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2015年2月5日 海外渡航者/安心・安全

街にあふれる「銀聯カード」って!?

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日本国内のデパート、家電量販店、ショッピングモール、至る所で目にする銀聯カードのロゴマーク。「以前に増して、よく見かける」と感じている方も少なくないのではないでしょうか。

●中国人観光客が落とすお金は年間5600億円!●asakusa
近年、中国人に対するビザ発給要件の緩和や円安の影響もあり、中国人観光客はますます増え続けています。観光庁の調べでは、2014年は前年比で83%の増加。中国人観光客は総じて買い物好きということもあり、2014年に日本で消費した金額は5600億円とも推定されています。(※)国別にみても断トツの1位で、訪日外国人旅行客の消費総額の4分の1を占める勢いです。

こうした中国人にとって最もポピュラーなカードと言えば銀聯カードです。中国人観光客が買い物をする時には必ずといっていいほど銀聯カードを使うので、日本における銀聯加盟店も増え続けています。“観光ルートには銀聯マークあり”といっていいほどの活況を呈しているのです。
※観光庁「観光統計」(2015.1.20)

●銀聯カードを使うわけ?●
彼らが支払いに銀聯カードを使う理由には、現金持ち出しに関する規制があります。中国では外貨現金5,000米ドル相当額(または、人民元現金20,000元)以上の持ち出しが規制されています。この金額を超えて現金を持ち出すには、銀行からの証明書が必要になったり、中国税関へ申告したりと煩雑な手続きと時間を要してしまいます。

そこで役立つのが銀聯カードです。これを利用すれば、現金の持ち出し規制にもひっかからず、海外で決済することができます。外貨に換金する必要もなく、簡単で安全。まさに中国人観光客のニーズをすべて満たしてくれるカードなのです。

●銀聯カードの成り立ち●
銀聯カードのネットワークシステムを運営しているのは中国銀聯。政府主導の元、中国人民銀行を中心として2002年に設立された組織で、中国の銀行間における決済ネットワークシステムを構築しています。

銀聯カードが普及した背景として、信用情報ネットワークの遅れからクレジットカードの普及が進まなかった中国で、与信審査がいらないデビットカードに着目したことがあげられます。デビットカードならクレジットカードが持てない人も、銀行口座があれば原則誰でも保有ができます。より多くの人が非現金決済の利便性を享受できるようになったのです。

そして現在、銀聯カードはデビットカード(プリペイドカード含む)45億枚、クレジットカード5億枚と、総発行枚数は50億枚にものぼるカードに成長しています。

●中国人だけでない!? 日本で発行されている銀聯カード●
銀聯カードの目印といえば、券面右下に「UnionPay 銀聯」と書かれたロゴマーク。このカードを提示して買い物をしている中国人観光客を目にした方も多いのではないでしょうか。

しかし銀聯カードは何も中国人観光客だけのカードではありません。中国で拡大しているということは、裏を返せば日本から中国へ渡航する際、銀聯カードがあればスムーズに決済ができるということ。実際、日本人向けのカードもいくつか発行されています。

・三井住友銀聯カード/三井住友銀聯プラチナカード
・ANA銀聯カード
・三菱UFJニコス銀聯カード
ANAginrenmitsuisumitomo_ginrenginren_MUFGcard

これらのカードはいずれもクレジットカード。本カードに追加するカードとして発行されるものと、単独で発行するものの2種類があります。(三井住友銀聯カードは単独で申し込めます。)
カードの発行には、発行手数料として1000円~2000円(税別)程度必要ですが、年会費は不要。キャンペーンを上手く利用すれば、発行手数料が無料になることもあります。なおカードの有効期限はいずれも5年間(一部例外あり)で、更新も可能です。

銀聯カードがあれば世界中にある加盟店でショッピング利用ができますが、やはり便利なのは中国本土での利用。中国における銀聯加盟店数は約1,200万店もあり、他の国際ブランド加盟店とは比べ物にならないほどの多さ。中国へ渡航する機会のある人は、検討してみてはいかがでしょう。
利用する際には、サインだけでなく、6ケタの暗証番号も必要になるので事前確認をお忘れなく。

※掲載内容につきましてはすべてを確約するものではありません。正確な情報はカード会社の公式サイトにてご確認ください

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