上級カード道場〜プレミアムカード、カード上級者情報サイト〜

2017年12月19日 新着記事

海外での支払い。現金、クレカ、プリペイド、デビットの賢い使い方

バケーションは羽を伸ばして海外旅行を楽しみたい、という人も多いでしょう。海外での決済は、現金、クレジットカード、プリペイドカード、デビットカードとさまざまありますが、どれをどのように用意すればいいのでしょう。

更新日:2018年4月4日
(公開日:2017年12月19日)


現金、クレカ、プリペイド、デビットの賢い使い方
・どこでも利用可能な「現金」
・ショッピング利用手数料が安い「クレジットカード」
・使い過ぎの心配がない「海外専用プリペイドカード」
・お金の管理が簡単!「デビットカード」

どこでも利用可能な「現金」

どんなシーンでも使える現金は、万能な支払い方法です。クレカが普及していない国でも現地通貨があれば困ることはありません。タクシーやホテル、レストランでチップを支払うときも重宝します。また、外貨両替にかかるレートが分かりやすいのも、現金のメリットといえます。


デメリットは、スリや窃盗などの被害に遭う危険性があることでしょう。紛失・盗難の際には補償がありません。また、クレカに比べ手数料は割高です。さらに、帰国後使い切れなかった外貨を円に戻す際にも手数料は発生します。しかも、硬貨は基本両替してくれないので残ってしまいます。


両替はどこで行うといい?
外貨への両替は銀行や郵便局、空港、外貨両替店、金券ショップで簡単にできますが、それぞれ交換レートが異なる点には注意が必要です。

<円貨を1米ドルに両替するときのレート 一例/2017年12月13日>
●「三菱UFJ銀行」(営業店、ワールドカレンシーショップ)…116.22円
●「みずほ銀行」(営業店)…116.47円
●「みずほ銀行」(外貨両替ショップOOTEMORI店・銀座店・池袋店・渋谷中央店新宿店・新宿西口店)…116.17円
●外貨両替専門店「トラベレックス」…116.27円 ※オンラインレート
●外貨両替専門店「グリーンポート・エージェンシー」…115.90円

※取り引きを確約するものではありません。あくまでも参考値とお考えください。

時間があれば一番有利なレートを適用するショップを探して購入するとお得です。少額の両替であれば空港内の両替ショップは便利です。成田空港や羽田空港には両替所が何ヶ所もあるので、その中で最も有利なレートを見つけて両替してみてはいかがでしょう。

<成田空港内両替所>
三菱UFJ銀行
みずほ銀行
三井住友銀行
りそな銀行
千葉銀行
京葉銀行
千葉興業銀行
グリーンポート・エージェンシー
トラベレックスジャパン

<羽田空港内両替所>
みずほ銀行
三井住友銀行
SBJ銀行
トラベレックスジャパン

交換レートは少々割高。ここぞという時に利用しよう。
外貨両替の手数料は、1米ドル(=113円で計算)で片道3円前後なので約2.6%。さらに余った外貨を円貨に戻すのに同程度の手数料がかかります。手数料が1.6%~2.0%のクレカに比べ割高です。カード払いが普及している国では必要最小限に抑えるのがお得です。1週間ぐらいの滞在であれば、米国なら200~300ドルを目安に用意してみてはいかがでしょう。

ショッピング利用手数料が安い「クレジットカード」

現在、国内で約2億5000万枚発行されているクレジットカード(クレカ)は、海外での支払いにはマストアイテムです。「Visa」「Mastercard」「JCB」「AMERICAN EXPRESS」「Diners Club」といった国際ブランドのマークが付いていると、海外の加盟店やATMで利用できます。


メリットは、手持ちのクレカがそのまま海外で利用できること。さらに、ホテル利用時にはデポジットをとられることもなく、レンタカーもスムーズに借りられます。万一不正利用の可能性があれば検知してくれるうえ、カードの紛失や不正に対する補償も完備されています。慣れない海外でも強い味方になってくれることは間違いありません。

海外での利用手数料は1.6%~2.0%
海外利用にかかる手数料は利用代金の1.6%~2.0%と安価なのも魅力の一つです。ただし、クレカの手数料はカードごとに異なるので、複数枚持っている人は手数料が安いクレカを利用するとお得です。
V=Visa、M=Mastercard 、J=JCB、A=AMERICAN EXPRESS、D=Diners Club
V M J A D
三井住友カード 1.63% 1.63%
JCBカード 1.6%
アメックスカード 2.0%
ダイナースクラブカード 1.3%
セゾンカード 1.63%  1.63%  1.6%  2.0%  –
ニコスカード 2.16%  2.16%  –  –
MUFGカード
DCカード
2.16%  2.16%  1.6%
※1
 –  –
楽天カード 1.63%  1.63% 1.6%  –  –
オリコカード 1.63% 1.63% 1.6%
dカード 1.63% 1.63% 1.6%
※公式サイトより作成。2017年12月12日現在
※1 2018年2月21日から1.6%→2.03%に変更

