岩田昭男の上級カード道場〜ポイント経済圏、プレミアムカード、カード上級サイト〜

ダイナースクラブプレミアムカード 極上のおもてなし

第八回


高級会員誌もデジタル時代に突入!
ダイナースクラブ プレミアムカード会員限定デジタルマガジン

ダイナースクラブ プレミアムカード

ダイナースクラブ プレミアムカードは、招待制のカードです。ダイナースクラブカードの利用状況から一定の審査基準を満たしたと判断された方にインビテーションが届けられます。



消費の二極化が進んでいるらしい。クレジットカードもまさに同じような傾向にある。上級カードはより贅沢を追求し、大衆カードはさらにお得感を強めている。
20141114-4そんな中、上級カードの代表格であるダイナースクラブ プレミアムカードは2014年4月年会費を従来の10万円から13万円(税抜)へと改定した。ダイナースクラブ プレミアムカードは、2002年のサービス開始以来、年会費は据え置きでグルメサービス、トラベル関連サービス、ポイントプログラムなど会員向けサービスや優待を充実させてきている。具体的には、プライオリティ・パスサービスの追加、利用できる空港ラウンジの増加、銀座ラウンジの開設、人気のエグゼクティブダイニングサービスの開始及び拡充、ポイント付与の方法変更やプログラムの改定による顧客向けサービスの充実などだ。高級志向の会員の満足度をさらに高めるため、サービスの拡充を図ってきた。

オンライン利用できる、プレミアムカード会員限定デジタルマガジン!

拡充されたサービスでもうひとつ特筆すべきなのが、『VALUES(ヴァリューズ)』のデジタル化だ。『VALUES』は、元々ダイナースクラブ プレミアムカード会員だけに配布されていた100ページほどある雑誌だった。
しかし、プレミアムカード会員は現役のビジネスパーソンが多く、いつでもどこでもダイナースクラブの情報にアクセスできるようその利便性を考え、デジタル化したいというのがダイナースクラブの長年の課題であった。そして2014年、Webサイトでのサービスの提供を開始し、紙媒体では実現できなかった新しい価値を付加した。

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――ビジュアルのもつ臨場感に圧倒
プレミアムカード会員限定デジタルマガジンは、迫力ある画像、スピーディに切り替わる画面、豊富な情報量で楽しませてくれる。一枚の写真をじっと眺めていた雑誌時代とは違った味わいがある。

なかでも印象的だったのが「フェラーリ・レーシング・デイズ 富士 2014」(※開催済み)の告知だ。過去のイベントの様子や、本年度のイベントのスケジュール、チケットの購入方法などがくわしく紹介されている。さらに動画をのぞいてみると、エンジン音を響かせ快走するフェラーリの雄姿、サーキットの様子。レースの緊張感やスリルが伝わってくるではないか。サーキット場に行ったことのない私でさえ引き付けられるものがある。一部の愛好家が楽しむイベントかと思いきや、よくみると子どもがいっぱい。親子で楽しく観覧しているようだ。レースを子ども連れで観戦するという楽しみ方もあったのかと新鮮だった。 そんな細かなことも、デジタルマガジンは伝えてくれるのだ。

――コンシェルジュ利用のフックに!
デジタル化を進めた担当者は、「紙ではできない世界を提供するだけでなく、“コンシェルジュデスクへ依頼をする際の「きっかけ」を提供すること”も意識している」という。
「雑誌のときは興味のある記事を見返そうと思い立っても、掲載箇所を見つけ出すのが大変。今はデジタルマガジン上にある“目次機能”や“検索機能”を利用すれば、目的の情報を探し出すのは簡単。コンシェルジュデスクを利用するときも、『サイトにあった情報で…』と言えば、目的のサービスや商品に関する情報に早くたどり着ける。効率性を追求するのではなく、お客様に心地よく使っていただくことが目的」と語っている。

――端末を選ばない!
現在、ほぼ毎週記事が更新される。こういった新鮮な情報は、スマートフォン、タブレット、PCを利用していつでもどこでも見ることができる。しかも、“レスポンシブデザイン”が採用されているので、どの端末でも最適化されるため、画像は美しく、操作性もいい。場所を選ばず、気軽に商品の購入、イベントの申込み、レストラン検索、などアクションを起こすことができるので、プレミアムカードの生活がさらに充実したものになるだろう。

