを
アメックスカードは、高い年会費に見合う価値を提供してくれる可能性を秘めた、特別なクレジットカードです。しかし、その価値は利用者のライフスタイルや使い方によって大きく変わります。
本記事でご紹介した16種類のカード比較、メリット・デメリットの解説、そして具体的な活用戦略を参考に、あなたに最適な一枚を見つけてください。
旅行好きな方ならゴールド・プリファードやヒルトン提携カード、ANAマイルを貯めたい方ならANAアメックス、コスパ重視ならセゾンアメックスと、目的に応じた最適なカードが必ず存在します。
アメックスカードを手にすることは、単なる決済手段を得ること以上の意味があります。それは、より豊かで快適なライフスタイルへの入り口であり、自分へのご褒美であり、人生の特別な瞬間をさらに輝かせるツールなのです。
この記事があなたの最適なアメックスカード選びの一助となり、より充実したクレジットカードライフの実現につながれば幸いです。

カードごとの特典の有効期限を把握し、計画的に利用することが大切です。

年会費の負担を考えて、特典をしっかり活用するのがポイントよ。
・本記事の情報は一般的な情報提供を目的としており、個別の投資や金融商品の推奨を行うものではありません
・カードの審査結果、ポイント還元率、年会費等は各カード会社の判断により決定されます
・最新の情報については、必ず各カード会社の公式サイトでご確認ください
・本記事の情報による損失について、当社では一切の責任を負いかねます











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