三菱UFJニコスの場合、2016年から手数料が軒並み引き上げられました。2018年2月21日にはMUFGカードJCBブランドも1.6%→2.03%に変更されます。ほかのクレカの動向はわかりませんが、念のため利用前に確認しておくことをおすすめいたします。


交換レートは後日確定する
クレカの注意点は、お金の動きがわかりづらく使い過ぎの心配があること。利用代金に適用される交換レートは、利用日のレートではなくカード会社の決済センターに届いた日のレートが適用されるため、利用代金はすぐに確定しません。円高に合わせて買い物をしても、その後円安に振れて利用代金が思ったより高くなる可能性もあります。

異なるブランド2枚持ちがおすすめ
現金に比べ手数料が安いクレカは、おすすめの支払い方法です。クレカの紛失・盗難の場合、緊急カードを発行してくれる会社もありますが、少しの間といえどもクレカがないと心細く厄介です。万一に備えてクレカは2枚持ちがおすすめです。VisaとMastercardと異なるブランドを持っていると利用できるシーンも増えて安心です。

使い過ぎの心配がない「海外専用プリペイドカード」

使い過ぎの心配がない点でおすすめはプリペイドカードです。円でチャージをすれば、海外で国際ブランド加盟店での決済、ATMでの通貨引き出しができます。

主な海外専用プレイペイドカードには「MoneyT Global」「NEO MONEY」「キャッシュパスポート」「マネパカード」があります。チャージ時に円から外貨に両替されるものと、利用時に円から外貨に両替されるものに大別できます。

利用時に外貨に両替する「MoneyT Global」「NEO MONEY」
「MoneyT Global」「NEO MONEY」は、利用時に円から外貨に両替されて決済されるので、利用時点の交換レート(厳密には時間差あり)が適用されます。「MoneyT Global」の長所は高額決済が行えることです。入金の限度額は月200万円、年1000万円、残高には限度額はなく、クレカの限度額を超えるような高額な支払いにも対応できます。一方「NEO MONEY」の長所はセゾンカウンターで即日発行できること。急な出張にも対応できます。中でも「NEO MONEY」銀聯プリペイドカードは、VisaやMastercardがあまり普及していない中国において安心できる決済方法です。銀聯が利用できると困ることは少ないでしょう。

デメリットは手数料が高いこと。海外利用時には利用額または引き出し額に対し「MoneyT Global」は5%、「NEO MONEY」は4%が加算されます。また、帰国後、残高を払い戻すときは手数料としてそれぞれ500円がかかります。



入金時に外貨に両替する「キャッシュパスポート」「マネパカード」
「キャッシュパスポート」「マネパカード」はあらかじめ両替した外貨を使って、海外でのショッピングや現地通貨の引き出しに利用します。メリットは自分が有利と思うタイミングで外貨の両替がきること。「キャッシュパスポート」は米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、NZドル、カナダドル、シンガポールドル、香港ドル、日本円の9通貨に対応、「マネパカード」は米ドル、ユーロ、英ポンド、香港ドル、日本円の6通貨に対応しています。どちらもMastercardの加盟店、ATMで利用できます。

「キャッシュパスポート」の特長は対応通貨9種類を1枚のカードで持ち歩くことができること。利用したい通貨の残高が不足しても、ほかの通貨の残高から自動的に補てんされるので安心です。海外利用で発生する手数料は、入金時に入金金額の1%、為替手数料としてMastercardの基準レートに4%乗じた金額がかかります。利用に応じて200円ごとにTポイントが1Pたまります。

一方、「マネパカード」は利用手数料の安さがウリです。利用時にかかる手数料は1米ドルで80銭程度。1米ドル=113円で計算すると、手数料は約0.7%と破格の安さです。利用通貨の残高があればカード決済時に手数料はかかりません。ただし、チャージはカード会員専用サイトを利用するので、こういった操作に不慣れな人は使いづらいかもしれません。


手軽につくれるプリペイド。子どもの留学やホームステイにも!
わずらさしい操作はイヤという人は「MoneyT Global」「NEO MONEY」がおすすめです。チャージは指定された専用口座に振り込めば完了します。「NEO MONEY」はカードを使ってATMで入金することもできます。「MoneyT Global」は残高に限度額がないメリットはありますが、「NEO MONEY」は1%手数料が安くてお得です。

できるだけ有利な為替レートで外貨を獲得したいという人は「キャッシュパスポート」「マネパカード」がいいでしょう。「キャッシュパスポート」は、9種類の通貨に対応しているので多くの国の通貨を利用する人に便利です。チャージは、通貨ごとに割り振られた指定口座に振り込みます。手数料はチャージ時1%、利用時4%、合わせて5%と少し高めです。

外貨を利用する機会が多く手数料を安くしたい人には「マネパカード」がいいでしょう。米ドルで約0.7%という圧倒的な安さです。チャージは指定口座に円で振り込み、カード会員専用サイトを使って好きなタイミングで希望する通貨へ両替を行います。手数料は破格の安さですが、こういった操作に慣れている上級者向きのサービスともいえます。

