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2016年9月2日 新着記事

カード不正に気をつけて! 海外旅行で使ったお金をきちんと確認する

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この夏、旅行先でお金を使いすぎた!という人も少なくないでしょう。
カードの明細を見るのは怖くはありますが、カードが不正利用されていないかという点も含め、きちんと確認しておきましょう。

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海外でカードを不正利用されたAさんのケース


海外留学中のAさんのケースです。突然カード会社から「さきほど×時×分、C国で35万円のカード利用がありましたが、お心当たりはありますか?」との問い合わせで初めて自分のカードが不正に利用されたことを知りました。カードは手元にあり盗まれた形跡はなく、そのアジアの国には行ったこともなくまさに青天の霹靂。

「まったく心当たりはありません」と返答したところ、「そうですか。いつもは米国で利用されていますよね? いつもと利用先が異なるため、利用をいったん止めさせていただきました。決済はされていません」との知らせに胸をなでおろしたといいます。アジアの国でコピーされた偽造カードが使用されたとのこと。カード会社のシステムが不正を感知し、カードの支払いを拒否したため被害はありませんでした。「不正を見抜いてもらって助かりました」とAさんは語ります。

海外で目立つ「偽造カードの被害」

このようにカードの情報が盗まれる手口をスキミングといいます。これは磁気ストライプに書き込まれたクレジットカードの情報をスキマーという装置を使って読み取る犯罪です。盗み取ったデータを使って偽造カードが作られ、不正使用されます。店員がカード決済をするふりをして見えないところでスキマーで読み取らせたり、第三者が決済処理端末にスキマーを仕掛けていたり、一時的にカードを盗んでスキミングしたりして情報が読み取られます。

日本クレジット協会がまとめた「2015年 クレジットカード不正使用被害の発生状況」によると、偽造カードによる不正被害額は、国内より海外で多発しており、被害額は国内の約3倍に上っています。特に海外では注意深くカードの扱われ方に目を光らせることが大切です。
偽造カード  番号盗用 その他不正使用
被害額  23億円 71.4億円  25.6億円
国内・海外別

被害比率
 国内  24.3% 63.3% NA
 海外  75.7%  36.7%
出典:日本クレジットカード協会調べ

このほか、カード不正で最も被害額が大きい「番号盗用」にも注意が必要です。偽サイトに誘導して、クレジット番号や有効期限といった情報を入力させ情報を盗み取ります。国内同様、海外での被害も報告されています。怪しげなメールやサイトは、メールの送信元、サイトURLを確認すること。また重要な情報を入力するときはSSLが採用されているかにも目を配っておくといいでしょう。

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ともかく、カードを使ったら利用明細書をきちんと確認する。当たり前のことですがきちんと習慣づけておきましょう。

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