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2017年8月22日 ポイント・マイル

Q&A「スッキリ!解決」<04>カードの改悪が多くて選択に迷ってしまいます

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【質問】ポイントサービスの改悪をよく耳にします。ポイントをたくさんためるには、どういったカードを選ぶといいのでしょうか?(30代 男性)

【回答】
多くのポイントをためるには「高還元率カード」が欠かせません。サービス内容が変更される可能性は高いですが、それまでの間と割り切って保有してみてはいかがでしょう。カードの解約を避けたい人は、プロパーカードやプレミアムカードといった選択肢もあります。ポイント還元率は0.5%と低めですが、利用金額を上げればポイントは着実にたまります。

サービス終了に追い込まれる高還元率カード

2017年、1.5%前後の高還元率カードが相次いでサービスを終了します。還元率1.5%は収益が確保できるか否か、損益の分岐点かもしれません。


還元率1.75%、伝説の「漢方スタイルクラブカード」が2018年2月で終了

「漢方スタイルクラブカード」は、還元率1.75%の高還元率カードとしてポイントコレクターから高い支持を得てきました。しかし、2015年6月にnanacoへクレカチャージする際の還元率を1.75%から0.25%へ大幅に引き下げ、同年12月にすべての還元率を1.75%から1.5%に低下。ボーナスポイントも減少しました。そしてついに2018年2月請求分でサービスを終了。2018年3月以降は、同じくジャックスが発行する「Reader’s Card」に切り替わることがアナウンスされました。

最高還元率1.5%、「エクストリームカード」は2017年9月で終了

同じくジャックスが発行する「Extreme Card(エクストリームカード)」は、還元率が通常1.25%の高還元率カード。電子マネーやポイント、マイルへの交換が可能なGポイントへ引き換えると還元率は1.5%にも上り人気を集めていました。しかし、2017年9月請求分をもってサービスの終了が決定。2017年9月19日以降は「Reader’s Card」に切り替わることがアナウンスされました。

サービスの改定を重ねた「SBIカード」が2018年1月で終了

年会費無料で最大還元率1.2%、ポイントのキャッシュバックで人気を集めた「SBIカード」。2015年10月にポイントサービスを大幅に見直し、永年無料だった年会費が初年度無料、次年度以降は972円に。さらにキャッシュバックの交換レートは5000P=5000円から2000円へ引き下げられました。それと同時にボーナスポイント特典が設けられましたが、多くの利用者にとって還元率の大幅低下は避けられませんでした。その後ボーナスポイントは2017年3月31日で終了。ついに2018年1月31日をもって、すべてのカードサービスを終了することがアナウンスされました。

高いポイント付与の見直し


クレジットカードのサービスを継続しても、還元率の高い特典を見直したり基本的な還元率を引き下げたりする例もあります。

誕生月の5倍ポイントが3倍に「ライフカード」
誕生月の利用で5倍のポイントを付与していた「ライフカード」。この特典は2017年7月1日以降順次見直され、ポイントは3倍に減少。誕生月の還元率は2.5%から1.5%へと低下します。このほか、従来ポイントが付与されていたライフETCカードの利用、「楽天Edy」「nanaco」へのチャージポイントは軒並み廃止。ANAのマイルへの移行は300P=900マイルから750マイルとなりました。

高還元率「REX CARD」は還元率を低下
還元率1.75%の高還元率を誇っていた「REX CARD(レックスカード)」は、2015年12月に還元率を1.5%へと低下。「漢方スタイルクラブカード」「エクストリームカード」の終了を受け、今後の動向が注目されていましたがサービスは継続される様子。2017年10月から還元率は1.5%から1.25%へ引き下げられますが、年会費は無料になります。

ステータスカードの地味な見直し


ブランド力が支えのステータスカードは、高還元率カードほどの重大なサービス改定はありませんが、交換に必要なポイント数が見直されるなどマイナーな見直しは行われています。

アメックスの移行レートの改定でJAL特典航空券が不利に
ANAやブリティッシュ・エアウェイズなど15の航空会社のマイルに移行できるアメックスポイント。「メンバーシップ・リワード・プラス」(参加登録費3000円+消費税)への入会で、1000ポイント=1000マイルと有利な条件で移行できましたが、2017年4月1日以降ANA以外は1250ポイント=1000マイルと移行レートを見直し。ブリティッシュ・エアウェイズ経由でJALの特典航空券に交換していた人の“うまみ”は減少します。

ダイナースクラブ ポイントモールはポイント付与を5,000円単位に引き上げ
ダイナースクラブは、「ダイナース クラブカード ポイントモール」で付与していたボーナスポイントの取得単位を2017年5月16日から見直し、100円単位から5000円単位に変更。5000円未満の端数にはポイントがつかずボーナスポイントは大幅に減少します。

JCBがキャッシュバックの交換条件を変更
ポイントをキャッシュバックできるJCBのOki Dokiポイントポイント。500ポイント以下は1P=3円、1000ポイント以上は1P=4.5円でキャッシュバックが可能ですが、2017年12月19日より交換条件が改定され、一律1P=3円に。ポイントは最大33%減少します。

2017年、高還元率カードはポイントサービスの大幅な見直しが行われています。ステータスカードはマイナーな変更はあるものの目立った動きはありません。しかし過去をさかのぼれば、アメックスは2008年にセンチュリオン・カード、2013年にプラチナ・カード、2014年にゴールド・カードを値上げ。ダイナースクラブは2014年にレギュラーカード、さらにプレミアムカードを値上げしています。サービスの品質向上・維持といった名目での年会費の値上げは気になるところです。

おすすめ高還元率カード


カード名

国際
ブランド

年会費
Orico Card THE POINT
Visa
MasterCard
JCB
永年無料
還元率1.0%の高還元率カード。入会後半年はポイントが2倍のチャンス。Apple Payで利用が可能。

くわしくはこちら
楽天カード
Visa
MasterCard
JCB
永年無料
還元率は1.0%。街ナカのポイント加盟店では2%~3%。さらに楽天市場で4%を実現!Apple Payで利用が可能。

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dカード
Visa
Mastercard
1250円(税込)
クレカとdポイントカードが一緒になったカード。還元率は通常1.0%、カード特約店では2.0%。ローソンマクドナルドでは3%の割引あり。

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