いずれのプリペイドカードも残高を出金(払い戻し)する際に500円程度の手数料が発生するので、海外で使い切るか残高は次回まで取っておくといいでしょう。「マネパカード」以外、手数料は少し高めですが、プリペイドカードは現金引き出し用に持っていくと重宝します。クレカのようにキャッシングの利息を気にせず利用できます。また、プリペイドカードはクレカが持てない若い人も利用できるので、子どもの海外留学やホームステイにも役立ちます。


<入会できる年齢>
「MoneyT Global」「キャッシュパスポート」…年齢制限なし
「NEO MONEY」…13歳以上
「マネパカード」…15歳以上

お金の管理が簡単!「デビットカード」

デビットカードは利用代金が即時銀行口座から引落されるカードです。都銀、地銀、ネット銀行などから相次いで発行されています。国際ブランド付きであれば国内外の加盟店で利用できるほか、現地のATMで通貨を引き出すことができます。J-Debitは国内でしか利用できません。

メリットは、利用代金がすぐに口座残高から引き落とされるのでお金の管理がしやすいこと、そして使い過ぎの心配が少ないことです。また、プリペイドのようにチャージの必要がなく便利です。さらに、利用に応じてポイントが付与されます。

人気のデビットカードは「SMBCデビット」「三菱UFJ-VISAデビット」「三菱UFJ-JCBデビット」「Sony Bank WALLET」です。

「SMBCデビット」は年会費無料でキャッシュバックあり
「SMBCデビット」の魅力は年会費が無料であること。また、2017年7月より非接触決済機能が搭載され、国内外の「iD」「Visa payWave」の加盟店ではかざすだけで決済ができて快適です。ショッピング利用金額の0.25%が毎月口座にキャッシュバックされるのもうれしいポイント。海外での利用は海外事務手数料3%がかかります。

Visa、JCBが選べる「三菱UFJ-VISAデビット」「三菱UFJ-JCBデビット」
「三菱UFJ-VISAデビット」「三菱UFJ-JCBデビット」はメガバンク初のブランドデビットカードです。VisaとJCBが選択できます。年会費は初年度無料で次年度以降1080円かかりますが、年間10万円以上の利用で次年度の年会費は無料になります。海外での利用手数料はVisaは3.0%、JCBは4.6%。Visaブランドは利用金額の0.2%を自動でキャッシュバックされ、誕生月や前年の利用金額に応じてキャッシュバック率のアップもあります。一方、JCBブランドはJCBプラザの利用、最高3000万円の国内・海外旅行保険が付帯されているほか、1000円(税込)ごとに1ポイントのOki Dokiポイントがたまります。ブランドごとに異なるサービスが提供されています。

「Sony Bank WALLET」の魅力は安い為替手数料
「Sony Bank WALLET」は、Visaデビット機能付きのキャッシュカードです。このカードの最大の魅力は、為替手数料の低さです。外貨普通預金をショッピング支払いに使う場合の手数料は無料。外貨を預け入れる際に為替手数料は発生しますが、米ドル、ユーロなら1通貨あたり15銭(1ドル=113円の場合0.132%)程度と低水準。外貨預金を利用するので、こういった仕組みを理解している人向けのサービスと言えるでしょう。


どうやって使うといい?

海外旅行や出張にひんぱんに行き、外貨を使う機会の多い人におすすめは「Sony Bank WALLET」。海外での利用手数料を大幅に削減することができます。海外旅行・出張に必携のカードです。

「SMBCデビット」「三菱UFJ-VISAデビット」「三菱UFJ-JCBデビット」は、海外でもきちんと口座残高を管理したい人に適しています。ショッピング利用ではクレカに比べ10万円で1500円前後高くなりますが、気持ちが大きくなって買いすぎてしまう人にはデビット利用はおすすめです。通貨を引き出すときにも利息を気にせず使えて安心です。

まとめ

海外でもきっちりお金の管理をしたい人は、「クレカ+デビットカード(プリペイドカード)」。旅行費はクレカ、おこづかいはデビットカードとすみ分けると使い過ぎの抑止になるでしょう。念のため利用額の2割程度のキャッシュは用意しておきましょう。

海外で贅沢に過ごしたい人は、「クレカ+現金」。紛失や盗難を考えてIC付きのクレカ2枚以上がおすすめです。PINコードは必ず確かめておきましょう。Visa、Mastercardなど異なるブランドのクレカを組み合わせると利用シーンは広がります。海外でどういったお金の使い方をしたいのかを考え自分にあった組み合わせを選びましょう。
※制作当時の内容に基づき掲載していますが、すべてを確約するものではありません。正確な情報はカード会社の公式サイトにてご確認ください

あわせて読みたい

twitterで更新のお知らせをしています

新規の記事を更新時、Twitterでお届け。取材時のこぼれ話や日常生活のちょっとしたおトク情報などをもつぶやいております。この機会に岩田昭男をフォローしていただければと思います。

アップルペイのすべてがわかる
メルマガ登録・解除
岩田師範が本音で語る
クレジットカードの明日 

「達人岩田昭男のクレジットカード駆け込み道場」

powered by まぐまぐ!
 

カード比較