『デジタルマガジン』以外にも新しいサービスは展開されている。

ベネフィットガイド

ダイナースクラブ プレミアムカード会員向けに提供されているグルメ、トラベル、エンターテイメントなどのサービス、特典について紹介している「ベネフィットガイド」。こちらは2013年からオンライン化され、いつでも、どこからでもスマートフォンをはじめとする各種ツールからアクセスできる。その時々のお勧めの特典などが最初にポップアップで紹介されるのが特徴。表示方法やデザインも自分の見やすいように変えられる。オンラインなので検索も簡単である。キーワード検索の他、地図上の好きな地域をクリックするとその国における特典が出てくるなど、いろいろ見てみると楽しい。ネットの中で世界旅行をしているようだ。そして、思わずそれらのホテルやレストランを利用するため旅立ちたくなる。

ダイナースクラブ 会員誌「Signature」もデジタル化へ

1961年の創刊以来、「読む会員誌」として、全ダイナースクラブ カード会員に配布されている「SIGNATURE」がデジタルマガジンとして新しく生まれ変わるとのこと。
デジタルだからこそ可能な表現性・利便性を備えた「SIGNATURE」にも期待をしたい。サービス開始は2014年末を予定しているとのこと。

ポイントが短期間でたまりやすくなった

プレミアム・ボーナスポイントプログラムのスキームも変わった。従来プレミアム会員は、“通常ポイント”として100円ごとに1ポイント。さらに年間利用金額に応じた“ボーナスポイント”が1年経過したのちに与えられていた。

しかし、新しいプログラムでは、毎月の利用金額に応じて、“通常ポイント”と“ボーナスポイント”の両方が同時に付与され、100円ごとに2ポイント(リボ払いは3ポイント)が加算されるのだ。従来に比べポイントはたまりやすくなったので、「クリスマスやお正月にお肉がほしい!」といった目標も達成しやすくなりそうだ。

コンシェルジュが初回からeメールで対応可能

さらに、ビジネスパーソンにうれしいサービスとして、コンシェルジュデスクへの依頼がeメールでも可能になった。以前もeメールでやりとりは可能であったが、初回だけは本人確認のため電話をかけなければならなかった。新サービスではオンラインでメールアドレスの認証登録が行えるようになったため、それを行えば初回の電話も不要になる。

ダイナースグローバルマイレージの参加航空会社が14社に

プレミアムカード会員は参加料無料で、ダイナースクラブ リワードポイントを参加航空会社のマイレージに移行することができる。
今まで参加航空会社は、「全日本空輸」、「アメリカン航空」「アリタリア-イタリア航空」「大韓航空」「デルタ航空」「ユナイテッド航空」の6社だったが、あらたに「ブリティッシュ・エアウェイズ」「アジア・マイル」「エティハド航空」「ガルーダ・インドネシア航空」「マレーシア航空」「カタール航空」「シンガポール航空」「タイ国際航空」8社が加わって、合計14社になった。

【編集部注記】2015年10月1日現在は、全日本空輸/ANAマイレージクラブ、アメリカン航空/アドバンテージ、アリタリア-イタリア航空/クラブ・ミッレミリア、大韓航空/スカイパス、デルタ航空/デルタスカイマイル、ユナイテッド航空/マイレージ プラスの6社

空港パーキングサービスを開始

「プライオリティ・パスの登録無料」、「空港送迎タクシー・サービス」、「空港前泊ホテルサービス」など、渡航者のために手厚いサービスはすでに提供されていたが、今回新たに「空港パーキングサービス」が加わった。
空港まで自分の車で行きたい、との要望に応えて生まれた新サービス。空港までの途中で人をピックアップしたり、どこかに立ち寄ったりすることも可能になった。

ダイナースクラブ プレミアムカード会員誌『VALUES』がオンライン化されたことで、使い勝手がぐんとよくなった。年会費以上に価値ある体験を楽しんでいきたいものだ。ちなみに家族会員は無料なので、家族でイベントに参加したり、一緒にポイントを集めたりするのもよさそうだ。

※こちらは執筆当時のサービス内容です。現在と異なる場合があることをあらかじめご了承ください。なおカード券面につきましては2016年4月現在のものを使用しています。

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